勢いがあるうちに、もうひとつ追記しますね。
涙のソウル駅。
何故、涙なのか、聴いてやってください。
ソウル駅横にある、ロッテマートというスーパーで買い物をすれば、
土産物屋と同じものが安く買えるよ、というガイドさんからの別れ際のアドバイスを胸に、おっかなビックリで買い物をしました。
ここには日本語で書かれた店内案内パンフレットや、日本語しゃべれます的なことが書かれた、たすきを掛けている店員さんも常駐していて、結構安心して買い物ができます。ただ、レジ袋が一枚5円くらいかな?で有料です。
コチュジャン、サンゲタンのレトルト、ごま油と、これまた重たいもんばっかり買い込んで(今時日本でも買えるのにね。苦笑)、さぁ、地下鉄に乗ってホテルに帰りましょう!と駅に向かいました。ちなみにホテルまでは一駅です。
ガイド本もあるし、切符の買い方も書いてあるし、なんとかなるだろうと高をくくっていたのですがっ・・・、いざ券売機らしきものの前に立つと・・・わからないんです、買い方が。韓国語だし、コチュジャン重いし・・・。
誰かに聞こうと思っても誰もいないし、みんな忙しそうだし、コチュジャン重いし・・・。ひとまず券売機から離れて、駅員さんらしき人とか、改札口の係りの人とか探そうとしたんだけど、わかんない・・・。
・・・地下鉄はあきらめよう。タクシーだ。
そして、地上に上ると、丁度何かのデモの集会をやっていて大勢の人だかり。
その中をぬって、タクシーのマークのあるところまでやってきた。
訳わかんないけど、ここにいたら乗れるだろうと待っていると、お客さんが次々とタクシーに乗り込み、走り去っていく。
私も乗ろうと、ホテル名(英語名)を言うのだけれど、どうも運転手さんに通じない。だったらと、ガイド本にあるそのホテルのページを開いて、「ここ、ここ!」と指を指して運転手さんに見せた。
が、しかし。
タクシーの運転手さんって、結構年配の人が多いじゃないですか。
ガイド本の字が小さいから、読めないんです・・・。
本を、こー、遠ざけて必死で読もうとしてくれる人もいたんですが、
こりゃだめだ、と思うと、もう乗せてくれないんです。
そんな攻防がしばらく続き、乗車拒否が続きました。
なのに、私の後から来た人達は、みんな次々乗り込んで行っちゃうんです・・・。
悲しいじゃないですか。コチュジャンの袋握り締めて、半べそですよ、半べそ。
そしたら、それをずっと見ていたんでしょうね、タクシー整理の係りのおっちゃんが、見るに看かねて、私に声をかけてくれました。
なんて言ってるかなんて、韓国語だからさっぱりわかりませんが、
たしかにおっちゃんは、
「あんた、どこに行きたいの?」
と聞いてくれてます。
だから、おっちゃんにも本を見せながら、
「ここ、○○ホテル!(半べそ)」というと、
「よっしゃ、わかった。おっちゃんが交渉してやる。」(きっとこう言ってくれてたはず!)
といって、最前列のタクシーの運転手さんに、なにやら話をしてくれました。
そして、タクシー整理のおっちゃんが、
「話しつけたから、早く乗りなっ!」(絶対そういってた!半べそ)
といって、そのタクシーに乗るよう促してくれました。
タクシーの運転手さん、何やら怪訝そうだったけど、乗ったった。
そして、なんとかホテルまで帰り着くことができました。
考えれば、地下鉄の駅ひと駅分なんて、普通に考えたら日本でも乗車拒否にあって当然ですよね。反省・・・。
でも、その時は私もコチュジャンの重さにパニくってて、全く冷静さを欠いておりました。反省・・・。
タクシーの整理係のおじさん、ありがとう。
嫌な顔しながらも、ちゃんとホテルまで送り届けてくれた運転手さん、ありがとう。
あ~、涙のソウル駅。
演歌になりそうなネタでしょ?苦笑
重たいもんばっかり買い込んで、韓国語だし、コチュジャン重いし・・
老眼の運転手さん、地下鉄の駅ひと駅分、乗車拒否、、、、いろいろ思い出にのこる言葉でしょうね。
タクシー整理の係りのおっちゃん、嫌な顔しながらの運転手さん、ありがとう。
私からもありがとうです。
しかも、一緒になって韓国の人たちにありがとうを言って頂き、カムサハムニダ!
涙のソウル駅を感じていただけてうれしかったです。