安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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見直すべき”小さな政府”

2019-05-26 08:12:32 | 政治

保守言論では今、財政出動の必要性ばかりが取り沙汰され、クローズアップされ
「大きな政府」がいいんだ、という論調が出来上がりつつあるように感じます
しかし、当の言論人の思惑は、大きな政府と言っている意味は「デフレ下では財政出動を積極的にやるべき」というもので
おそらくは、手放しで大きな政府が良いとか、そういうことを言っているのではないと思うのです
理解が浅いと、小さな政府はダメで大きな政府がいいんだ、という、短絡的な結論に持って行かれますので
財政出動と大きな政府・小さな政府論は、実は何の関係もないんだ、ということを申し上げておきたいと思います


言い換えるならば、小さな政府志向とは、民間人...ピープルの自主性、自立性、積極性を引き出す考え方なのだ、ということです


アメリカの政治を考えると分かりやすいのですが、基本的には共和党が小さな政府に近く、民主党は大きな政府志向だということができると思います
どちらも一長一短の部分はあり、大きな政府は「バラマキ型」で、ピープルの面倒を政府が見る、という思考に近いと思います
社会主義的な側面の強い、リベラル思考ですね
逆に小さな政府は「自立優先型」で、ピープルが豊かになるのは勤勉に働くことが大切なのだ、と考える傾向があります
特にアメリカの保守思想、コンサーバティブにはその傾向が強くあります
ですが、政府が税金をばら蒔いて借金を増やし、ピープルにツケを回すのは間違いだ、と考えるあまり
インフラ整備にお金を使うことに消極的な側面があります、アメリカのインフラが古くて修復の必要性があるのは
共和党の消極財政のツケであるとも言えるのではないでしょうか?


私の見るところ、今の日本は、政治思想的には大きな政府思想を持っているにもかかわらず、消極的財政論であるという
本当に「貧乏性」な国家になっているわけです
生涯年金や国民皆保険制度、介護保険制度、教育の無償化など、これらは全て大きな政府型の考え方に立脚しています
しかしながら財政的には消極財政で、みんなが倹約して貧乏になりながらも政府が面倒を見ますよ、という
社会主義型の貧困社会に向かっているように見えるのです


そこで政治家の皆さんにはよくよく考えていただきたい
三橋貴明さんなども、昨夜もとあるインターネット番組を見ている時に言っておられたけれども
社会の貧困層を政府の財政出動によって助けていくべきだ、と、そう言われていました
私はこの考え方には、どうしても彼に賛同できない面があります
何がいけないか?それは
貧困層の助け方に問題がありはしませんか?ということなのです


個人の懐に直接お金を配ったり、政府による直接的な補助は、一時的には良いように見えます、しかし
アメリカの大富豪、アンドリュー・カーネギ-なども言っておりますように
個人の自立性、自助努力の精神を損なうような直接的な補助は慎むべきである、と私は思うのです
生活保護をもらい続けると、働けるようになっても「生活保護を切られる事が怖い」そう思うようになり
自立できなくなります
トランプ大統領のツイッターにもこのようなことが書かれています
「オバマは貧困層にフードチケットを与えた、しかし私は貧困層に仕事を与えた」
貧困層にも成功のチャンスもあれば、人に寄生した生き方の選択もあります
私は、政府による財政出動が、人々の自立心を損なうようなものであってはならない!!

強くそう感じるものです


何度も申し上げたことですが
小さな政府とは、民間人、ピープルが自助努力の精神を忘れず
自らの努力によって豊かさを享受する制度...そのような定義になる、と考えます
ですから、財政出動は民間人の仕事意欲が増し、発展・繁栄していく方向に使うべきです



以上、縷々述べましたように、財政出動には「大きな政府」も「小さな政府」も関係ないのです

コメント
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