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昨日、いつもどおりリハビリを兼ねた「杖を突きながらの散歩」を終えて
帰ってきた千恵子選手が、3日前(11月30日)に行った「さぎ山記念公園」の
メタセコイアの紅葉と岩槻城址公園の木々の様子を懐かしむように
『またメタセコイアが見たいね・・』と語りかけてきた。
既にテラスでの筋トレを終えていた私はすかさず反応するように
『じゃ、これからメタセコイアの森へ行くか?・・』というと
『いいの?・・』と嬉しそうにしながらも『お昼は?・・』というので
私は『コンビニでおにぎりでもなんでも・・・』と言いながら
すぐに出かける準備を・・・
と言っても特別に用意するものもなく、駐車場へ向い車の中で
千恵子選手を待つことに・・・。
最近は歩行だけではなく、諸々の行動にも加齢の様子が表れている
千恵子選手は花々や樹木類を見るというだけで嬉しくて頭の中が
ちょっと混乱するようだ・・・なかなか現れなかった。
あとで分かったのだがそれは飲み物やミカン、バナナなどちょっとした
おやつを用意していたのだった。
走り出し、メータを見るとガソリンがだいぶん少なくなっていた。
まだ150キロぐらいは充分走れるので給油は後日でも良かったのだが、
いつも利用するガソリンスタンドが進行方向だったのでとりあえず給油を
終えて出発したのが12時5分・・・
行く先は東京都葛飾区の水元公園・・・
東京都と言っても埼玉県の三郷市と隣接しているところなので、
途中から外環道を利用すれば我が家からおよそ1時間・・・
第2産業道路から県道1号線の途中までは多少の渋滞もあったが外環道
(高速)に入ると快適走行・・・
しかし、千恵子選手にとってはシェルターのような防音壁が続くのが
気に入らないようで『まだ?・・』とか『こんなところを走るの?』
『あとどのくらい?・・』『疲れた・・』『遠いね・・』など、
小さい声ながら不平、不満を連発・・・
『まだ40分も走っていないのに何を言う‥』と私は内心『イラッ・・・』と
したが、私が平然としているように見えたのか千恵子選手の不機嫌な
様子がさらに続いたので、私はついに少し声を荒らげて、『まだ1時間も
走っていないのに”まだか”とか”遠い”とかと不平を言うようならどこへも
行けないぞ!』と言いながら『あと20分ほどで到着するから落ち着け』
となだめ(?)たのだ。
そうして高速を降り、公園の周囲の道路に出ると千恵子選手は一変・・・
走りながらも見える公園の様子に安堵と共に小躍りでもするかのように
感激、感嘆の声を連発したのだった。
到着は13時10分、園内の駐車場に入り、そこからは杖を突きながらの
歩行を考慮し、先ずは「メタセコイアの森」を目指すことにした。
私たち夫婦はこの「水元公園(東京都)」や小合溜 (こあいだめ)を
挟んで隣接する三郷公園(埼玉県)へは既に4度ほど行っているのだが
いずれも千恵子選手の歩行や体調に問題がなかった頃だった。
最近の妻はいくつかの持病に加え、体調も以前と比べると良いとは
言えない状況であり、また記憶にも衰えが見え始め、診察の結果、
認知症ではないが、その手前ともいえる段階なので心身共に私たちが
フォローする必要性もあるのだ。
体力の低下も考え、数年前から展示会や絵手紙教室も各種の文化祭への
参加なども少しずつ減らし、今は近くの公民館でのみ教えているのだが、
25年もやり続けた絵手紙の楽しさは衰えることなく、今後も続けて
いきたいようなので私も協力を惜しまないつもりなのだ。
そのためにも外へ出て色んなものに触れてみることは重要だと思う。
もともと千恵子選手は明るく元気そのもの、そしてまじめで涙もろく、
ちょっとおっちょこちょいタイプなのだがこのコロナ禍で
外出が制限されることに苦痛を感じていたようだ。
私自身は何日間一歩も外へ出なくてもストレスのようなものは全く
感じないのだが千恵子選手は一日に1回は外の空気を吸いたい・・と
言うことで自分自身リハビリ兼散歩を行っているのだ。
そんな千恵子選手なので園内へ入ると途中のことなどなかったかのように
綺麗だ、素晴らしい、などという言葉を連発し、もう既に落葉した大木の
ポプラが続く道も足取り軽く歩き始めたが過去の何度かの記憶が
蘇らないまま、私たちは「メタセコイアの森」へ・・・
千恵子選手は以前に見て感動したメタセコイアがこの場所だったのか
どうかはっきりとは思い出せないまま相変わらず感動の歩きを続けた。
さいたま市周辺にもメタセコイアの並木などはいくつもあるが、
この水元公園は群を抜いている。
千恵子選手は『緑で生い茂ったようなメタセコイアもいけどこの紅葉した
姿も綺麗で、私はこっちの方がいいかもしれない・・』と何度も何度も
言っていた。
私は新緑の、そして深緑のメタセコイアの方がいいと思うが、特に
そのことで争うこともないのでうんうんと相槌を打つだけ・・・
昨日は千恵子選手もさすがに森の中を歩き回ったのと気持ちが昂ぶり、
疲れたのかこのメタセコイアの森だけをみて満足したようだったので
他の場所へは行かず、14時には帰宅の途についた。
行くときのことがあったので高速(外環道)を選ぶかその下の
298号線を選ぶか千恵子選手に聞くとあれほど嫌がっていた防音壁には
触れず、どちらでもいい・・という返事・・・
高速道を利用しないと時間がかかることを説明し、念を押したうえで
298号線で帰ることに・・・案の定到着には時間がかかり、家に着いたのが
16時過ぎ・・・「2時間ちょっとの〇〇道」となった。
想像以上のメタセコイアを見てこの上ない感動と喜びを得たような
千恵子選手から私に感謝と運転お疲れ様・・と労いの言葉があったが
運転が何よりも好きな私にとっては疲労などあるはずもなく、ゆっくりと
コーヒーを飲み、私にとってもこの4時間はいい時間だったな・・と思った。