寅さん映画が好きだ。中でも第28作寅次郎紙風船が好きだ。
マドンナに岸本加世子さん、音無美紀子さんが登場します。今の岸本さんもチャーミングですが、若かりし頃の岸本さんがめっちゃカワイイです!
核心について触れず、かつ、この映画を観たいと思わせる文章を書く自信がないので、内容については興味を持った方が各々検索してみていただきたいと思います。もとい、できれば映画観て下さい。でも、あえて一言で言うなら、いつもみている寅さんとはちょっと違った男心のせつなさでしょうか。
お話には哀しい現実がベースにあるのですが、それと対照的に岸本さん演じる愛子の若さやくったくのなさに救われる、そんな作品です。
私が寅さん映画と最初に出会ったのは、瀬戸大橋が開通した年の町内会のバス旅行の帰り、車内のテレビに映されていた『男はつらいよ 寅次郎と殿様』でした。まわりのおじさんたちは酒を飲んで酔っ払って眠りこけていたのですが、そんな中、私は外の景色を見ることなく、ずーっと映画に見入っていました。
寅さん映画の中では、日本の四季を感じることができます。その土地土地に伝わるお祭りだったり、風景を観ることができます。
そして、フウテンの寅さんをいつでも変わらず迎えてくれる温かい“とらや”。
おいちゃん、おばちゃん、さくらさん、博さん、満男くん、たこ社長・・・。
どうしようもないダメな甥であり、兄であり、おじさんだけど、みんな寅さんのことをいつも気にかけている。
日々変化する現実に生きていながら変わらないでそこにいてくれる存在が、私にとって寅さん映画なのです。
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