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自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

E130Lパワーアンプの製作(3)

2024-09-21 21:08:26 | E130Lパワーアンプ

今日はシャーシにE130Lを載せたらどんな風になるのか確認してみました。また、回路についてもどんな計画なのか載せたいと思います。

モノラル構成の片方だけですが、出力トランスをシングルのものからプッシュプルのものに載せ替え、不要な回路を抜き取り、ソケットをUS8ピンに交換して真空管だけ差し替えてみたのが下記になります。

E130は結構ごつい球なので、2本並べた見た目はなかなか良いものがあります。

一応文字稼ぎのために、ここまでの作業内容も少し載せておこうかと思います。

元々は800と807が載ったシングルアンプでしたので、ソケットの構成や電源など不要なものや交換が必要なものがあります。

まずは出力トランスの交換です。配線を外して取り外します。

この他電源の要らない部分の取り外しや、ソケットを交換し冒頭の写真のように、形だけプッシュプルアンプになりました。

次に回路ですが、大まかには下記のように差動回路にしようと思います。差動回路なので、A級プッシュプルになると思いますが、シングルアンプの場合と同程度の出力になるかと思います。

全段5極管構成です。5極管構成としたのは、十分なフィードバックを掛けるため増幅度を高くしたいからです。1927年にウェスタンエレクトリック社のハロルドブラックが負帰還を発明してから、低歪を目指すよりも増幅度の高い球が開発される方向になっていったと、ある文献で読みましたが、5極管でダンピングファクタが4~5(@8Ω)になるくらいNFBを掛けると、柔らかい良い音がしますので、ハロルドブラックの発明の恩恵にあずかりたいと思います。

本回路では、NFBは出力トランスを介さず、出力段のプレートからグリッドに負帰還のループを作ります。〇にVと記載しているのは、電圧調整回路です。なお、NFBのループに出力トランスを含めた場合(要は出力トランスの2次側出力をNFBとして戻す)場合、私の経験では音が濁ったようになり、いい音がしたためしがないです。

ということで、大まかにはこんな回路でアンプにしていこうと思います。

 


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