今日は忙しく、あまり時間が取れなかったことから、次の球比べ用に特性曲線の測定のみ行いました。
次の球とは、これ。
307Aです。この球の用途は、RF・AF用のパワー管で、TDSLで確認してみるとWEの規格表しか出てこない。WEの開発によるものなのだろうか。特性のよく似た球で306Aもあるらしい。
フィラメントは、Vf=5.5V、If=1Aと実験ステーション向けには、6.3Vの巻線から抵抗でドロップさせてブリッジで整流し、フィルタに10,000μFの電コンをかませてやれば良さそうです。ドロップさせる抵抗は、1Ωぐらいか?その辺はカットアンドトライでうまく調整しながら。
測定には、下記のように今回は500Vまでの電源系を用意。右手側から順に、A電源(フィラメント)、デジタル表示の2台が250V+250V(0~500V可変)のB電源用、0~350VのC電源用です。手持ちの高圧用は計4台でMAX950Vまでのプレート電圧の測定が可能なので、211ぐらいの送信管でも測定可能です。
一方、特性曲線の測定は、横河のDL708Eというちょっと古めのデジタルオシロ。掃引時間が10秒とかゆっくりした計測ができて、なおかつ入力側でアースが絶縁されているものが必要。掃引時間が短いと、測定したそばから消えてしまうので、手早く電源の可変は必要ですが、すぐに消えないように測定時間をゆっくりな設定にします。
また、入力側は普通のオシロでは、GND側が各CH間で共通ですが、測定時は共通に出来ないこともしばしばで、今回の3極管特性は、プレート~カソード間、カソードにつないだ電流計測用の抵抗を介した電源間で、電源のマイナス端子を共通のGNDとすれば測定可能ですが、これにスクリーン電流も測定するとなると、スクリーンと電源間に接続した抵抗間の電圧を測定することになるので、もはやGND端子はプラス電位となり、普通のオシロではショートしてこわれてしまいます。
しかしこのDL708Eは各端子間でGNDは共通ではなく絶縁されているので、どこか1CHがプラス電位となっても平気。また高電圧にも対応しているので、こういう測定の時は大変便利です。
ただ、測定データの取り出しは、いまだにフロッピーなのでPC側にもフロッピーを用意しないといけない。データ数は少ないのでフロッピーで十分ですが、できればUSBメモリがつなげられるとか、LANで接続できるとかしたいところ。でもそういうことが可能な新しい機種は価格も相当なのでとても素人には手が出ません。
そんなこんなで、下記のような特性曲線が得られました。測定範囲はDL708Eのレンジの都合上、Vp=400Vまでになります。
あれ、807とあまり変わらなような・・・
ということで、次回は試聴できるように準備を進めます。
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