私達は日々、老いも若きもあまり何も感じない(考えない)まま
精神的にも物理的にも沢山のことを享受しているのではないかと思う。
私達後期高齢者が子供だった頃を思い出してみよう。
各家庭にテレビはなかったし、家業や家長の職業などにもよるが
電話のある家も本当に少なかったと思う。
緊急時には電話のある家へ借りに行ったり、電話のある家の住人が
駆けつけて報せてくれたり・・・
今では冠婚葬祭以外には滅多に使われない電報などが緊急時には
使われていた。
そして幼い頃は交通機関のバス(ボンネットバス)などに木炭車も
使われており、時々懐かしく思い出す。(戦争による資源不足等の
問題もあったのだが)
自転車やその構造、ライトなどの変遷も調べると面白いが、今の少年、
少女達は生まれた時から現在もほとんど変わらない何ごとにも便利な
生活環境の中で育ってきたことを思うと、素晴らしいことだがあまりにも
違う時代の流れとそれにその時々対応してきた先輩や私達高齢者の
努力を誇りにも思う。
冷蔵庫、洗濯機、電話、テレビやパソコン、車などを始めいろんな
ものを多くの人がごく当たり前に使えるこのよき時代・・・
良くも悪くも「企業戦士」として日本を引っ張ってきた、そして成果を
あげてきた高齢者達の中には疲れ切った人もいるだろうし、余生を
楽しんでいる人達もいる中、まだまだ・・・と、頑張っている人達も多い。
その多くは大袈裟に言えば「自己研鑽」のようなものではないだろうか・・・
常にいろんなことに興味、関心を持ち、小さいアンテナでも改造しながら
周囲に張り巡らす・・そして少しずつ範囲を拡げ、様々な情報から
何かを見つけ出す・・・というブログ友たちのように。
私がそのことに気づいたことの多くは定年後の仕事で・・そしてそれも
終わり、リタイア後にブログをやりはじめてから急加速したようだ。
誰もが一生懸命頑張ってきて「ほっ」とした後は「のんびりと余生を・・」
と考える中、それでも何かをやりたい・・、やろう・・というこの
高齢者パワーを感じながら、私もその末席に加えていただき、日々を
明るく、楽しく、力強く生きたいと思う・・もちろん目標の125歳まで・・・。