



今日、妻千恵子選手の杖ゴム(杖の先についているすべり
止めのゴムキャップ)を交換した時にふと思った。
小さな力でも重なると大きな力と同じような結果を生むことを・・・・
千恵子選手のリハビリを兼ねた日々の散歩は平均するとだいたい
5000歩前後のようなので、その間、杖をつくのは2歩に1回と
すると2500回ぐらいとなる・・・・
杖ゴムは軽くて丈夫な材質のゴムを使用しているようだが私には
しょっちゅう交換しているという感覚で、あっという間に劣化
(摩耗)しているような気がする。
妻が使っている杖は2本、一本は長さだけを細かく調整できる物で
もう一本はバッグや袋に入れて持ち運びもできる短く折りたためる
タイプで勿論長さの調節もできる物。
使い始めた頃は折りたたみ式の機能を利用して便利(?)に使って
いたが、最近は常時使用するため折りたたむ必要もなくなり、
折りたたみ式の杖のほうが少し太く、先端のゴムキャップも
大きいため使いやすいのかほとんどこれ一本を使っているので
尚更しょっちゅう交換しているという印象を持つのかもしれない。
交換品の購入はネットを利用・・初めのうちは1個入りか2個入りを
注文していたが、最近は2個入りを複数購入し在庫として保管して
いるのである。
初めのうちは少し手こずった交換作業も今では他人(ひと)に
コーチできるくらいになったと自画自賛しているのである。
杖を使っている本人も安全のためにも一カ所だけに力が加わら
ないよう、なるべく満遍なく地面につくようにと思い、握り方、
つきかたもそれなりに工夫していたようだが、ある時私は本人に
『自分が一番楽に歩けて安全だと思うつきかたをするように・・』と
話し、以後は頻繁にその状況を見て、杖ゴムの磨り減ってきた部分を
回転してつけたり、交換したりということで安全面でよりいっそう
気をつけているのだ。
体重43kgのおばあちゃんが杖を使う場合、その体重を全部その杖の
先端にかけるわけではなく、杖で地面をつく力はたいしたことは
ないのに・・と改めて驚き、タイトルの「ほんの小さい力でも・・」が
思い浮かんだのだが、これも大袈裟かもしれないが『雨だれ石を穿つ』
のようなもの。
杖の先のゴムが摩耗するのは建設的ではないが見方、考え方次第では
「何ごともこつこつ」の大切さを再認識させられる光景でもある
と思う。