2024年4月よりアニメ3期の放送が始まります。そのストーリー範囲は原作コミック第10巻の第53話からになりますが、メインは第56話から第63話までの8話に及ぶ大井川エリアキャンプ編であるようで、アニメ3期のシンボルロゴもそれを表徴したデザインになっています。
その大井川エリアキャンプ編の舞台は文字通りの大井川流域で、聖地の分布域は、下流の蓬莱橋から寸又峡温泉を含めて上流最奥部の畑薙大吊橋までのべ約130キロにも及びます。
作中では一泊二日の行程で、各務原なでしこ、志摩リン、土岐綾乃の三人が参加しています。各務原なでしこは大井川鐡道の本線と井川線(上図)を利用して奥大井湖上駅およびレインボーブリッジ展望所まで行きました。志摩リンと土岐綾乃の「孫ライダーズ」は千頭駅で落ち合って小山吊橋、八橋小道などの橋巡りを楽しんだ後、地獄のデスロードを経て「デス・ブリッジ」畑薙大吊橋まで行きました。
それから三人はアプトいちしろキャンプ場に集まって一泊し、翌日は寸又峡温泉郷の夢の吊り橋までの散策路を楽しみ、次に大井川流域で最長の吊橋である塩郷吊橋を渡り、ラストを蓬莱橋でしめくくっています。
これらのストーリーに沿っての聖地巡礼は、ゆるキャン史上最も困難なレベルであるとされ、聖地スポットは主な場所だけでも50ヶ所を越えます。さらに各務原なでしこのルート、志摩リンと土岐綾乃のルートの二つのルートがありますから、それぞれを作中の通りにたどる場合は、とても一泊二日では行けません。まして、ゆるキャン史上最恐の難関スポットである畑薙大吊橋までの往復だけでも半日はゆうにかかりますから、寸又峡温泉郷や蓬莱橋まで回るのも大変です。
それぞれの聖地巡礼コースは、私自身はとりあえず一通り全部回りました。拙ブログでのレポートで全て紹介していますので、詳細はそちら(「ゆるキャン△」の目次 その二の19、21、22、23、28、29)を御覧いただくことにして、こちらでは大井川鐡道エリア編の聖地巡礼に関する基本情報、および基幹交通手段である大井川鐡道、地元の路線バスなどの参考情報を列挙し、作中に登場している主な聖地へのアクセス方法も簡単に紹介します。2024年4月からのアニメ3期放送後の聖地巡礼のご参考になれば、と思います。
なお、自身は京都在住ですので、巡礼の起点は京都としており、それに沿っての巡礼基本情報群をまとめる形になります。御了承下さい。
1 大井川流域へのアクセスについて
作中の大井川流域とは、静岡県の大井川に沿った地域のうち、大井川鐡道の本線と井川線が走っている地域を中心とした範囲で、作中での描写が多い場所は千頭駅、寸又峡温泉、井川地区、畑薙地区、蓬莱橋の五つが挙げられます。
各務原なでしこと同じ公共交通機関利用の場合は、大井川鐡道に乗ることになりますから、その起点である金谷駅を目指すことになります。JR東海道線の金谷駅に隣接していますので、東京方面からでも大阪方面からでも、JR東海道線の金谷駅へ向かうことになります。
新幹線を利用する場合は、掛川駅まで行き、JR東海道線の静岡または沼津行きの普通列車に乗り換えれば、二つ目の駅が金谷駅です。静岡駅でJR東海道線に乗り換える場合は、浜松行きの普通列車に乗って八つ目の駅が金谷駅です。掛川経由の方が近くて時間もかかりません。
金谷駅からは大井川鐡道本線に乗りますが、2024年春の時点でも川根温泉笹間渡駅から千頭駅までの区間は2022年9月の台風15号の影響で不通となったままです。ですが、家山駅よりの代行バスが地元川根本町により運行されていますので、それに乗れば千頭駅まで行くことが出来ます。
大井川鐡道の公式サイトはこちら。
家山駅から千頭駅までの代行バス便の案内情報はこちら、
家山駅から千頭駅までの代行バス便の時刻表はこちら。
志摩リン、土岐綾乃と同じバイク、もしくは車の場合は、二つのルートが利用出来ます。志摩リンが山梨県から静岡市経由で走った国道362号線が、東京方面からの唯一のルートになります。大阪方面からのルートとしては、土岐綾乃が浜松からの国道1号線を経て、大井川鐡道の日切駅近くの大代インターから入った国道473号線が唯一のルートになります。その国道473号線は大井川鐡道の下泉駅付近で国道362号線に合流します。
土岐綾乃が志摩リンと落ち合って、大井川吊橋巡りツーリングの起点としたのが大井川鐡道の千頭駅ですが、そこへは国道362号線から千代橋を渡って県道77号線に進んで行けば到達出来ます。駐車スペースは千頭駅前にはありませんから、大井川鐡道井川線の踏切を西へ渡ってすぐのところにある道の駅「音戯の郷」の駐車場を利用して下さい。
「音戯の郷」の公式サイトはこちら。
2 大井川鐡道本線および井川線の利用について、切符の買い方について
大井川流域の基幹交通である大井川鐡道は、金谷駅から千頭駅までの本線、千頭駅から井川駅までの井川線とに分かれており、両者は千頭駅にて連絡しています。作中では各務原なでしこが金谷駅から本線の普通列車(近鉄16000系)に乗って千頭駅まで行き、千頭駅前でダムカレー、豚串、川根茶ソフトを食べた後、千頭駅から井川線に乗ってアプトいちしろ駅まで行きます。
ですが、大井川鐡道本線は前述したように2022年9月の台風15号の影響で川根温泉笹間渡駅から千頭駅までの区間が不通となったままです。全面復旧にとりかかったとしても、完了までに数年はかかるとされていますので、2024年4月からのアニメ3期の放送後においても、作中と同じように大井川鐡道に乗って楽しむことが出来るのは家山駅までとなります。
