双極性障害は気分が高まる躁状態と気分が落ち込むうつ状態を繰り返す「脳」の病気です。
躁状態では、何でもできる気分になったり、眠らないで活動を続けたりします。
一方、うつ状態では、一日中うっとおしい気分で眠れなくなったり、または逆に眠りすぎたりします。
好きなことに関心が持てなくなり、食欲が低下し、おっくうで体を動かすことができないといった症状も見られます。
混合状態では、躁状態、うつ状態の両方の症状が同時に起こります。
1970年頃から躁の目立たないタイプがあることから、目立つタイプをⅠ型、目立たないタイプをⅡ型というようになりました。
私は双極性障害II型です。
双極性障害II型は躁が目立たないので単極性のうつ病と診断されることが多く、間違った薬を処方され症状が悪化してしまうこともあります。
単極性のうつ病は一度治ると再発のリスクは比較的少ないのですが、双極性障害に伴ううつ状態は再発率が高いため、長期にわたる治療が必要だと言われています。
Ⅰ型は典型的な躁とうつを繰り返す病気で、躁うつ病といわれていました。
仕事や暮らしに大きな支障が出たり、良好な人間関係を保てなくなって、入院が必要となることもあります。
Ⅱ型は躁が目立たず入院する必要もほとんどないので、Ⅰ型より軽い病気と思う方もおられるかもしれませんが、
軽躁状態そのものは特に治療が必要でなくてもうつ状態の期間はⅠ型より長く、自殺のリスクも高いとされています。
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