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ソバカスつきオリエンタリス

2025年03月10日 13時15分00秒 | Weblog

2023.04.16撮影(わたしの庭から)

今日も、オリエンタリス系の交雑種(Orientalis hybrids)について続けます。

オリエンタリス系の交雑種は、
・花弁の形、模様、色、
・蜜腺の形、色、
等の変化が激しく、形質のかなり固定された園芸種では型式の分類が(一応)されていますが、庭で生まれてくる自然交配種には、よく当てはまりません。

自然に生まれてくる花を愛でているわたしなんかは、その千差万別(千株も万株もあるわけではありせんが)の姿を見て、人間だからでしょうか、パターンに分類したくなるわけですよ。それが難しいので、結局、できないじまいなのですが。

今日は、「斑点」「延点」「短線」に続けて、これもわたしが命名いたしました「ソバカス」を見ていただきたいと思います。冒頭画像と以下の画像は、全てわたしの庭からです。「斑点」「延点」「ソバカス」をお比べください。


 
2023.04.19撮影「斑点」           2025.02.18撮影「斑点、重なり」

 
2023.04.14撮影「延点、重なり」       2023.04.16撮影「ソバカス」=冒頭画像

「点」は、主に、赤い濃いめの色ですが、形状と散らばり方は、どの花も異なります。ですから、「点」に名前をつけても、連綿と続くスペクトラムの恣意的な一点というだけです。

上に、なるべく比較しやすいように、ピンクの花に絞って例をあげてみました。「ソバカス」というのは、小さな点が散らばっている、という意味です。

なお、「点」が、花弁のどこに出ているか、で分類する方法もありますが、今回続けている分類では、避けて通ることにします。

以下の画像は、今までどおり、Wikimedia Commons から借りてきています。オリジナルからの改変はありません。すでにご紹介した画像も混じっています。


撮影者:Roland.aprent
撮影日:2021.04.04

この個体は、オシベがまだ出そろっていず、花粉も出ていないので、まだ開いて間もない花です。きれいな色ですね。こういうの、好き! って自分の好みを言っても仕方ないのですが。

この花では、小さめの「点」が散らばって出ているので「ソバカス」としましたが、実際、線引きは難しいです。よお! それだからこそ、オリエンタリス交雑種!!

また、ここまで色が濃いと、花弁(=ガク)の中央などに葉脈のような「脈」が出てきます。


撮影者:Roland.aprent
撮影日:2021.04.04

この個体も、直前の画像の個体とよく似た特徴が見えます。こちらの花びらには「脈」が多く出ます。画像左の花か、画像下の花を見てくださればわかりますが、この「脈」は、花弁の裏側でも観察することができます。

タネのサヤの形成されている花では、オシベも蜜腺も落ち、花弁の色が、緑色の部分も含め、濃くなっています。



撮影者:LPC / Wikimedia Commons
撮影日:2013.03.31

この画像は、前にも見ていただきました。この個体の花には、確かに「ソバカス」のような「点」が出ています。でも、近くで見ない限りは、全体的な印象は、「模様なし」です。画像中、各種の開花段階の花をお楽しみください。


実は、書いている本人が言うのも勝手なのですが、ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)について書くのに、ちょこっと飽きてきました。でも、ここまで来たので、計画したことはやり遂げよう、と、読んでくださる方々の迷惑も考えず書き続けますので、このあと2回続きまする
「〜〜つきオリエンタリス」
に請うご期待!



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