下高井戸シネマで公開しているヴィータリー・カネフスキー監督作品『動くな、死ね、甦れ!(1989、ソビエト、105分)』をようやく初見。
学生時代に見ようかどうしようか、心引かれたにもかかわらず見なかった理由は、主人公の男の子の顔が嫌いだったからだ、ということをふと思い出した。母親の愛に餓えた悪ガキワレルカが繰り広げるかなり悪辣ないたずらが、犯罪へとエスカレートしていき、悲劇的に幕を閉じる一部始終が、淡々と描かれている。倫理や善悪という問題を超えた、後先を無視した刹那的な子供の無垢な行動は生き生きとしていて眩しく感じる。配給所やダンスパーティーで人々が揉みあうシーンの躍動感も印象に残る。好きかどうかと聞かれると答えに迷う映画だが、機関車の転覆シーンはまるで永遠に続くようで夢見心地な気分になった。ワレルカの難所を救う少女ガリーヤが魅力的。
学生時代に見ようかどうしようか、心引かれたにもかかわらず見なかった理由は、主人公の男の子の顔が嫌いだったからだ、ということをふと思い出した。母親の愛に餓えた悪ガキワレルカが繰り広げるかなり悪辣ないたずらが、犯罪へとエスカレートしていき、悲劇的に幕を閉じる一部始終が、淡々と描かれている。倫理や善悪という問題を超えた、後先を無視した刹那的な子供の無垢な行動は生き生きとしていて眩しく感じる。配給所やダンスパーティーで人々が揉みあうシーンの躍動感も印象に残る。好きかどうかと聞かれると答えに迷う映画だが、機関車の転覆シーンはまるで永遠に続くようで夢見心地な気分になった。ワレルカの難所を救う少女ガリーヤが魅力的。