現在は普通列車のほかにSL急行「かわね路号」やトーマス号、快速急行、臨時列車などが日替わりで運行されていますので、いずれに乗っても家山駅まで行くことが出来ます。それぞれの運行日は毎日ではありませんので、あらかじめ大井川鐡道の公式サイトの時刻表で確認しておきましょう。
家山駅からは、地元の川根本町の町営バスが代行便の形で千頭駅まで連絡しています。春秋の観光シーズンには増発便や千頭駅までのノンストップ便も運行されています。
ただ、川根本町の公式サイトにリンクされる時刻表には通常運行のバス便のみが掲載され、季節限定の増発便やノンストップ便に関する情報は出ませんので注意して下さい。家山駅からのバス便の状況については、家山駅まで乗って来た乗客数によって左右されるそうなので、現地へ着いて初めて判明するという形になるわけです。
なので、春秋のシーズン期間や連休中のバスの臨時便の有無については、事前に問い合わせて確認しておくことをおすすめします。問い合せ先は、川根本町のくらし環境課 環境政策室、電話番号は0547-56-2236です。メールでのお問い合わせフォームはこちら。
千頭駅からは井川線が利用出来ます。作中では各務原なでしこがアプトいちしろ駅まで乗り、そこからは廃線跡のトンネルをくぐってキャンプ場へ行き、長島ダムを見物し、長島ダム駅から再び井川線に乗って奥大井湖上駅まで移動しています。井川線が通常通りの運行であれば、作中の通りに井川線を利用出来ます。アプトいちしろ駅での「ブッピガン」ことアプト式電気機関車の連結作業を見物することも出来ます。
ただし、井川線は大井川上流の渓谷沿いの山岳地帯を走ります。もとはダム建設のために中部電力が敷設した工事用軌道であったものを旅客営業線に転じている路線ですから、地形的に険しい箇所を幾つも通ります。大自然の真っただ中を走りますので、台風や豪雨、地震や強風の影響を受けやすく、落石や土砂崩れなどで運休になることもしばしばです。直前までどうなるかは分かりませんし、乗った途端に運休が決まってしまって先に行けなくなるケースもしばしばです。
なので、なるべく天候が安定している時期、例えば台風とか豪雨が無い季節を選んで乗ることをおすすめします。
参考までに、大井川鐡道エリアの鉄道とバスの路線図に、作中での三人の利用駅を書き添えておきます。大井川鐡道を本線、井川線とも利用しているのが各務原なでしこですが、井川線のほうで乗ったり降りたりを繰り返していますので、出来る事なら井川線の運行が安定的に行われる季節、時期を選んでおくべきでしょう。
大井川鐡道の切符の買い方は、本線と井川線とで分かれます。作中では各務原なでしこが金谷駅で「奥静周遊きっぷ」を買っており、以前はそのモデルである「大井川周遊きっぷ」が同じ価格で販売されていました。が、2022年9月の台風15号の影響で川根温泉笹間渡駅から千頭駅までの区間が不通となってからは、「大井川周遊きっぷ」が廃止されて本線と井川線とで別々に切符を買う方式になっています。
まず本線ですが、これは金谷駅から家山駅までの切符を買います。片道830円です。家山駅から千頭駅までは川根本町の町営バスを利用しますので、普通にバス内で乗車賃を払って下さい。片道500円です。日帰りであれば切符はあらかじめ往復で買っておくのも良いです。
千頭駅からは井川線に乗りますが、切符の買い方は聖地巡礼のコースによって二通りに分かれます。各務原なでしこと同じルートで奥大井湖上駅へ向かうのであれば、普通の切符を往復で買います。奥大井湖上駅までの片道で720円ですから、往復で1440円になります。アプトいちしろ駅での途中下車が可能かどうかは、切符購入の際に確認してください。
それとは別に、寸又峡温泉の夢の吊り橋も回るコースをとる場合は、井川線と寸又峡温泉へのバスが乗り降り自在で利用出来る「井川寸又峡周遊きっぷ」2100円がおすすめです。二日間有効ですので、一泊する場合でも井川線や寸又峡温泉へのバスが乗り降り自在で利用出来ます。この「井川寸又峡周遊きっぷ」は、井川線の千頭駅・奥泉駅・井川駅の3ヶ所でしか買えませんので、だいたいは千頭駅にて買うことになるでしょう。
また、「井川寸又峡周遊きっぷ」では千頭駅から閑蔵駅までの路線バスも利用出来ますので、その途中にある「湖上入口」バス停で降りると、各務原なでしこも行ったレインボーブリッジ展望所へ簡単に行けたりします。
その他の詳細に関しては大井川鐡道の公式サイトを御覧下さい。
3 千頭駅エリアの聖地スポット、食べ物などの紹介
大井川鐡道の千頭駅は、2022年春と2023年春に大井川鐡道が開催したゆるキャンとのコラボキャンペーンの効果もあって、既にゆるキャン聖地としての認知度が高く、これまでにも多くのファンが訪れています。2022年9月の台風15号の影響で川根温泉笹間渡駅から千頭駅までの区間が不通となってからも、その波は絶えるどころか、ますます訪問者数が増えていると聞きます。その主な理由は4つ挙げられるでしょう。
まずは作中にて各務原なでしこが金谷から乗ってきて降りた駅であること、志摩リンと土岐綾乃が大井川吊橋巡りツーリングの出発点にして落ち合った駅であることが大きなポイントです。鉄道、バイクと二つのルートに分かれて大井川流域を回る3人が出揃う唯一の駅ですので、聖地スポットも駅の内外にかたまっていて回りやすく、一時間程度あれば全部を回れる気軽さがあります。
