探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

3度目の・・・

2020年06月21日 | 飼育(その他昆虫)


昨年に採卵したエゾコバネササキリが今年も孵化した。
卵を室温保管していると、例外もあるが毎回この時期に孵化する。
孵化のきっかけはしばらく乾燥させた後の霧吹きによる水分刺激。


この子は孵化不全なのか、触覚が短く、後脛節がやや変形している。
バッタ類の脱皮を失敗しない飼育館環境って難しい。

雄を得ることが目的であるが、何年も失敗というかほとんど雌。
今年も失敗したら現地採集に行くしかないが、こちらも雄の採集実績なし。
これも相性の悪い生き物のひとつ。


炭色ものがたり

2020年06月19日 | 飼育(その他昆虫)

先日、食草を調査するため持ち帰ったスミイロオオアラメハムシの幼虫
いろいろ試してみたいところだったが、十分な調査をする余裕なく早々に蛹化してしまった。
北海道産の生態はほぼ分かっていないし、食草判明しただけでは貴兄も納得いかないと思われるので経過観察してみた。

蛹化直後のスミイロオオアラメハムシ
食草などにぶら下がって蛹化するタイプではなく、クリソリーナのように地面で簡易な蛹室を作り、そこで蛹化するタイプのようだ。
まぁオオヤマフスマのような小さな植物が食草では、さすがにぶら下がっての蛹化は困難だろう。


蛹化から4日後
黒くなってきた。そろそろかな。


新成虫 蛹化から5日目で羽化(飼育下)
ハムシやオトシブミの仲間って蛹期が短いね。
産地は気温が低いので、もう少し蛹期が長いかもしれないが、6月下旬あたりから成虫がちらほら発生するだろう。

「そこらにいるハムシと何ら生態変わらないじゃないか」と、お嘆きの貴兄もいると思うが、解明されれば大体こんなもんですよ。
いいじゃないですか、セレブと思われる近寄りがたい人が、一般人と同じ質素な生活をしているなんて、好感度上がるんじゃないですか。
う~ん、ハムシのくせに!

ちなみに「生き物研究室」の方ではもう少しその辺詳しく記載してますので興味あったらどうぞ。→


3年連続失態

2019年10月03日 | 飼育(その他昆虫)


いや~、とれたとれた。今年も採卵できましたよ~~
エゾコバネササキリの卵を。

さて、察しの良い貴兄ならお分かりであろう。

今年も雌しか採れませんでした。これは何かの呪いとしか考えられない。
くそ~バッタのくせに!!
ぐふっ


出るな産卵管!

2019年07月17日 | 飼育(その他昆虫)


飼育中のエゾコバネササキリ
孵化から約2週間。順調に成長中。
毎日霧吹き、餌はリンゴとレタスと鰹節。
大事に育ててます。


前回失敗した個体よりも大きく成長しているので、期待は膨らむ・・・
はやく大きくなれよ~
って、ん?


お、おい!これ産卵管じゃないか!
女の子だよこの子・・・
確認すると孵化した幼虫3個体中、2個体雌という由々しき問題発生。えまーじぇんしー!
七夕の短冊には「産まれた子供は男の子でありますように」と願い事を書いたのに!(ウソ)


うおおおお!!!雄を所望しているって何度も言っているのに、なぜわからん!!
こうしてくれるわ!!(自暴自棄モード発動)

気を取り直して、後から孵化した残りの1個体は・・・雄!!だったが、脱皮失敗で後肢が変形。
やっぱり今年も現地採集かぁぁぁぁ~~~~!!


忘れてた・・・

2019年06月23日 | 飼育(その他昆虫)

昨年、採卵したエゾコバネササキリが1個体のみ孵化して、脱皮不全により飼育失敗したのは2月の事。
それ以来、他の卵は孵化することなく、数か月経過した。
その間、乾燥した底に敷いてあるキッチンペーパーを度々湿らせていたが、全く期待はしていなかった。
先日、ふと卵を保管していたシャーレを見たら、1個体孵化していた。
しかし、気が付いたのが遅く、完全に乾燥したシャーレ内で瀕死状態。急いで水分や餌を与えたがすでに遅し。またしても失敗。
まさか孵化するとは・・・嬉しいというより驚いて慌てた。
その日についでにキッチンペーパーを湿らせてみたところ、翌日、更に2個体孵化していた。


この子と・・・


この子。

前回の失敗から、飼育環境を改善してみたが、それが正しいのか分からない。
生息環境から高温には弱いと思われ、これから部屋の温度が上がる夏場を乗り越えられるか不安。
あたしゃ雄の成虫が見たいのよ。これ失敗したら今年も現地採集しなくてはいけない。(いつも雌ばっかり)
まぁどうせ別目的で訪れる予定なので、それほど気にする事ではないけど、少しでも負担は減らしたいところ。


まだ少し卵が残っているが、孵化するかね?
今までの飼育で、しばらく乾燥させた後、霧吹きで湿らすと翌日に孵化する確率が高いことから、生息地では雨が孵化のきっかけになるんだろうね。