昨日からバッハ会長のあり得ない発言が話題になっている。
『感染状況が改善すれば、有観客に・・・』という要望そのものも
大きな問題であるが、日増しに感染者が増え、政府が得意顔で発表した
バブル方式に大きな問題があり、関係者と言われるスポンサーや
各国メディアの行動管理もできない状態であるにも拘わらず、
即座に回答をせず、いずれまた五者会議で検討、調整などとまたもや
優柔不断な回答でその場凌ぎをした菅総理の体たらくぶりが大きな
問題だと思う。
現状を見れば「やむを得ず中止」は考えられても「有観客」などは
誰が考えても出来ないはず・・・チケットの問題もありはっきりと
謝絶すべきであろう。
ここでも安倍政権に続く「ポチ」ぶりが発揮(?)され、国民の
不信感を増幅させていることにも気づかないのか・・・
バッハ会長は各国選手団がコロナウイルス検査を受けることや、
陽性と判定された者が隔離されるなどの対策を示して「日本の
皆さんのリスクはゼロと言える」などと断言している。
呆れたものである。
既に複数の箇所で幾つもの〝バブル破り〟が行われ、プレーブックの
ルールである行動制限なども機能していない事実が証明されてもいる。
日増しに増える選手団の来日・・・
空港でのバブル方式にも限界があり、完全に他の客達との分離、
遮断を行うのは不可能なようである。
大会関係者やメディア関係者、ボランティアなどを介した感染拡大への
懸念は高まるばかりで具体的な対策は定まっていない。
丸川大臣は罰則云々と言っているがその内容も明らかにされない
ばかりか現実には不可能であることが宿泊先のホテルからも伝え
られているのである。
外出時は監督者である警備員などが帯同・・となっているようだが
外出のチェックは基本的に自己申告で警備員が帯同することはない
とのことで一般客も宿泊している現状では誰がメディア関係者なのか、
そして来日後2週間以内なのかどうかも全くわからないという。
ホテル側では警備員は訪ねられれば出発時間や部屋番号を記帳して
もらい、15分以内に戻るようお願いはするがそのメディア関係者達が
声をかけないで外出した場合はとめようがないと言っている。
これではプレーブックに書かれていることの遵守などは望むべくもない。
入国後14日間の「食事ルール」は
大会会場の食事施設・宿泊先レストラン・ルームサービス・デリバリー
となっていてやむを得ず「利用できない場合」は組織委員会指定の
移動手段でコンビニ・持ち帰り用レストランを利用することになって
いるのだが実際には「利用できない場合」ではなく、利用できても
外出しているようである。
コンビニに行く条件の「監督者による帯同」や「GPS活用の行動管理」
などはただのうたい文句となっているようだ。
政府は責任逃れをやめて、水際対策と移動、宿泊先での管理を
徹底してやるべきであり、違反者には資格剥奪のみならず
強制送還など強い措置も必要であろう。
もう時間が無いのだから・・・。