次に、作中に登場する志摩リンと土岐綾乃のバイク、ビーノとエイプの実物が、実際に見られて、レンタルで利用出来る点が挙げられます。千頭駅北の「カーケア中原」がゆるキャンファン向けのサービスとして提供しているもので、「カーケア中原」が休日の時は向かいの「カフェうえまる」の店先に展示されていたりします。
ゆるキャン聖地は山梨県を中心に静岡県、長野県、愛知県、埼玉県、群馬県と広範囲に及んで各所でビーノの展示があったりしますが、エイプまで揃っているのは千頭駅エリアだけです。しかもレンタル利用出来ますので、作中と同じように志摩リンと土岐綾乃の大井川吊橋巡りツーリングを追体験出来ます。これがやりたくて千頭駅まで行くファンが少なくない、と聞きます。
ビーノとエイプのレンタルサービスに関しては「カーケア中原」に問い合わせてください。私がビーノをレンタル利用した2021年7月の時点では電話による予約制で、土日の休日でも予約してあれば利用可能でした。
「カーケア中原」の公式サイトはこちら。
三つ目は、作中で各務原なでしこが千頭駅前のお店を回って、豚串、ダムカレー、川根茶ソフトを食べて楽しんでいますが、それらの実物を実際に食べられることです。聖地巡礼の重要な要素の一つが、作中と同じ食事を楽しむ事でありますが、それらを全て味わえる聖地というのは、全国的にはあまり無いのです。千頭駅へ行けば、作中の食べ物を全て味わえるというのは、非常に高いポイントです。
ちなみに豚串は、千頭駅向かいの「奥大井ふるさと特産振興会おみやげ店」の屋台「やんばい処」で売っています。現地ではジャンボ串焼と呼ばれているようで、トンネギマ(豚ねぎま)が1本400円、ギュートンネギマ(牛豚ねぎま)が1本500円です。
屋台のお店ですので、営業日が不定期で、土日でも休んでいる場合があります。事前に電話で問い合わせておくのが良いでしょう。電話番号は0547-59-1215です。
「やんばい処」の食べログでの案内情報はこちら。
ダムカレーは、千頭駅から北へ30メートルほど行った左側にあるカフェ「うえまる」でいただけます。もともとは限定メニューでしたが、ゆるキャンに登場したことによって有名になり、訪れるファンの全員がこれを食べるので、現在は定番メニューになっています。実際の品名は「長島ダムカレー」で、1430円です。他に「大井川ダムカレー」1700円もあり、大井川流域エリアでいただける三大ダムカレーの二つがいただけます。
カフェ「うえまる」は、千頭駅エリアにおける唯一のゆるキャン聖地食事処で、店内にはゆるキャンコーナーもあり、お店のゆるキャン限定品の「なでしこダムカレーTシャツ」も売っています。日曜日が定休日ですので注意下さい。
なお、作中での店舗は旧位置にあった時の内観で描かれており、現在は移転後の店舗になります。
カフェ「うえまる」の公式サイトはこちら。
川根茶ソフトは、千頭駅の向かいの交差点の東の角に建つ川根物産の茶菓販売店で売っています。400円です。
川根物産の公式サイトはこちら。
川根茶ソフトの食べログでの案内情報はこちら。
四つ目の理由としては、ゆるキャンとのコラボグッズや関連商品群が千頭駅売店と、千頭駅向かいの奥大井観光案内所で買える点です。大井川鐡道に乗ってやって来るファンの目当ての一番は、奥大井観光案内所で販売しているゆるキャンポスターやポストカード類と聞きます。原作者あfろ氏の原画をそのまま使用しているため、ゆるキャン成分が濃厚であるうえ、奥大井観光案内所だけの限定販売品であるため、希少価値も加わります。
なお、奥大井観光案内所では、ゆるキャン聖地巡礼用のマップ「ゆるキャン大井川MAP」も配付しています。この「ゆるキャン大井川MAP」は、作中の景色と実際の景色を並べて聖地スポットを紹介しており、50か所が網羅されていますので、ゲットしておきましょう。
奥大井観光案内所(川根本町観光協会)の案内情報はこちら。定休日は毎週水曜です。
さらに大井川鐡道が去年春と今年春に開催したゆるキャンとのコラボキャンペーンにて豊富に展開販売したコラボグッズ群も魅力的な品揃えで人気を集めています。こちらも原作者あfろ氏が特別に描き下ろした原画をベースに使用しており、大井川鐡道だけでの限定グッズとして千頭駅の売店のほか、金谷駅の売店と新金谷駅向かいのプラザロコの3ヶ所でしか販売していませんので、千頭駅に行けば買えるわけです。
大井川鐡道ゆるキャンコラボキャンペーンの案内および販売グッズ紹介はこちら。
以上をまとめますと、千頭駅エリアの聖地スポットは、作中に登場した千頭駅の駅内および外のベンチ、大井川沿いの堤防、道の駅「音戯の郷」の駐車場の他に、奥大井観光案内所、やんばい処、カフェうえまる、カーケア中原、川根物産茶菓販売所、を数えることになります。一時間もあれば全部を回れますので、食べ歩きとあわせて楽しんで下さい。
4 寸又峡温泉エリアの聖地スポット、食べ物などの紹介
寸又峡温泉エリアは、千頭駅エリアに次いでファンの巡礼が多いと聞きます。作中では、各務原なでしこ、志摩リン、土岐綾乃の3人がキャンプ泊の翌日に揃って寸又峡温泉街に行き、足湯カフェを楽しみ、夢の吊り橋までの散策路である観光プロムナードコースを歩き、温泉街に戻ってから「渓流そば」を食べ、温泉施設の「美女の湯」で温泉を楽しんでいます。
そのコースをそのまま追体験出来るのが大きなポイントで、各務原なでしこが食べていた「芋餅」、足湯カフェで3人が食べていたジェラート、チーズケーキ、そして「渓流そば」も同じものが味わえます。「芋餅」は観光プロムナードコース入口の近くにある土産品店「さとう」でいただけます。足湯カフェは「さとう」の隣です。「渓流そば」は温泉街のほぼ中央にある「紅竹食堂」でいただけます。
