チャイブ(Allium schoenoprasum)の終わった花とタネ(黒いつぶつぶ)
2023.06.27撮影
(今日掲載の画像も、記事の内容に全く関係ありません。昨今成っているタネと、その前に咲いていた花をお見せします。)
カナダは、国民皆医療保険制度で、保険でカバーされない医療行為・医療サービス・薬剤もあるとは言え、基本的に医療費はタダです。
ここで「国民」と言いましたが、保険には、カナダ国籍の人とカナダの永住者(=カナダへの移民)は、公的医療保険に加入する義務があります。
学生や、一定の条件を満たしている人も、加入することができますが、どこまで恩恵があるのか、わたしはその身になったことがないので、知りません。
カナダは、アメリカのような自治権の強い州(State)の集まった連邦制ではありませんが、カナダの州(Province)もある程度の自治権があります。医療制度は州の管轄で、国から補助を受けます。その補助以上に必要な資源は、州自体が確保しなくてはなりません。
チャイブ(Allium schoenoprasum)の花
2023.05.20撮影
医療保険制度は州の経営するものなので、保険料も、受けられるサービスも、州によって異なります。
わたしの住むブリティッシュ・コロンビア州(BC州)では、2020年1月1日をもって、保険料が廃止されました。その前は、月にいくらだったかなあ・・・覚えていない。のんきですけど。
処方箋で薬剤を求める場合、患者は、薬剤師さんの手数料と薬剤の費用を支払います。何らかの病気や怪我で入院中には、その時の治療に必要な薬は、常日頃から飲んでいる薬も加え、タダで出してくれます。
また、多くの人が、州の保険の上に、私設の保険にも入っていて、薬剤費は、そちらから支払われます。よって、お薬を求めても、自費は数ドル、ということになります。
でも、経済的にゆとりのない人は、私設の保険に入れず、薬代が結果的に高くなり、そうすると、処方された薬をそもそも買わない、ということが起こります。すると、必要であるから処方された薬を飲まないで過ごすことになるのです。
この事情を解消するために、もう何年も、薬をタダにすることが議論されています。ただ、現在でも、低所得の人には、生活上の保護だけでなく、医療上の補助も出ます。
カナダでは、所得税は「高い」ですが、その代わりに、かなりの社会保障が約束されているわけです。
シューベルト・アリアム(Allium schubertiii)のまだ青いタネ
2022.08.11撮影(たまたま、今年のがないので、去年の画像です)
それで、わたしの今回の救急病院行きも、タダ(救急病院へ行く - カラスといちごとクロッカスと)。とにかく、何でも、病院へ行くと、タダです。
家庭医に会いに行っても、タダ。カナダでは、特定の家庭医を持つことが奨励されていて、そのような家庭医がいるからこそ、病院との提携ができるわけです。また、専門医は、家庭医の紹介なしでは、受診することができません。
健康保険証は、運転免許証を持っている人は、運転免許カードの裏に合体してもらうことができます。健康保険番号と運転免許番号(それに、納税者番号も)は、全く異なる番号です。合体がイヤな人は、保険証は、別のカードのままです。運転免許を持っていない人は、保険証のカードを持つことになります。
多くの人が、運転免許証も保険証も常に携行していて、写真付きの身分証明書として使えます。
なお、死亡時に献体したい人は、その旨が免許証に書かれています。
シューベルト・アリアム(Allium schubertiii)の花とツボミ
2022.06.18撮影(たまたま、今年のがないので、去年の画像です)
カナダの病院は、完全看護制度。通常は、4人部屋。2人部屋、1人部屋に入るには、料金が発生します。でも、入院の理由が何であれ、即、退院させられます。
わたしが股関節の置換手術を受けたときでも、受付を済ませてから退院するまで、36時間ぐらい(「時間」です、「日」ではなく)。たまたま担当外科医の朝一番の手術が当たり、次の日の夕方にはもう家に帰っていました。その代わり、家でどのように術後を過ごすか、は、手術前にセミナーなどで丁寧に指導されました。
腕を折って(注意散漫だからなあ)、金属のプレートを入れる手術したときも、その日のうちに家に帰った。
出産でも、その日のうちか、次の日ですよ〜〜、よっぽど問題があったときでない限りは。(別の話題ですが、カナダでは、出産前後には、男女とも休暇が取れます。職場によっては、有給です。また、無給の場合は、カナダ政府から補助が受けられます。)
わたしが一番長く入院したのは、肺炎をこじらせたときだ。あれが5日ぐらい??
なお、わたしは、股関節の置換手術を受けて、よみがえりました。子どものころから痛みがあって、日本で整形外科を、数度、受診しましたが、「問題ない」ということで何の治療も受けられず、大人になりました。
でも、痛みで歩けない、というところまで急激に悪化し、カナダで家庭医に相談したところ、外科医にすぐに紹介され、受診ができ、手術を受けることになりました。専門医は、普通は、何ヶ月も待たないといけないのですが、わたしの場合は痛みが激しかったので、救急に準じる、という扱いだったのでしょう。
診断は、年齢のせいでもない、過度な運動によるものでもない、怪我のせいでもない、よって、遺伝ではないのだがたまたまそのような形の骨で生まれてきたのだろう、とのことでした。ずう〜っと痛かったでしょう、と言ってくれて、ほっとしました。
ほんと、あの先生は、神様でした。
私も人工股関節なのでついコメントさせていただきました
手術をする前の痛みはよくわかります
これは経験したものでないとわからないと思います
因みに それで私もスキューバダイビングをするほどに蘇りましたよ
もう15年も前の話ですが・・・・
お大事!