探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

【無翅ハエ】今できる精一杯の観察

2021年02月13日 | 未同定種


今回のサムネ
時間があるからサムネ作成継続中。いつまで続くやら。

前回は前翅が短いフンコバエの一種(未記載種)で撮影練習してみたが、今回はメインディッシュである無翅種を撮影し観察。
前翅は完全に退化しているのか?平均棍は確認できるのか?新たな発見はあるのか?
そもそもしっかりと撮影できなければ話にならない。

体長は約2mm
全身が黒色なので、全体が暗くて凹凸が分かりづらく、撮影泣かせの被写体だが、サンプルは十分にある。納得いくまで観察しよう。


疎らな長い剛毛・刺毛、密生する黄褐色の微毛があることが分かる。
腹部の微毛は指紋のような「しわ状」に生えている。


触覚第3節から出ている触覚端刺は長く、写真では分かりづらいが柔毛で覆われている。
単眼は矢印の位置にあるはずだが、画像では不明瞭で存在を証明できなかった。


頭部正面


側面
前翅は完全に失われている。
平均棍はこの画像では確認できない。(怪しい箇所はあるが)


矢印部の白い部分が平均棍だろうか?場所は合っていると思うのだが・・・
とても小さいのか、それとも途中から欠損してしまったか?
胸部に付着する糸くずは気にしないで頂きたい。


矢印が指す場所にも平均棍と思われる白い突起らしきものが確認できる。
平均棍にしては小さすぎないか?
ゴミかもしれない。

自己満足だがこの無翅ハエ、以前に比べてかなりいい感じに撮影できたのではないだろうか。
今回それなりに観察できたが、ハエについての知識は乏しいので、これ以上鮮明に撮影できても新たな発見など期待はできない。
これが今の技量の限界だね。