足湯カフェ「晴耕雨読Village」の公式サイトはこちら。
土産品店・手造りの店「さとう」の公式サイトはこちら。
「紅竹食堂」の公式サイトはこちら。
「美女の湯」のモデルである町営露天風呂「美女づくりの湯」の案内情報はこちら。各務原なでしこの姉の桜さんも入浴したことがあるとか。
寸又峡温泉郷には宿泊施設が幾つかありますから、大井川エリアでの聖地巡礼での宿泊地としても魅力的な候補地として挙げられます。作中では、各務原なでしこと井川線の列車で一緒に乗った三重からのお姉さんコンビが「翠紅苑」に泊まっており、志摩リンと土岐綾乃がバイクを停めさせてもらった旅館が「求夢荘」でした。
「翠紅苑」の公式サイトはこちら。
「求夢荘」の案内情報はこちら。
寸又峡温泉についての案内情報はこちら。
寸又峡温泉から夢の吊り橋までの散策路は、かつての千頭森林鉄道の軌道跡を利用したもので、観光プロムナードコースとして整備されています。このコースは一般車やバイクの通行が禁止されていて、歩行者用の道になっています。温泉街から夢の吊り橋までは歩いて約30分ですが、作中ではさらに飛龍橋まで行って一周して戻っているようなので、途中の聖地撮影などを含めて片道一時間をみておいたほうが無難でしょう。
ちなみに私自身が2021年5月に宿を「翠紅苑」にとって、宿を発着点にして同じルートを一周したときのタイムは1時間46分でした。
寸又峡温泉および夢の吊り橋の案内情報はこちら。
観光プロムナードコースは街灯が全くありませんので、作中の三重のお姉さん達のように夕方から行ったりすると夜は真っ暗闇になります。野生のサルやシカに襲われる危険もありますので、注意して下さい。
寸又峡温泉へのアクセスは、車やバイクならば千頭駅の北の川根大橋を渡る県道77号線に入れば、あとはその県道77号線をたどるだけで行けます。県道77号線の終点が寸又峡温泉の広い観光駐車場です。そこから先は、地元住民や宿泊客以外の一般車の通行が禁止されていますので、温泉街や夢の吊り橋までの散策路は全て徒歩になります。
なお、台風や豪雨などの時期には通行制限や災害による通行止めが発生する場合があります。直前に道路情報などを確認しておくと良いでしょう。
静岡県の道路情報はこちら。大井川エリアは「中部地域」に含まれ、県道77号線は「川根寸又峡線」の名で表示されます。
大井川鐡道およびバスで千頭駅まで来た場合は、千頭駅前のバス停から寸又峡線のバスに乗れば、約40分で寸又峡温泉に着きます。通常期は観光駐車場横の「寸又峡温泉入口」バス停が終点ですが、冬季の限定期間のみ温泉街の「寸又峡温泉」バス停が終点となります。運賃は900円です。
なお、井川線も利用しつつ寸又峡温泉エリアへ行く場合は、千頭駅にて販売している「井川寸又峡周遊きっぷ」2100円がおすすめです。二日間有効ですので、例えば寸又峡温泉に一泊する場合でも井川線と寸又峡線のバスに自在に乗れますので便利です。
5 井川地区エリアの聖地スポット、食べ物などの紹介
井川エリアは、静岡市葵区井川を中心とする範囲で、大井川鐡道の井川線の終点である井川駅があります。作中では志摩リンと土岐綾乃が大井川吊橋巡りツーリングの途中で井川ダムに立ち寄ってダム横の水神社にお参りし、井川駅の北で県道60号線に進み、井川にある最後のガソリンスタンドで補給し、井川大橋(上図)へ向かっています。その後、井川湖ぞいの県道60号線を北上して食事処「てしゃまんくの里」に寄っておでんを食べています。
また原作コミックの挿絵に井川大仏と毘沙門天を見る二人の場面がありますので、少なくとも井川大仏には立ち寄っているようです。さらに井川湖と井川集落の景色の描写のシーンがありますが、その景色は井川ビジターセンターの展望塔からの眺めであることが判明しています。
以上をまとめますと、井川エリアの聖地スポットは、井川ダム、水神社、井川のガソリンスタンド「エネオス井川石油」、井川大仏、井川大橋、食事処「てしゃまんくの里」の6か所になります。これらを回る際の観光・休憩スポットとして井川ビジターセンターが利用出来るでしょう。
井川ダムの案内情報はこちら。中部電力の井川ダム・井川展示館の案内情報はこちら。
井川大仏の案内情報はこちら。
井川大橋の案内情報はこちら。
食事処「てしゃまんくの里」滝浪商店の食べログでの案内情報はこちら。不定休および休業期間があるようです。
井川ビジターセンターの案内情報はこちら。
ガソリンスタンド「エネオス井川石油」は井川ビジターセンターの東の県道60号線沿いにあります。
井川エリアへのアクセスは、車やバイクならば千頭からの県道77号線から県道388号線に進み、井川で県道60号線に入ればそのまま井川エリアの中心地域へ行けます。
大井川鐡道井川線の井川駅まで来た場合は、井川駅に発着する井川地区の自主運行バスを利用すれば、井川エリアの全ての聖地スポットに行けます。
井川地区の自主運行バスの案内情報はこちら。時刻表はこちら。井川駅からは「白樺荘方面行き」に乗って下さい。井川駅へ帰るバスは「横沢方面行き」に乗って下さい。下記の「」内は聖地の最寄りのバス停です。
井川ダム---「井川駅前」
井川大仏---「井川小中学校入口」
井川ビジターセンター---「南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター」
井川大橋---「井川大橋」
