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窓付き真空管アンプの製作(3)

2024-12-15 18:49:07 | 窓付き真空管アンプの製作

突然ですが、鋳掛屋ってご存じでしょうか。

Wikipediaでは「鋳造された鍋、釜などの鋳物製品の修理・修繕を行う職業。鋳かけ、または「鋳鐵師」との表記もなされる。」

今日は鋳掛屋になりました。

上記写真は窓付きアンプのシャーシの前面パネルですが、赤丸の部分の穴はもとはスライドスイッチが付いていたのですが、次に製作するアンプでは恐らく使用しないので不必要な穴はふさぎたいのです。これをふさぐ方法ですが、以前、宝塚にあったValves’Worldという真空管アンプ工房のTossieさんに教えてもらったのが鋳掛です。

昔は鍋などの穴をふさぐ鋳掛屋という商売があったようですが、先のWikipediaによると最近はもうなくなったようです。確かに子供の頃は、刃物研ぎや湯たんぽの穴の修理、鍋の修理のようなことをやっているおじさんがトラックでよく来たものですが、さすがにそんな商売をやっている人も見なくなりました。

今回は鋳掛といっても大したことはなくただ穴をふさぐだけです。特に鉄を溶かしたりはしませんがハンダを溶かす程度のものです。

まずは小さな穴から埋めます。

まずは金床を用意します。私の場合、金床は30㎝スピーカから外した角型ヨークのアルニコマグネットです。そして針金みたいなのは園芸用などで使用するアルミの針金です。

写真を撮る前にすでに左側の穴は試しに埋めてみたのですがうまくいったのでターゲットは右側になります。

まずは、アルミの針金を5-6mmに切り取り、穴に入れます。そしてそのまま金槌でシャーシを傷つけないように叩きます。

これくらい叩けばいいでしょうか。ペチャンコになるぐらい叩けばよいです。では表はどうなったかというと・・・

こんな感じです。境目がわかってしまうほどできれいには埋まっていないですが、これを後でパテで埋めれば大丈夫です。ちなみに埋めたアルミは膨らんでいますのでなかなか外れません。

次に大きな四角の穴です。

こいつはさすがにアルミの針金では細すぎますので、ハンダで埋めたいと思います。

上記の金属塊は、はんだごてから出たカスが長年かかって積もったものです。こんな塊が数個あります。ここから適量を切り取り、四角い穴に入れて金槌で裏からたたき、同じように埋めたいと思います。

少し盛り上がっていますが、こんな感じです。表側は下記のようになりました。

これも端はパテ埋めです。パテを用意します。

パテはなんでもよいと思いますが、今回は写真のようなものです。2つの成分を混ぜるタイプです。

で表側にパテを塗ってみたいのですがなんと!この大きな穴のハンダの塊が層になっていたようでパテを抑えると裏側からはがれてしまうというトラブルが・・・

失敗しました、やはりハンダの屑が集まったものではだめでした。気を取り直し、今度はちゃんとしたハンダを使用し、穴に合わせて溶かします。

金床の上ではすぐに冷えてしまうので、木板の上で溶かします。

これを上から金槌で叩きます。

表を見てみますと・・・

ハンダのヤニが目立ちますが、うまくハンダが挟まっているようです。先ほどのパテで穴埋めをします。

とりあえず、きちんと埋まったようです。パテが乾いたら紙やすりで削るのですが、これらの作業は塗装の剥離など含めて一度にやってしまおうと思います。ですが本日は忙しかったためまた次回の作業にしたいと思います。

 


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