増富の湯を出て県道23号線を西下してみずがき湖の南を過ぎ、須玉町の俵生より茅ヶ岳広域農道に入りました。この茅ヶ岳広域農道は、原作コミック第13巻58ページに登場する茅ヶ岳東部広域農道のモデルで、志摩リンがビーノで山梨市目指して走った道にあたります。
それで、作中と同じように志摩リンが立ち寄った公園へ行きました。上図はその公園の東側の駐車場です。奥に私が停めたレンタカーが見えます。
公園の正式名称は、御覧のとおり、矢木羽湖公園といいます。原作コミック第13巻の第72話の表紙、および59ページから61ページまでに登場し、志摩リンがツーリングの途中で立ち寄って散策するシーンが描かれます。
原作コミック第13巻の第72話の表紙のアングルです。あfろ氏の原画は例によって広域ワイドの魚眼レンズ風に広い範囲が描かれますので、実際の見え方とはちょっと異なります。
この湖が矢木羽湖です。一帯は敷島総合公園の「甲斐梅の里公園」のエリアとなっており、そのメインに位置します。実際は農業用の貯水池なのですが、隠れた桜の名所として知られるそうです。夏なので分かりにくいですが、向こうの岸辺に並ぶ木が全て桜です。志摩リンの訪れた時には満開であったようです。
この湖は、元々は「後沢ため池」という名前で戦前に造成された湖でしたが、敷島総合公園内に含まれることになって1999年に公募がなされて矢木羽湖(やぎはこ)の愛称が付けられたそうです。
原作コミック第13巻61ページ4コマ目のアングルです。公園にいた数匹の猫に逃げられた志摩リンが「やっぱり犬のほうがいいや・・・」と駐車場へと戻って行く場面です。
志摩リンが散歩した湖畔の道は、上図のとおり「せせらぎの小径」と名付けられています。
このあたりでしょうか。原作コミック第13巻59ページ4コマ目のアングルは・・・。
農業用貯水池であることは、湖の周囲に沿って水路が引かれていて、上の農地から繋がっている様子からも分かりました。その水路を散策路がまたぐ場所に上図のような橋がかかっていますが、作中では描写がありません。
志摩リンが歩いた湖畔の道は、このように内側に水路が通っているのですが、水が枯れていて低い道のようになっています。水が流れることはあるのだろうか、と思ってしまったほどに、水流の痕跡がどこにも見当たりませんでした。
散策路の一番奥、湖の北側にあたる場所は上図のように「富士見の苑」となっています。実際に富士山が見える眺望の良い地点です。桜の時期には花見と富士見が楽しめるわけです。富士山は霞んで見えましたが、写真を撮り忘れました。
矢木羽湖には13時55分まで居ました。この日の巡礼コースのラストスポットでしたので、あとは甲府駅前へと戻るだけでした。公園の東の県道101号線を南下して県道6号線、県道106号線経由で甲府駅前へと移動し、ガソリンを補給した後にタイムズさんに返却しました。
かくして甲府駅に着いたのは14時35分でした。ちょっと空腹感を覚えたので、駅南口の吉野家に寄って鮭定食をいただきました。
帰りは中央線まわりで行く予定であったため、15時26分甲府発の上図のあずさ29号に乗って塩尻まで行き、17時3分発のしなの20号名古屋行きに乗り換えて帰路につきました。名古屋からの新幹線で京都に着いたのは19時51分でした。
以上で、この日の巡礼ルートの報告を「みずがき編」として括って終わります。二泊三日で三峰神社と滝沢ダム、雁坂みちルート、瑞牆山ルートを回るというハードスケジュールでしたが、雁坂みちのラストの万力公園にて夕立に降られた他は快晴に恵まれましたので、なんとか無事に全コースをクリアして終えることが出来ました。
これで山梨県エリアのゆるキャン聖地巡礼は、来年2024年度までしばらくお預けとなります。次のゆるキャン聖地巡礼は、舞台を愛知県エリアに移します。 (了)