食事処「てしゃまんくの里」滝浪商店---「田代」
6 畑薙地区エリアの聖地スポット、アクセスなどの紹介
畑薙地区エリアは行政区のうえでは静岡市葵区田代に含まれます。作中では志摩リンと土岐綾乃が大井川吊橋巡りツーリングで県道60号線を北上し、「七つのタシロ」こと田代トンネル群を抜け、畑薙第一ダムまで行きます。
そこで畑薙湖を見ながら志摩リンが畑薙大吊橋まで行くことを提案し、沼平のゲートまでバイクで行き、それからは徒歩で畑薙湖の東岸の林道を進んで、ついに奧静最奥部の「デス・ブリッジ」畑薙大吊橋に到達します。その帰り道に「畑薙荘」に寄って温泉に浸かります。
このエリアが最も行くのが難しい範囲になります。大井川鐡道を経て井川地区の自主運行バスを利用する場合は、「畑薙荘」のモデルである「白樺荘」が終点のバス停になります。白樺荘から畑薙第一ダムまでは5キロ、沼平のゲートまでは6.5キロ、そして畑薙大吊橋までは8キロありますが、この往復16キロを歩くことになります。健脚の方か、ハイキングや登山に慣れている方でないとキツいかと思います。
車、バイクならば県道60号線の終点の沼平ゲートまでは行けます。ゲート前に20台程度の駐車スペースがあります。そこから先の林道「東俣線」は中部電力の管轄下の工事保線用路ですので、一般車・バイクの通行は禁じられています。
沼平ゲートから畑薙大吊橋までの片道2.5キロは徒歩になります。沼平ゲートの管理事務所に申し出て歩行許可を貰ってから、畑薙大吊橋へ向かうことになります。
ちなみに私は2021年11月に千頭駅前の「カーケア中原」でレンタカーを借りて沼平ゲートまで行きましたが、片道の所要時間は1時間47分でした。つまり、千頭駅から車で沼平ゲートまで行って戻ってくるだけで3時間余りがかかります。沼平ゲートから畑薙大吊橋までは歩いて片道31分でしたが、畑薙大吊橋を渡って往復する時間も含めたら1時間20分かかっています。千頭駅からの往復時間は、あわせて5時間半ぐらいでした。
つまりは半日かかりますので、気楽に行ったり、午後遅くから行くのは控えておくべきです。ちなみに沼平ゲートは夕方から夜間は歩行者も通行止めになります。冬季には通行止めになります。
このエリアにおいては、宿泊・温泉施設である白樺荘より先、畑薙大吊橋までの片道8キロのルート上にはコンビニもありません。トイレは沼平ゲートだけにあります。
弁当持参なら問題はありませんが、食事をとってから向かう場合は、井川ビジターセンターか白樺荘のレストラン、食事処「てしゃまんくの里」滝浪商店ぐらいしかありませんが、いずれも営業日が不定期で休業の場合もあります。注意して下さい。
畑薙第一ダムの案内情報はこちら。
林道「東俣線」の通行規制情報はこちら。
畑薙大吊橋の案内情報はこちら。
白樺荘の公式サイトはこちら。
7 蓬莱橋、および他の主な聖地スポット、アクセスなどの紹介
蓬莱橋は、三人が一番最後に立ち寄った橋で、島田市南2丁目の大井川に架かります。寸又峡温泉から塩郷の吊橋に行き、その後で解散する流れになるはずでしたが、土岐綾乃が「まだ帰りたくない」と言ったため、各務原なでしこが蓬莱橋を追加した、というストーリーです。そして蓬莱橋を楽しんで北詰のカフェで一服した後、3人は解散してそれぞれの帰途につきます。
蓬莱橋へは、大井川鐡道利用の場合は本線の終点の金谷駅まで戻り、JR東海道線の静岡行きまたは沼津行きに乗り換えて次の島田駅で降りてあとは25分ほど歩きます。車、バイクの場合は、島田市街まで行って大井川の北岸を通る県道342号線を目指せば、島田大橋の西側に蓬莱橋が見えてきます。観光駐車場が県道342号線の北側にあります。
バスを利用する場合は、富士山静岡空港アクセスバス、島田市コミュニティバス島田駅東線、の2ルートがあります。
富士山静岡空港アクセスバスは、富士山静岡空港、JR金谷駅、大井川鐡道の新金谷駅、JR島田駅、蓬莱橋を結ぶルートで運行しています。大井川鐡道の新金谷駅から蓬莱橋まで行くバスは1日3便があります。アクセスバスの案内情報はこちら。
島田市コミュニティバス島田駅東線は、JR島田駅の南口から出て島田市中心街を巡回して島田駅に戻るルートですが、途中の「宝来町」バス停が蓬莱橋の最寄になります。「宝来町」バス停から蓬莱橋までは約250メートル、徒歩5分ぐらいです。島田市コミュニティバス島田駅東線の時刻表はこちら。
蓬莱橋の案内情報はこちら。
3人が一服した蓬莱橋北詰のカフェ「蓬莱橋897.4茶屋」の案内情報はこちら。
他の主な聖地スポットについては、以下に列挙して紹介します。
アプトいちしろキャンプ場
各務原なでしこが大井川鐡道井川線に乗ってアプトいちしろ駅で降り、旧線跡を歩いてトンネルをくぐって出たところがキャンプ場です。作中では各務原なでしこが先に着いて手続きをして場所を確保した後、長島ダムと奥大井湖上駅レインボーブリッジの見物に向かいます。その後に戻ってきて、サイトからアプト式列車を眺め、薪割りなどをしながら志摩リンと土岐綾乃を待ちます。
3人が揃ってからはテントを張って一泊します。大井川キャンプ編のメイン聖地で、もともと地元で人気のキャンプ場でしたが、ゆるキャン効果でさらに利用客が増加、よけいに予約が取りにくくなっていると聞きます。
大井川鐡道利用の場合は、前述したように井川線のアプトいちしろ駅で降り、旧線跡を歩いてトンネルをくぐって行きます。歩いて10分ぐらいです。
