2014年9月11日 ~
福島県の太平洋沿岸、福島県双葉郡 富岡町、楢葉町、広野町 を訪れた ~ on a business trip
東日本大震災から3年半が経過 ・・・
しかし、未だ津波の爪痕が残る街 ~ 平穏な“日常”を取り戻せない街
そこには、如何ともし難い思いを胸に秘め ~ 出口の見えない壮絶な戦いに挑んでいる人々が・・・
ここ、富岡町の海の近くの一帯は、かつて住宅地であったところ ~ 道路は陥没したまま ・・・
ほとんど家は、津波で流されて ~ 未だ瓦礫の撤去作業がつづく ・・・
津波に ここ まで押し流されてしまった漁船 ~ 3年半経った今も そのまま
瓦礫や廃棄物が詰まった「トンパック」が至る所に積まれている。(トンパックは、袋いっぱいに詰めて1トンの重さになる土嚢袋)
JR常磐線 富岡駅
現在、富岡の手前(南側)の竜田まで、常磐線は走っている ~ しかし、 竜田から原ノ町の間は 復旧の見通しが立っていない
富岡駅前
軽トラが突っ込んだまま・・・
家の2階部分だけ 流されてきてこの場所に ~ 当時のまま ・・・
富岡町の、帰還困難区域との境界地点 ~ ここから先は 住民すら入れず
この時 ~ 政府関係者?の「視察」?か? ゲートを スルー ・・・
ここは、福島第1原発から10数kmの地点
この普通の街並み ~
~ でも実は、誰も住んでいない
富岡町、楢葉町 (大半)は 日中 15時までに限り(朝は9時頃から)は人の出入りが許可されている地域
住民の帰還は許可されていない
限られた時間内に、原発作業員や除線の作業員が入っている
また一部商店(ガソリンスタンドや資材や工具を販売する商店等)のみ 限られた時間内に営業している という
広野町と楢葉町に跨る所にある Jヴィレッジ
Jヴィレッジは、日本サッカー協会強化施設で、11面にも及ぶピッチ、研修、宿泊、医療 等施設を有する広大なサッカータウン
ワールドカップ関連はもちろん ~ なでしこジャパンをはじめ、多くのサッカーチーム、選手が利用した・・・
当時のものは そのままに・・・
しかし 現在、この場所が 福島第1原発の復興にあたる人々の拠点
駐車場には溢れんばかりの車 ・・・
すべて 東電関係や原発作業関係者の車
スタジアムの中 ~ 観客席から見えるグラウンドには 単身者用の宿泊施設が立ち並ぶ ~ ナントもやるせない光景
広野町は、およそ5000人の人口を有する町
しかし、3.11後 現在まで帰還した町民は 半分もいない。
そして現在、実際に帰ってきた町民数を上回る人数の原発作業員が入っているという実態。
静かで穏やかだった町・・・
今や、幹線道路は交通量も増え、何も知らぬ者からみたら、活気のある町 とも見えるのかも知れない・・・
朝晩は作業員の車で渋滞も起きているほど・・・ しかし、殆どの車が 県外のナンバープレート
交通の問題があれば、治安の問題も・・・
警官も全国から応援が入って来ているというが ~
広野町は、早くから処理場の対応を行い 町でみかける「トンパック」の数は少ない
しかし、復興作業は まだまだみち半ば・・・
津波にのみこまれた地帯
今回の福島訪問は、限られた時間 ~ でも 現地の方にご案内をいただいたおかげで、
実際に自分の目で見て感じて 現状を的確にとらえ、理解することができた・・・
3年半経過した今も、まだまだ遠い復興への道程
この現状であることを ~ 決して 忘れない!!!