私は幼い頃からよく夢を見る子供だったがそれは大人になっても
変わらず今に至っている。
夢の世界では「奇想天外」は常に起こり得る。
そして「あり得ないこと」や「意味不明」「不可解」などが一つの
短い夢の中にも目まぐるしく現れる。
一晩に幾つもの夢を見ることもしばしば・・・
いつまでもはっきりと覚えている夢もあれば目覚めとともに
忘れてしまう夢もかなり多い。
私が最初にカラーの夢を見た記憶は小学6年生の夏休み・・・
工作好きの友人と一緒に大きな寺の周りの竹林に竹を取りに行き、
境内で小さく分けた物を削っていると住職が現れ、地の底までも
響くような声で本堂(?)へくるように・・との指示があった。
二人は『もしかすると叱られるのでは?・・』と不安げに
顔を見合わせ寺院へ・・・
寺の中は見渡す限り広く、ところどころに直径が1メートルほども
あるのではないかと思われる円い大きな柱が先が見えないほど高い
天井に向かって伸びていた。
寺の中を歩いても歩いてもその先々の柱がどれも真っ赤だったのである。
その後も夢に何度か現れた巨大な赤い柱に対する驚きやある種の怖さは
信仰心のない私にも仏像や彫刻とともに畏敬の念に変わっていった。
これが今も時々現れる忘れられないカラーの夢。
(しかし決して取り憑かれたりしているのではない)
その後、カラーの夢は今も時々見るが、そのほとんどはオールカラー
ではなく、部分的なものが多い・・・
昨夜は子供時代とは全く無縁の岡部町(現在は深谷市岡部)の
トウモロコシ畑で子供だった頃の自分が今の仲間『爺さんカルテット』と
一緒にその実を収穫しようとして高いところの実の茶色味がかった
ひげの部分に手を伸ばした途端に足元が滑って膝がガクッとなり、
あの細長く幅広いトウモロコシの葉が顔面を塞いだところで目が覚めた。
手を伸ばした時にトウモロコシの実を包む外側の皮にはっきりと表われた
ちょっと硬そうな筋とその色だけが何故か今も瞼に残っている。
嬉しい事や心配事、気になること、関心のあることなどいろんな感情や
記憶が夢となって現れるということをよく聞くが、そう思って振り返ると
まんざら当たらないことでもないな・・・と言うより一部そうかも
しれないと思うこともある・・・
場所が岡部町だったことはどうしてだか説明(?)がつかないが
たぶん、仕事をしていた頃にしょっちゅう通ったところだったから
かもしれない。
トウモロコシの方は・・
数日前に妻の絵手紙仲間からいただいた採りたてのトウモロコシを
昨日も食べたからであろう。
そして昨日は『爺さんカルテット』の仲間の一人、Kさんから
ワクチン接種の情報を兼ねた安否確認(?)があったのだ。
それらが一緒になって夢になったのかもしれない。
これに類似したことや突拍子もないことは私の夢の中ではしょっちゅう
起きている。
時々はレム睡眠やノンレム睡眠との照合(?)などをしてみたりも
するが夢は不思議のまま・・・
若い頃(20~60代)は平均4~5時間ぐらいの睡眠だったが今は平均、
7時間位で若い頃よりも睡眠時間はむしろ長くなったがそのサイクルと
いうより、私の場合は睡眠時間が長くなった分、レム睡眠も多く
なったのかもしれない・・と自分で勝手に思っているのだが・・・
さて、今夜はどんな夢を幾つ見るのか・・・あの夢の続きを・・・と
秘かに期待しているが果して?・・・