『いつも、いつでも元気炸裂!』

どんな環境やどんな状況でも、どんな人とでも明るく元気な笑顔で交流するよう心がければ自他ともに更に元気な心が増幅します。

私の人生に大きく影響を与えたと思われる人たち・・・その6.

2019-02-28 10:27:37 | 喜怒哀楽をポジティブに
第6弾 定年後

第5弾の起業の後5年が経過したころ、私の病気による業務の停滞で契約を履行できず、
違約金等の支払いなどもあり、会社を閉鎖することとし、弟が個人企業として自立。
私は鬼のように攻め立てる血も涙もない銀行との縁を切るために自宅を売却し、
借入金などを返済して再び企業人として再スタート。

転職した先の面接時に第4弾の記事内の自覚と自信でその後も実践してきた『私ならできる』
『私だからできる』さらに『私でなければできないことをするために・・・』と強く訴えたことが
巧を奏したのか有名企業へ無事採用され定年後までの16年を過ごす。

前述のとおり銀行への返済のため自宅を売却したので10年ほど社宅での生活が続いたが
55歳の時に現在のマンションをローンで購入。
通常、55歳で35年ローンはあり得ないし、許可もされないと思うが自分の力は何ひとつ
なく、すべて会社の名前と業績のお蔭でローンを組むことができたのだ。
定年退職後16年経過した現在もローンの返済は続いているが・・・

さて、定年後に大きな影響を受けた人について語ろう。
昔から車やバイクが好きだったので定年後は毎日好きな運転ができる「運送業」に就いた。
自車を持ち込み業務委託という形態の委託先を見つけ、仕事を請け負う形の運送業で
予想どおりスタート時はクライアントを見つけるのも一苦労・・・そして運送業特有の
慣習やシステムなどにより苦戦続きの毎日・・・

そんな時、期間限定で紹介されたのが郵便局の荷物の配達の仕事。
そのA運送会社はI社長をはじめ社員全員が新参者の私を温かく迎え入れてくれて
仕事はきついが精神的には本当に大満足という楽しい日々が続く職場であった。
A社の取引先にはいくつもの郵便局があり、I社長も一番大きいこの郵便局には
毎日顔を出しみんなの労をねぎらう姿にみんなの力も集結していた。

ある日、集荷中の私にその局の担当課長がいきなり『明日から口髭を剃ってくるように・・・』と
上から目線で指示してきた。
私は第5弾の話のとおりこの口髭には深いわけが在り剃るわけにはいかない・・・という旨の
話をし、作業を続けた後にI社長にそのやり取りを報告した。
I社長はその課長には自分が話すから気にしないように・・・と笑っていた。

その後、数日経ち、その課長が再び私の前に現れ、『I社長から話があり了解したけど
髭がいいってことじゃないので・・・』と口ごもり、さらに『外へ出る配達中はいいんだけど
局内に戻ったらマスクをつけてくれないか?・・・』と意味不明な発言。

理由を聞くと局内でのマスク使用は自分が上司に叱責されないようにするためだとのこと。
上司である部長から『あいつまだ髭を生やしたままじゃないか・・どんな指導をしているんだ』
ときつく追及されるのが嫌だからだということだった。

外出先(届け先)の顧客がスキンヘッドで髭を生やした人物(私)に不安や不信感を持つから
配達時はマスクをつけてくれというのならまだ少しはわかるが局内で課長が自分の保身の為に
マスクをつけろと言われるなら私は退かせてもらう・・・とその場を去り、I社長には私が
このまま続けることでこれ以上ご迷惑はかけられないから仕事から外してほしいと話した。

スキンヘッドに口髭という風体の私に警戒心や不安、不信感を持つ人がいることは充分
理解しているし、それを払拭してもらうために私は社会人としてスタートした最初の勤務先
M社の社是であった『親切、ていねい、愛想よく・・』を笑顔と明るい応対で実践しており
配達時の言動にも自信があったし、周囲の人たちもそれを認め、理解をしてくれていた。

I社長は課長にその場へ来てもらい、みんなの前で『嶋さん(私の通称)に髭を剃れと
いうのなら我々全員が今日限りここを撤退する・・・』と強い口調で課長に、更に部長へと
抗議を重ねてくれた。

I社長は埼玉県の大きな郵便局4つの配達を任されるほど信頼と実績ある人だが
誰からも謙虚で穏やかな人だと思われており、上記の言動を見る社員たちや局員たちの
驚きの表情はその場の空気をし~んとさせていた。

その後、自らは問題に近寄らず部下に陰湿に押し付ける部長や小心者の課長たちの高圧的な
態度はすっかり鳴りを潜めたが、I社長は何事もなかったようにニコニコと親しみのある
笑顔と穏やかな口調でいつもどおりに一人一人に労いの言葉をかけてくれていた。

仕事の提供者である郵便局という大きな組織に対しても契約解除や損得などを顧みず
社員やたとえ臨時の従業員でも部下の一人一人を完全に守り、信念を貫き通すという
I社長の気迫には何か崇高なものを感じ、さらなる尊敬の心を抱きその後も交流させて
いただいている。

今、私は定年後に16年間続けた大好きな運転という仕事を家内の病気のサポートの
ため昨年5月に一旦引退し、少しゆっくりとした生活をしているが、一日中サポートが
必要という訳でもなく時間もたっぷりあるので昨年11月の下旬から週に2~3回、ジムに
通いウェイト主体の筋力トレーニングをしている。

筋トレをやる以上は食事の面でも・・・と意欲を燃やしている効果がでたのか若いころには
まだ及ばないが、筋肉の隆起も復活し、ますます楽しみを感じている。

私は午前9時から始めているがその時間帯はのジムには若者よりもむしろ定年退職者が多く、
最近は話す機会も徐々に増えてきているのでこれからも人生経験豊富な彼らから何らかの
刺激や影響を受けることがあるだろう。楽しみである。
コメント
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