車、バイクの場合は県道388号線の四季彩公園の西側のヘアピンカープの途中に案内標識がありますので、それに従って左の林道に進み、少し行ったところで右へ入ってターンして長い下り坂を下ります。道なりに進んで林を抜けるとキャンプ場の入口に着きます。
アプトいちしろキャンプ場の公式サイトはこちら。
長島ダム
各務原なでしこがアプトいちしろキャンプ場で手続きしてテントサイトを確保した後に、近くの長島ダムへ見物に行きます。どのようにして行ったかは作中に描写がありませんが、四季彩公園の北東隅の吊橋を渡って東屋のあるダム展望所でダムを見物しています。その後、四季彩公園の南側の園路から長島ダムの西詰に行って堤体上を渡り、東詰の長島ダム駅まで移動しています。
大井川鐡道利用の場合は、井川線の長島ダム駅が最寄りですが、各務原なでしこの歩いたコースをたどるのであれば、アプトいちしろ駅で降りて旧線跡を歩いてトンネルをくぐってキャンプ場を通り、四季彩公園の北東隅の吊橋を渡って東屋のあるダム展望所まで行き、それから長島ダムに登ります。
その経路は、私自身の巡礼レポートを参照下さい。井川線利用の場合は列車の時刻を事前に調べておくことをおすすめします。
「ゆるキャン△の聖地を行く19 その5 なでしこの歩いたルート」
「ゆるキャン△の聖地を行く19 その6 長島ダムへの道」
「ゆるキャン△の聖地を行く19 その7 長島ダム」
車、バイクの場合は県道388号線を進んで長島ダム駅の横の観光駐車場に入れば、長島ダムまで歩いて3分です。また県道388号線から分かれる支道が四季彩公園の南からそのまま長島ダムの堤体上を通って長島ダム駅の横で県道388号線に合流しますので、車、バイクに乗ったままで長島ダムを渡ることも出来ます。
長島ダムの公式サイトはこちら。
両国吊橋
志摩リンと土岐綾乃が大井川吊橋めぐりの最初に行った吊橋です。千頭駅からのハイキングコースのスポットの一つに含まれる吊橋で、千頭駅から徒歩25分ぐらいで行けます。
大井川鐡道を利用する場合は、井川線の川根両国駅が最寄りです。そこから歩いて5分程度です。井川線の車両基地である両国車両区が吊橋のすぐ東下に見えます。千頭駅では見られないディーゼル機関車や貨車などが駐機していて、鉄道ファンの見物・撮影スポットにもなっています。
車、バイクの場合は、千頭駅前から県道77号線に進み、両国橋を渡って北へ進み、左側に大きな川根茶の看板があるところで左に曲がって降りると、そこが両国吊橋北詰の観光駐車場になります。
両国吊橋の案内情報はこちら。
ただの電柱
志摩リンと土岐綾乃が大井川吊橋めぐりの二番目に行った場所です。遠くから見ると電柱が吊橋の主塔のように見えるため、二人が吊橋じゃないかと考えて近づいていきましたが、ただの電柱が二本並んでいるだけでした。
このただの電柱は、川根本町桑野山424に所在する「桑野山ふれあい広場」の南西側の大井川堤防上に建ちます。
現地へは車、バイクならば両国橋を渡って県道77号線を400メートルほど北へ進み、次の分岐で左へ降りて道なりに行けば着きますが、大井川鐡道の駅からはちょっと離れています。最寄りの駅は沢間駅、川根両国駅の双方ですが、いずれの駅からも約800メートルほど離れています。駅から歩いて15分ぐらいでしょうか。
一番楽に行ける方法は、千頭駅から寸又峡線のバスに乗ることです。約5分でバス停「桑の山」に着き、そこから歩いて200メートルです。
ただの電柱への巡礼レポートは「ゆるキャン△の聖地を行く21 その4 ただの電柱から小山吊橋へ」です。
小山吊橋
志摩リンと土岐綾乃が大井川吊橋めぐりの三番目に行った場所です。橋上でタヌキの親子とすれ違ったのもここです。
大井川鐡道で行く場合は、井川線の川根小山駅で降りて、歩いて300メートルほどです。駅からの一本道を集落の中へ進めば、右手下の大井川沿いに小山吊橋が見えてきます。吊橋に向かって道を降りていくと、吊橋の北詰に着きます。
車、バイクの場合は県道77号線から西の昇泉橋を渡り、道なりに200メートルほど進むと右手に広場のようなスペースがあります。そこに停めて徒歩に移り、次の辻を右折すれば、そのまま小山吊橋の南詰に着きます。北詰へ行く場合は、県道77号線の小山トンネルの手前で左に曲がって降りていき、次の辻でぐるりと大曲りで左折すれば、そのまま小山吊橋に着きます。駐車スペースは最低限で、転回もギリギリ出来る程度のスペースしかありませんので、車で行くのはあまりおすすめ出来ません。
小山吊橋の案内情報はこちら。
八橋小道・長島公園(清流公園)
志摩リンと土岐綾乃が大井川吊橋めぐりの四番目に行った場所です。長島公園の広い駐車場にバイクを停めて、接岨大吊橋からの八橋小道を歩き、欅橋を除く七つの橋を回ります。
大井川鐡道で行く場合は、井川線の接岨峡温泉駅が最寄りです。駅から県道388号線を南へ500メートルほど歩くと、南の接阻大吊橋に着きます。これを渡って大井川の東岸に行って八橋小道の入口に行きます。右へ行く道は通行止めになっていますので、左に進んで「栃の木橋」から「犬返り橋」までの七つの橋をめぐり、県道388号線に出て接岨峡大橋を渡り、駅前に戻ります。一周するのに約1時間ほどかかります。
車、バイクの場合は県道388号線の西側にある長島公園の広い駐車場に停めて下さい。そこから南の接岨大吊橋へは、県道388号線の下をくぐる園路にて5分ほど歩きます。あとは前述のルートを一周して、長島公園の広い駐車場に戻ります。
八橋小道の案内情報はこちら。現地では「ラブロマンスロード」と銘打っていますが、春秋にはクマ、夏にはマムシが出る山道ですので、十分に注意して下さい。
