2023.08.11撮影
今年の夏、わたしの庭で、期待したようには咲かなかった花を、3回に分けてご紹介します。
このレッドワインのタチアオイ(Alcea rosea)は、一昨年、買い求め、南側の庭に植えました。去年はまだ小さくて、今年は2〜3mになるだろう、と思っていたところ、50cmほどにしか伸びませんでした。日本から帰ってきてそれを見たときには、ショック。ウソやん。
学名 Alcea rosea 'Red Wine'
英名 Hollyhock
和名 タチアオイ(立葵)「レッドワイン」
アオイ科(Malvaceae)タチアオイ属(Alcea)
タチアオイは、一年草とも、二年草とも、また、生存期間の短い多年草とも、言われますが、タネを大量に落として自身で芽生えてくるので、多年草のように見えるのだ、と。でも、多年草でない、と証明されているのだろうか?
うちには、前に黒い花びらのタチアオイ「漆黒の夜」がありました。そのタチアオイは、毎年根本から大きい新しい芽が出てきていました。ちゃんと観察していましたもん。あれは、タネから出てきた芽ではないと思います。
以下に、Alcea rosea 'blacknight'「漆黒の夜」の画像をリンクします。
「漆黒の夜」は、長い間育てていたのですが、例のごとく、成長した樹木の陰となり、なくしてしまいました。それで、いつかは新しいのを導入したい、と思って購入したのが、先の「レッドワイン」です。
でも、50cmというのは、悲しかったです。わたしが家にあまりいなくて水やりができていなかったから、雨が降らなかったから、散水制限があったから、、、、
と思っていたのですが、路地をはさんで裏のお家のタチアオイも、色がそっくりなだけでなく、草丈までそっくり。なんだ、うちだけじゃないのか。じゃあ、気温が上がりきらなかったから?
ただ、50cmという草丈じゃあ花は咲かないだろう、と思っていたのに、数個、咲いてくれました。感謝。
でも、来年は? 新しい株を求める? わずかながらも、タネが落ちてくれている?
2023.07.29撮影
タチアオイの花は、まず発達したオシベが現れます(冒頭画像)。メシベは、この飛び出したオシベの中に入っています。次に、オシベから花粉がこぼれ出し、それは、下の花びらの上に積もったようになります(画像の例示、なし)。その後、メシベが伸び、花柱が多数に分枝します(直前の画像)。オシベとメシベの成熟期をずらすのは、自家受粉を避ける方策です。
タチアオイは、他のどのタチアオイの個体によって受粉されているかわからないので、採れたタネから、そのタネを生産した個体の形質がそのまま現れるとは限りません。
ぜひ形質を維持したいなら、株分けをするか、挿木をすることになります。