「XE-1AP」とは,X68000シリーズおよびメガドライブ向けに電波新聞社より発売されたアナログコントロールパッドです。本blogでは,2005年5月に中古品購入時の記事,2007年5月にメガドラ互換機での接続検証記事をアップして以来の登場になります。メガドラ互換機での接続検証時に「アフターバーナーII」を使用しているので厳密に言えば2度目のレビュー記事という事になりますが,前回記事には割と酷い事をさらっと書いてしまった(笑)ため,まるでメガドラ版「アフターバーナーII」が出来損ないみたいに読めてしまいます・・・。「with XE-1AP」が絶対的な条件なので,今になってプレイ環境を整えようとしても少々難しいところがあるのですが,条件さえ揃えば快適にプレイできる「良移植」作品なのです。本記事については,メガドラ2+XE-1AP の環境であらためてテストプレイを実施し,メガドライブ伝説シリーズの記事としてアップし直した・・・といったところでしょうか。
前述したとおり,メガドライブ版「アフターバーナーII」を快適に遊ぶためには「XE-1AP」が必須です。パッドでプレイした場合,自機は方向ボタンで指示したとおりに「直線的」にスーッと動きます。飛行機を操縦しているというよりは「照準」そのものを動かしているような感じです。人によってはこの方が楽に感じるかもしれませんが,移動速度が一定でしかも遅いため,反対方向への急な切り返しには対応できず,敵にめちゃめちゃミサイルを撃たれまくる事になると思います。これが「悪評」の原因。自機の動きが悪いとされ,スピードを稼ぐために簡略化した演出や背景にもケチが付き,結果的に評価されづらくなってしまった・・・と言う事ではないかと。
「XE-1AP」でプレイすると状況が一変。アナログパッドなので,自機を非常に細かく微調整しながら操作できるうえ,操作のスピードに(ある程度)あわせて自機が移動してくれるので,慣れてくるとX68000版のマウス操作の感覚にかなり近くなります。スロットルもアナログで,かつ「HIGH」←→「LOW」の操作にある程度のストロークが必要なので,アフターバーナーでの加速時はかなりアーケード感があります。動きが断然に良くなれば,背景が簡略化されている事なんてほとんど気になりません。PC-6001mkII版「スペースハリアー」が最終的に「画」ではなく「動き」で絶賛されたのだから,「動き」の良いメガドライブ版「アフターバーナーII」が評価されてもおかしくないはずです。
ひとつ注意点を挙げるとすれば,「XE-1AP」のレバー/スロットルの「センター調整」を確実に行う事です。「XE-1AP」背面にある CH0~CH2 のボリュームをプラスドライバー等で回して調整します。CH0が上下方向,CH1が左右方向,CH2がスロットルの調整に対応します。アフターバーナーIIのオプション画面にある「CONTROL」にて調整する事ができるので,CH0~CH2をすべて「127~128」になるように設定すればOKです。
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