先日、オーディオオフ会に参加しましたが、参加した際のアンプは46シングルアンプでした。しかし少し前まで同じシャーシのアンプは、307AやHY-69だったのですが、そこから46への変更については記載がなかったので、少し記載しておこうと思います。
46はG2がありますが、これをプレートに接続した3極管接続となりますので、ピン配は3極管接続となります。そして、動作点が307A、HY69と異なり、今回はVp=250V、Vg=-30V、Ik=20mAで動作させます。
そのため、主に下記の変更となります。
- パワー間の接続を3極管接続に変更(G2をPへ接続)
- プレート電圧を250Vに変更
- カソード抵抗はVg/Ik=30/0.02=1.5kΩ
- ヒーター(フィラメント)を6V→2.5Vへ
そこで、この変更を行いました。
まず、1ですが下記写真内の配線を変更。そして2の変更は一番下の赤丸の電源レギュレータによる出力電圧の調整。自己バイアスなので、カソード抵抗でドロップした分(30V)をプレート電圧に加算します。そして出力トランスでドロップする分(今回は10V程度)も追加。電源電圧は290Vになります。
そして3つの目の変更でカソード抵抗の追加です。
1kΩは元からついていたのですが、同じメタルクラッドの1.5kΩは持っていないので、510Ωを1kΩに直列に追加。
4は、写真がないのですが、今までのDC点火を変更するのが面倒なので、整流回路はそのままで、トランスのタップを0-2.5V-6.3 Vの2.5V-6.3V間の3.8Vを使用し、さらに抵抗で少しドロップして2.5VのDC出力を得ています。
これで、46用向けの変更ができました。1から真空管アンプを作るより、既存のアンプを改造する方が楽なので、電源電圧を可変にしたり、スペースなどはある程度マージンを持って設計すると他の球への応用が楽になります。真空管アンプを製作する際は、今後のことも考えて製作すると同じシャーシで長い間楽しめそうですね。
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