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「羽田氏の世襲認めず=岡田幹事長」(9月28日、時事通信)
民主党の岡田克也幹事長は28日、羽田孜元首相(衆院長野3区)が今期限りで政界を引退し、長男の雄一郎参院議員を後継にしたいとの意向を示した事に付いて「党として決めた(世襲制限の)ルールが在るので、其れは羽田氏自身が尊重すると確信している。」と述べた。党本部で記者団の質問に答えた。
同党は、3親等以内の親族が同一選挙区から連続して立候補する場合は公認しない事を内規で定めており、羽田氏引退後の地元選挙区で雄一郎氏公認は認められないとの見解を示した物だ。
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各種情報公開等、自民党政権下では考えられない“改革”を見せる一方で、国民不在の内部抗争を繰り広げる等、「自民党政権下と同じ事をしているじゃないか。」と失望もさせる民主党政権。「世襲」自体が全て悪いとは言わないけれど、以前の記事でも書いた様に「“現行制度”に於いては『高い志や具体的なヴィジョンを持ち、遣る気も溢れているのだが、知名度が無い候補。』が、世襲候補との闘いでは当選し難い状況に在る。」という現実は国民にとって幸福な事とは思えないので、世襲に一定の縛りを設けた同党の姿勢には高い評価をしていただけに、上層部の羽田氏が世襲を推進する様な発言をしたのには、「自民党の悪しき部分を踏襲するのか?」というガッカリ感が在った。
国会中継では寝ている姿を良く見掛ける羽田元首相には「晩節を汚しているなあ。」という思いが強かったけれど、今回の発言で其の思いが一層強く。何処の世界にも存在しているが、「晩節を汚す」というのは美しさを感じない。「首相を辞めたら、国会議員を辞めるべき。」と明言していたのに、いざ首相を辞めたら「次の選挙への出馬」を仄めかしたり、キングメーカーを気取りたいのか、あれこれ現政権に口出しする前首相なんぞも晩節を汚し捲っている一人と言えるだろう。
其れだけに、「世襲議員の公認は認めず。」という岡田幹事長の毅然とした姿勢には共感を覚える。「ミスター原理主義」等と揶揄される彼だが、世の中に「ならぬ事はならぬものです」といった事柄は間違い無く在ると思うので。
「羽田氏の世襲認めず=岡田幹事長」(9月28日、時事通信)
民主党の岡田克也幹事長は28日、羽田孜元首相(衆院長野3区)が今期限りで政界を引退し、長男の雄一郎参院議員を後継にしたいとの意向を示した事に付いて「党として決めた(世襲制限の)ルールが在るので、其れは羽田氏自身が尊重すると確信している。」と述べた。党本部で記者団の質問に答えた。
同党は、3親等以内の親族が同一選挙区から連続して立候補する場合は公認しない事を内規で定めており、羽田氏引退後の地元選挙区で雄一郎氏公認は認められないとの見解を示した物だ。
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各種情報公開等、自民党政権下では考えられない“改革”を見せる一方で、国民不在の内部抗争を繰り広げる等、「自民党政権下と同じ事をしているじゃないか。」と失望もさせる民主党政権。「世襲」自体が全て悪いとは言わないけれど、以前の記事でも書いた様に「“現行制度”に於いては『高い志や具体的なヴィジョンを持ち、遣る気も溢れているのだが、知名度が無い候補。』が、世襲候補との闘いでは当選し難い状況に在る。」という現実は国民にとって幸福な事とは思えないので、世襲に一定の縛りを設けた同党の姿勢には高い評価をしていただけに、上層部の羽田氏が世襲を推進する様な発言をしたのには、「自民党の悪しき部分を踏襲するのか?」というガッカリ感が在った。
国会中継では寝ている姿を良く見掛ける羽田元首相には「晩節を汚しているなあ。」という思いが強かったけれど、今回の発言で其の思いが一層強く。何処の世界にも存在しているが、「晩節を汚す」というのは美しさを感じない。「首相を辞めたら、国会議員を辞めるべき。」と明言していたのに、いざ首相を辞めたら「次の選挙への出馬」を仄めかしたり、キングメーカーを気取りたいのか、あれこれ現政権に口出しする前首相なんぞも晩節を汚し捲っている一人と言えるだろう。

其れだけに、「世襲議員の公認は認めず。」という岡田幹事長の毅然とした姿勢には共感を覚える。「ミスター原理主義」等と揶揄される彼だが、世の中に「ならぬ事はならぬものです」といった事柄は間違い無く在ると思うので。

が、そんな大変な役どころにもかかわらず、政治家になったならば総理を目指そうとするし、国家公務員になったからには役所のトップを目指そうとする・・・そこには庶民には計り知れないほどの権力の甘い蜜が存在するのでしょうか。
定年制を盾に老害中曽根さんに引導を渡した小泉さんも、世襲の魅力には勝てなかった。羽田さんに引導を渡す岡田さん、自分の時にはまさか・・・ね。
「組織の長は孤独で在る。」と良く言われます。時には組織の“生き死に”に関わる決断を、自らが下さなければならない事も在るので。ましてや一国の長たる首相のプレッシャーは、相当な物でしょうね。だからこそ、訳の判らない占い師に頼ったりする首相や大統領も出たりするのでしょう。
「首相に成る事自体が最終目的。」なのか?それとも「何か事を成し遂げる為に首相に成りたい。」のか?其の辺が良く判らないまま首相になって“しまった”人達が、近年はチラホラ見受けられる様に感じます。「10年後には首相になる。」と側近に豪語したらしい某知事。未だに此の人が何をしたいのか、自分にはサッパリ判らない。「上に登り詰める事だけが目的。」の様に感じられ、胡散臭さを非常に感じてしまう。
「変人」と称された小泉元首相も、親馬鹿という意味では「極めて一般人」だったという事なのでしょう。