木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

杭の上の小宇宙 コアカミゴケ

2020-03-09 07:33:04 | 木曽Now

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木曽馬の里の
散歩道で
奇妙なものを
見つけた。


つたや季の宿
風里さんの敷地を
囲う杭の上。


何気に
杭の上をのぞいたら
赤い点々が
たくさんあることに
気がついた。


見た瞬間
地衣類の花だと
直感した。


もちろん
花と呼ぶのは
不正確で
地衣類の生殖器官で
子器と呼ばれるものだ。


電話機の子機のようで
ややこしいが
子器である。


以前に
地衣類の本を
読んでいて
種類によって
様々な色と形の
子器があり
その中で
胞子がつくられることは
知っていた。


杭の上部は
長年の雨風で
朽ち始めており
地衣類にとっての
生育環境は
最適なのかも
しれない。


家に帰ってから
調べてみると
どうも
ハナゴケ科ハナゴケ属
コアカミゴケのようだ。


ファインダーを
のぞいた世界は
宇宙船でどこかの星に
不時着したような
奇妙な世界だ。


ニョキニョキと
伸びた姿は
エイリアン
未知の生命体にも
見える。


また1万メートルを超す
深海に生える
生物のようでもある。


とにかく
不思議な世界が
広がっている。


地衣類コアカミゴケは
苔と名がつくが
苔の仲間ではなく
菌類と藻類が
共生しているらしい。


なお
調べてみて
コアカミゴケと
同定しましたが
違っているかも
しれません。

(ハナモモに生えた地衣類)



(月齢13.9 2020.3.8 20:50撮影)