特別想い入れがあるわけでもないのだけれど、好きな作品もあるマン・レイ。「知られざる創作の秘密」というサブタイトルが気になって、久しぶりに乃木坂へ。美術館のカフェやオルセー展は混雑している様子、なのにマン・レイ展は客入りがちょっと寂しい。誰もが名前を知っていて、その作品に触れているかと思いきや、意外と一般的ではないのかな?おそらく作家の名前よりも、作品の方が一人歩きしているのでしょう。女性の背中のヌードにバイオリンがダブルイメージで写し込まれている写真(「アングルのヴァイオリン」)は、きっと多くの人が知っている、はず!

さて、この度の展覧会はその膨大な作品数に呆然とする。映像を含め、しめて410点!初期のニューヨーク時代、戦前戦後のパリ時代、そしてロス時代、と時系列でまとめられている。
サブタイトルが言うところの秘密に触れられたかどうかは疑問だけれど、ダダ~シュルレアリスムの香りが漂う作品は面白かった。
「回転扉」というタイトルの青いパンが装丁にくっついてる作品と、詩人の作品とマン・レイが撮った詩人の夫人のヌードがあしらわれた書籍のデザイン、時代を超えてカッコいい。チェスの駒もスタイリッシュ。
とにもかくにも、多才な人だったのでしょう。
写真を見に!という人には、歴史の授業として見に行くぐらいの方がいいかもしれません。
いわゆるマン・レイならこれ!という写真は今回は展示されていないです(あってもごく数点)。
未発表のカラー・ポジフィルムのビビッドな赤と透き通るような肌色はちょっとぞくっとします。
マニアックな展示内容だと思うので、あんまり美術に興味のない方は同時開催のオルセー展の息抜きとしてはいいかもしれません。
個人的には、マン・レイの作品を生み出すベクトルの数に驚愕した展覧会でした。
マン・レイ展

さて、この度の展覧会はその膨大な作品数に呆然とする。映像を含め、しめて410点!初期のニューヨーク時代、戦前戦後のパリ時代、そしてロス時代、と時系列でまとめられている。
サブタイトルが言うところの秘密に触れられたかどうかは疑問だけれど、ダダ~シュルレアリスムの香りが漂う作品は面白かった。
「回転扉」というタイトルの青いパンが装丁にくっついてる作品と、詩人の作品とマン・レイが撮った詩人の夫人のヌードがあしらわれた書籍のデザイン、時代を超えてカッコいい。チェスの駒もスタイリッシュ。
とにもかくにも、多才な人だったのでしょう。
写真を見に!という人には、歴史の授業として見に行くぐらいの方がいいかもしれません。
いわゆるマン・レイならこれ!という写真は今回は展示されていないです(あってもごく数点)。
未発表のカラー・ポジフィルムのビビッドな赤と透き通るような肌色はちょっとぞくっとします。
マニアックな展示内容だと思うので、あんまり美術に興味のない方は同時開催のオルセー展の息抜きとしてはいいかもしれません。
個人的には、マン・レイの作品を生み出すベクトルの数に驚愕した展覧会でした。
マン・レイ展