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イージスアショア事実上の白紙撤回・首相の強引主導に防衛省反発し官邸大失態*赤旗だより/少数派

2020年06月17日 | 政治情勢1
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢(赤旗だより)
イージスアショア事実上の白紙撤回・首相の強引主導に防衛省反発し官邸大失態

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画像・既出/北朝鮮から見て秋田の先にはハワイ・山口県の先にはグアムがある

■防衛省の声も聞かず安倍首相が進めた米国製武器爆買いは破綻の始まり
投稿は毎日新聞・しんぶん赤旗を活用しております/河野防衛相は6月15日、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を2025年以降に、秋田県・陸自新屋(あらや)演習場と山口県・陸自むつみ演習場へ配備する計画を停止すると発表しました。迎撃ミサイルについて技術的な問題が見つかり、改修に相当なコストと期間がかかるためで、事実上の白紙撤回です。防衛省はこれまで、迎撃ミサイルを発射した後、弾頭から切り離したブースターを、むつみ演習場については同演習場内に、新屋演習場については海に落下させる措置を講じると説明してきました。しかしソフトウエアに加え、ハードウエアを含めたシステム全体の大幅な改修が必要となることが判明。改修には約12年、2000億円以上かかるとして、合理的ではないと判断せざると得ないと述べました。

迎撃ミサイルのブースターが演習場内や海に確実に落下する保証がないこの問題は、以前から繰り返し指摘されていたことであり、防衛省側も当然、分かっていたはずです。安倍政権は就任以来、米国の要求に応じて、F35ステルス戦闘機やV22オスプレイなど、防衛省・自衛隊さえ必要としていない高額兵器の導入を次々と決定し、軍事費の高騰を招いてきました。イージス・アショアの配備計画停止は、そうした官邸主導の「米国製武器爆買い・おしつけ」路線の破綻の始まりであり、ブースター問題はそれを覆い隠すための口実にすぎません。もともと、防衛省は北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対して、イージス艦の増勢などで対処する方針を掲げており、同省の「中期防衛力整備計画」にも、イージス・アショアの導入は盛り込まれていませんでした。

ところが、2017年、米側から「米本土防衛」のためにイージス・アショア導入を要求されると、安倍首相は同年秋の日米首脳会談で、トランプ政権の「バイ・アメリカン」(米国製の武器を買え)路線に迎合し、12月に「2基導入」を閣議決定しました。しかし、その導入費用は当初の2基1600億円から、公表された部分だけでも4504億円に。さらにレーダーや迎撃ミサイル、施設建設費を含めれば1兆円規模に膨れ上がります。単価でみれば、自衛隊史上最も高価な兵器です。しかも、その迎撃能力は限られており、現在、主流となっている多弾頭や超高高度の弾道ミサイルや、ロシアが開発している極超音速ミサイルなどには全く対応できません。まさに壮大なムダです。

■配備計画停止ではなくキッチリ「撤回」せよ!新たな計画を持ち上げるな
河野防衛相は会見で、あくまで配備計画「停止」であることを強調し、イージス・アショアで使用が予定されていた迎撃ミサイルや、防衛省が米軍需企業から直接購入を計画している最新鋭レーダーなどはそのままイージス艦で使用する考えを示しています。しかし、いま求められるのは配備計画の「撤回」であり、イージス・アショアにかかる予算措置をすべて解消すべきです。「イージス・アショア配備を考える山口の科学者」共同代表の増山博行・山口大学名誉教授は、「計画停止の理由である、迎撃ミサイルのブースター部分が自衛隊演習場内に確実に落とせない問題は、われわれがずっと指摘していた通りで、決断が遅すぎるぐらいです。別のレーダー基地を建設するなど新たな計画が持ち上がる可能性もあります。反対の手を緩めることはできません。」と語りました

官邸主導で導入を進め、安倍首相が繰り返し必要性を主張してきたイージス・アショアの配備停止で、政権の一層の求心力低下は避けられない状況になってきました。配備停止の理由となった「技術的な不備」は、システムの信頼性を根底から揺るがすもので、導入を決めた安倍政権の足元は揺らいでいます。政府は今後、米側へ支払額などを交渉する方針だが、日米貿易赤字解消を求める米側が反発を強める懸念があります。政府関係者は、「米側と膨大な違約金交渉になる」とし、交渉の行方は日米関係そのものにも影を落としかねない。北朝鮮の情勢は不安定、中国の軍事脅威を高まる中で、防衛省幹部は「当面は海上自衛隊のイージス艦でしのぐしかない。負担は大きい」と指摘しました。

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投稿者からのひと言/イージスアショアまで、白紙撤回に追い込まれた。イージスアショアの必要性の論議以前の話をすれば、北朝鮮からのミサイルを撃ち落とす目的としても、元々、北朝鮮の技術のほうが上回っており、1兆円もの金額が無駄なのである。おもんばかった国防目的ではなく、トランプ大統領に反論できず買わされたのだ。安倍首相がこのままヘラヘラしていれば、高い違約金を吹っ掛けられたり別の武器を買わされる。そもそも安倍政権のやること・なすことが、失敗・失態続きだ。黒川検事長・給付金などは国民の眼から見やすいので、コロナ禍にも関わらずメチャクチャぶりが目立っている。政権維持がおぼつかないようだが、最後ぐらい“日本のため”に、毅然たる態度でトランプ氏と交渉して欲しい(やはり無理か・・・)。

Sankoub
イージス・アショア配備先が秋田と山口県なのはその先にハワイ・グアムがあるから
陸上配備型迎撃ミサイル「イージス・アショア」導入も北朝鮮の能力が上回る

Akahatatop

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