昨年の撮影目標としてニセヒラタネクイハムシとヒラシマミズクサハムシがあった。
ある湿地に2種生息していると思われる場所があり、前者の方は難なく撮影できたのだが、後者がうまくいかなかった。
今年も同じ場所を探したが見つけることができず、不本意ながら数ヶ所の湿地を巡ることになってしまった。
美しい景色の高層湿原
カオジロトンボ Leucorrhinia dubia orientalis
ルリボシヤンマ系のヤンマの脱皮殻はたくさん見られたが、何故か全く飛んでいなかった。
多数のカオジロトンボと少数のエゾトンボ類とイトトンボ類は普通に飛んでいたんだが・・・。
モウセンゴケに捕まったカオジロトンボがちらほら。
捕まっている個体は雌ばかり。
どうやら産卵中に誤って、モウセンゴケに触れてしまったのだろう。
恩返しを期待して、逃がしてあげることにした。
ヒラシマミズクサハムシ Plateumaris hirashimai
道北~道東に分布しており、北海道RDBでは希少種に指定されている。
やっと見つけた。拍子抜けするくらいあっけなく。
ここの湿原はキヌツヤミズクサハムシ、アシボソネクイハムシ、キタヒラタネクイハムシが生息しているが、個体密度は意外に少ないので、本種が生息しているか不安であった。
しかし、ここの湿原では珍という訳ではなく、それなりに生息しているようだった。
採集して分かったこと。
他のミズクサハムシ類は捕まえると、逃げ回ったり、飛んだりするが、本種は動かない。
擬死とは少し違う気がする。
撮影しやすいので助かる。
スゲノハラジロヒメゾウムシ Limnobaris japonica
体長4mm程のゾウムシ。
スゲに普通に見られた。珍なるゾウムシじゃなかったので残念。
特徴は裏側が白色鱗片で覆われている。
風がある影響か蚊は寄ってこなかったが、アブがわたしを襲う。
強力蚊取り線香も虫除けも役に立たず。
写真のアブは処刑済み。
これからの時期、アブ対策が必至なのだが、どうすればいいか分からない。