塩郷吊橋
各務原なでしこ、志摩リン、土岐綾乃が二日目の寸又峡温泉郷巡りの次に立ち寄った吊橋です。大井川に架かる吊橋では最も長く、全長220メートルを測ります。吊橋の下を県道77号線と大井川鐡道本線が並行して走っており、いずれからのアクセスも容易です。
大井川鐡道で行く場合は、本線の塩郷駅が塩郷吊橋の下にあるので、駅からすぐに行けますが、2022年9月の台風15号の影響による不通区間に塩郷駅も含まれるため、2024年4月のアニメ3期放送後もしばらくは鉄道では行けません。その代わり、家山駅から千頭駅までを結ぶ川根本町営の代行バスが利用出来ます。そのバス停「塩郷駅」が塩郷駅の横にありますので、そこから歩いて3分ぐらいで塩郷吊橋にあがれます。
車、バイクの場合は、県道77号線の塩郷駅の向かいに駐車スペースがあります。そこから歩いて3分ぐらいで塩郷吊橋にあがれます。
塩郷吊橋の案内情報はこちら。
8 大井川エリア聖地巡礼で利用出来る便利な施設、食事処、宿泊施設などの紹介
便利な施設
道の駅「オクシズの駅 きよさわ里の駅」
国道362号線沿いにある道の駅です。東京方面から車、バイクで千頭駅へ行く途中にあり、食事や休憩が出来ます。
道の駅「川根温泉ふれあいの泉」
大井川東岸の県道63号線沿いにある道の駅です。大阪・東京方面から車、バイクで千頭駅方面へ行く途中の休憩スポットとして利用出来ます。温泉入浴、食事や休憩、買い物が出来ます。川根温泉ホテルに隣接しています。温泉は川根温泉の源泉かけ流しです。川根本町の物産品コーナーも充実しており、川根温泉より析出した天然塩を用いた「幻の塩ラーメン」が人気です。
大井川鐡道本線の現時点での終点である川根温泉笹間渡駅から徒歩5分です。バスは島田市のコミュニティバスの川根温泉線が運行しており、家山駅および島田駅から川根温泉ホテル前へ連絡しています。
島田市のコミュニティバスの案内情報はこちら。
島田市のコミュニティバスの川根温泉線の時刻表はこちら。
道の駅「KADODE OOIGAWA」
大井川西岸の国道473号線の両側に施設がまたがる大規模な道の駅です。新東名高速道路の「島田金谷IC」の南隣にあり、大阪・東京方面から車、バイクで千頭駅方面へ行く途中の休憩スポットとして利用出来ます。
大井川鐡道本線の門出駅に隣接しており、施設の東側に駅ホームがあってそのまま道の駅に出入り出来ます。多目的広場や公園も併設してあり、食事処や物産品コーナーも充実していて、地元のレジャースポットにもなっています。
新金谷駅「プラザロコ(ロコミュージアム)」
大井川鐡道本線の新金谷駅の向かいにある、大井川鐡道直営のミュージアム兼商業施設です。大井川鐡道の各種切符、サービス、関連グッズ、物産品、ゆるキャンコラボグッズ類を取り扱っています。ゆるキャンコラボキャンペーン期間中の各種限定商品もここで取り扱っており、ここでしか入手出来ない品もあります。聖地巡礼の立ち寄り必須スポットのひとつです。
隣接する新金谷車両区では、きかんしゃトーマスや急行かわね号のSLやEL、昭和の客車など、大井川鐡道が保有し運行する多くの電車、機関車、客車が見られます。鉄道ファンにも知られた聖地のひとつです。
「プラザロコ(ロコミュージアム)」の案内情報はこちらとこちら。
食事処・カフェ
大井川エリアの食事処は、大半が道の駅の内外に点在していますので、それ以外の主な食事処・カフェを紹介します。
This Is Cafe 新金谷駅店
新金谷駅の改札口横にあるカフェです。新金谷駅での列車待ち時間などにもどうぞ。This Is Cafeは静岡県内に6店舗を展開し、ゆるキャンコラボキャンペーン期間中は「ゆるキャンラテシリーズ」などのサービスを展開しています。
This Is Cafe の公式サイトはこちら。
川根カフェen
道の駅「川根温泉ふれあいの泉」の向かいにある二階建てのカフェです。一階は宿泊スペース(1泊1人3300円より)、二階はギャラリーカフェになっています。広い駐車場がありますので、車、バイクでも気軽に利用出来ます。
川根カフェenの食べログでの案内情報はこちら。
川根カフェenの「enプロジェクト」開業時の紹介記事はこちら。
接岨峡温泉会館
接岨峡温泉にある温泉施設で、食事休憩も出来ます。千頭駅前以外で川根茶ソフトがいただける所としても知られています。温泉は、全国的にも数少ない ナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉です。
接岨峡温泉会館の公式サイトはこちら。
アルプスの里
井川地区の農林産物加工センター の食事処です。大井川流域エリアでいただける三大ダムカレーのひとつ、井川ダムカレーが食べられます。
アルプスの里の食べログでの案内情報はこちら。
井川農林産物加工センターアルプスの里の案内情報はこちら。
宿泊施設・キャンプ場
大井川エリアの宿泊施設は、寸又峡温泉郷の旅館群が知られていますが、それ以外の主な宿泊施設、キャンプ場を紹介します。
川根温泉ホテル
大井川鐡道の直営ホテルです。道の駅「川根温泉ふれあいの泉」の南隣に位置し、大井川に面して鉄橋を渡るSL列車が部屋から見える宿として有名です。「温泉宿ホテル総選挙」2023にてファミリー部門3年連続全国1位・食事3部門全国1位に選ばれた超人気のホテルです。
