笑いと涙
2008-08-08 | 想い
故赤塚不二夫さんの葬儀で弔辞を述べるタモリさんの、言葉とその姿勢に心を動かされた。
最近漠然と、辛いこと、悲しいこと、悔しいこと、不安なことなど負の要素を、明るい文章や歌(表現スタイルはなんだっていいのだけれど)として表現し、笑い飛ばし、そして昇華できたらいいなと思っていたところだった。それだけに、タモリさんの言葉を通じて垣間見た赤塚さんの生き様が眩しく感じられた。
子供の頃、天才バカボンをテレビアニメでみていたが、大人になってからは赤塚作品を目にすることはなくなった。正直、くだらないと思っていたときもある。なのに、バカボンのパパの決め台詞『これでいいのだ』が、今になって心に沁みる。
自分にも他人にもこの言葉をかけることによって、迷いや不安がすべて消えてしまうような、そんな力を持っている。大人になった今、もう一度天才バカボンを読み返せば、子供の自分には見えなかった大切なことがみつかるかもしれない。
笑いは笑いを引き出し、時に涙よりも強烈に人の心に届く。
笑えば、無駄な力もフッと抜けていく。
生活に、笑いを。