今回は、イコライザアンプの球を選択しようと思っていましたが、前回折角RIAAのプレイバック回路を決めたので、この回路が確かにプレイバック特性のカーブに近似した出力が得られるのか確認してみたいと思います。
ところで、実は先日出張で秋葉に立ち寄ることができたので部品を購入したのですが、思っていた値のコンデンサがなかなか入手できず、0.04uFなんて売っていませんでした。せめて0.039uFがあればと思ったのですが、残念ながらなかったので0.033uFと0.01uFを並列接続して0.043uFとするか、0.047uFを使用するかどちらにしようかと思い、この程度の違いでどのくらい特性に違いが出るのかを確認したいと思っていました。
そこで、下記の回路で早速確認してみました。
上記の回路でターンオーバ回路のC1の値を0.043uFか0.047uFで確認したいと思います。なお、イコライザアンプの初段のアンプの出力インピーダンスを考慮し、上図のように出力インピーダンスを300kΩとして測定しています。
こんな感じで測定しています。
その結果、下記のような状況になりました。
〇 C1=0.043uFの場合
プレイバック曲線が青線で、オレンジが測定結果となります。この場合低域での出力の上昇が少し多くなりました。実測値では、30Hzで1.4dBほど高くなりましたが、誤差範囲は2dB許容されているので、実使用上問題なしと思います。
〇 C1=0.047uFの場合
この値の場合、誤差がもっと大きくなるかと思いきや、プレイバック特性カーブとほとんど違いがありませんでした。実測値では30Hzで0.9dBの差です。測定誤差もある程度あると思いますので、C1の値が多少違ったところで大きな違いはないという結果となりました。
〇 C1=0.043uF、ro=50Ωの場合
ちなみに、上の2つの例は、前段の出力インピーダンスを考慮したものですが、考慮せずに計測した場合、つまりオシレータの出力をそのまま加えた場合、ro=50Ωとなるのですが、この場合は、0.043uFでもほとんどプレイバック特性カーブと同じ結果となりました。
ということで、C1は入手しやすい0.047uFにしたいと思います。
次回は、使用する球を決定したいと思います。
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