ゆるキャンコラボキャンペーン期間中は関連グッズ購入特典の温泉入浴チケットを配布し、ゆるキャンファンにもよく知られています。夕食および朝食のバイキングの美味しさ楽しさはトップクラスです。
大井川鐡道本線の現時点での終点である川根温泉笹間渡駅から徒歩5分です。バスは島田市のコミュニティバスの川根温泉線が運行しており、家山駅および島田駅から川根温泉ホテル前へ連絡しています。
川根温泉ホテルの公式サイトはこちら。
島田市のコミュニティバスの案内情報はこちら。
島田市のコミュニティバスの川根温泉線の時刻表はこちら。
民宿奧大井
川根本町の奥泉にある民宿です。県道77号線の東側に位置し、寸又峡温泉郷や井川・畑薙エリア方面への入口にあたりますので、泊りがけの聖地巡礼にも最適です。大井川鐡道井川線の奥泉駅から徒歩3分ほどです。SLや鉄道が好きな宿主が趣味にしているNゲージのレイアウトがあり、宿泊客がマイ車両を持ち込んで走らせて楽しむスポットとしても知られています。
民宿奥大井の公式サイトはこちら。
森林露天風呂
接岨峡温泉にある超人気の温泉旅館です。大井川鐡道井川線の接岨峡温泉駅の西側に隣接し、歩いて1分もかかりません。本館と新館のそれぞれに内湯と露天風呂があり、ペット同伴でも宿泊出来ます。井川・畑薙エリア方面への入口にあたりますので、泊りがけの聖地巡礼にも最適です。
森林露天風呂の公式サイトはこちら。
たぶの家
接岨峡温泉にある温泉旅館です。大井川鐡道井川線の接岨峡温泉駅から歩いて5分ほど、県道388号線の接岨峡大橋を東へ渡ったところにあります。八橋小道の終点にあたる湯彩香公園の北に位置しています。井川・畑薙エリア方面への入口にあたりますので、泊りがけの聖地巡礼にも最適です。
たぶの家の公式サイトはこちら。
民宿なかむら
接岨峡温泉にある民宿です。大井川鐡道井川線の接岨峡温泉駅から歩いて1分ほどの至近にあります。南アルプスへの登山客がベースとして利用することが多いそうです。井川・畑薙エリア方面への入口にあたりますので、泊りがけの聖地巡礼にも最適です。
民宿なかむらの公式サイトはこちら。
大井川流域のキャンプ場
ゆるキャンに登場するアプトいちしろキャンプ場が有名になって予約が取りにくくなっているため、近場の他のキャンプ場を利用する動きがゆるキャン聖地巡礼者の間でも出ています。ゆるキャンファンの口コミや、地元民からの紹介などで知られる、大井川流域の主なキャンプ場を紹介します。
グリーンヴィレッジ川根 大井川鐡道本線の家山駅の近くにあるキャンプ場です。県道64号線沿いにあります。
くのわき親水キャンプ場 大井川鐡道本線の塩郷駅の近くにあるキャンプ場です。県道473号線沿いにあります。
南アルプス井川オートキャンプ場 井川地区の田代にあるオートキャンプ場です。県道60号線沿い、食事処「てしゃまんくの里」の向かいにあります。
掛川、藤枝などの宿泊施設
大井川鐡道を利用して寸又峡温泉エリアや井川エリアまでの聖地巡礼を楽しむ場合、金谷駅発の始発に乗っても、例えば奥大井湖上駅に着くのは約3時間後になります。もともと列車の運行数が限られるうえ、代行バス便も一日6便しかありませんので、千頭駅経由で寸又峡温泉に行って夢の吊橋まで行って帰ってきたとしても金谷駅に戻るのは夜になるケースが少なくありません。
作中でも各務原なでしこは金谷駅発の始発に乗っていますし、志摩リンが土岐綾乃と千頭駅前で待ち合わせるのも夜明け後間もなくの時間帯です。それぐらい早い時間帯から動かないと、作中のようなコースはたどれないわけです。三人もキャンプ場で一泊しての行程で回っていますから、日帰りで行くのは大変です。
そこで、私自身は常に金谷駅発の始発(7時36分発)に乗って聖地巡礼を行っていました。この始発に京都から行って乗るのは無理なので、いつも近隣の掛川か藤枝の駅前の宿で前泊していました。金谷駅へは、掛川駅から二つ目、藤枝駅から三つ目なので、それぞれ15分ぐらいあれば行けます。
なので、宿を7時過ぎに出れば、金谷駅発の始発(7時36分発)に十分に間に合います。そうした形で前泊しての始発スタートという形で、大井川流域エリアの聖地巡礼を重ねてまいりました。
以下は、今までに前泊で利用した宿泊施設です。参考になれば幸いです。
くれたけイン掛川 JR掛川駅北口より徒歩4分。
掛川ターミナルホテル JR掛川駅北口より徒歩1分。
掛川ステーションホテル JR掛川駅南口より徒歩1分。
東横イン掛川新幹線南口 JR掛川駅南口より徒歩4分。
東横イン静岡藤枝駅北口 JR藤枝駅北口より徒歩1分。
最後に、大井川流域のゆるキャン主要聖地スポットなどの位置を地図に入れて、聖地巡礼のエリア全体がわかるようにしてみました。それぞれの位置は大体ですが、聖地の位置関係はこのようになっている、と受け止めていただければ幸いです。
とにかく長いし、遠いです。基本的に日帰りで行って一回で全部を回るのは無理です。長いスパンで計画を組んで、泊りがけでも二、三度は出かけたほうが、大井川と南アルプス山系の大自然に囲まれた魅力的な景色の数々をも楽しめるでしょう。
以上、「ゆるキャン△」聖地巡礼の大井川鐡道エリア編の覚え書きをざっとまとめました。とりあえず、2024年1月版としておきます。
これは個人の経験則によるまとめですので、内容にズレや間違いがあるかもしれませんが、御指摘いただければ、その都度直してゆきたいと思いますし、今後の巡礼活動にて得られた知見も順次反映させてゆく積りでおります。必要ならば、改訂版を編んでお送りすることも考えております。同好同趣の皆様、どうぞ宜しくお願い致します。 (了)