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「カズレーザー 批判浴びる小山田圭吾は自業自得『マイナスの埋め合わせ作業をして無かった。』」(7月18日、スポニチ)
御笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザー(37歳)が、18日放送のTBS「サンデージャポン」(日曜午前9時54分~)に生出演。東京五輪の開会式で楽曲制作を担当するミュージシャンの小山田圭吾(52歳)が、過去に雑誌のインタヴューで学生時代の虐めに付いて告白していたにも拘らず、楽曲制作担当を続投する事に付いて持論を述べた。
カズレーザーは人選に付いて、「小山田さんだけを推した訳じゃ無いんですよ。色んな人を篩に掛けた上で、小山田さんが最適だった。2位の人も居る。其の人と比べて、小山田さんに頼まなければならなかった理由を説明すれば済む話なんですよ。」と語った。又、「5日前なんで。辞任しても演出とかは決まっているんで、組織としては成立する筈なんです。辞任させる事が出来ないという事を、丸川さんとかが説明すれば良いんですよ。」とも話した。
其れでも、「再挑戦が出来る社会というのも望ましいんで。此の方の事を、結構調べたんですけど。昔の虐めの事は出て来るんですけど、其れ以外の情報、例えば『虐めを悔いているので、こういった活動をしています。』という情報は見付からなかった。」と厳しい口調で話した。「今、批判の声が大きいというのは、(過去の)マイナスの埋め合わせ作業をして無かったという事なんで、此れは批判されて当たり前の自業自得の話なんです。其れが言えないんだとしたら、疑われても仕方無いんじゃないかな。」と断言した。
小山田は1994年1月発行の「ロッキング・オン・ジャパン」(ロッキング・オン)と1995年8月発行の「クイック・ジャパン」(太田出版)で、同級生を箱に閉じ込めたり、障害の在る生徒をからかったりした事を自慢気に語っていた。16日には自身のツイッターで、「多くの方々を大変不快な御気持ちにさせる事になり、誠に申し訳御座いません。」、「深い後悔と責任を感じております。」等と謝罪する一方で、辞任の意向は示さず。ツイッターには4千件を超えるコメントが寄せられたが、大半が辞任を求める物だった。
17日、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「小山田さんが例の謝罪をされたというのを私共も充分、理解した。彼は今、『現時点に於て、充分に謝罪をして反省をして、倫理観を持って行動したい。』と言っている。我々は当初、知らなかったのは事実だが、現時点に於ては小山田の弁明も伺って、引き続き、此のタイミングなので、彼には支えて行って貰いたい、貢献して貰いたいと考えている。」と改めて擁護。SNS等では、批判の声も上がっていた。
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今回の件、飽く迄も自分が知り得た情報の範囲“だけ”で記事を書く。小山田氏が“学生時代に行った虐めや暴行”に付いて雑誌で語ったのは、1994年と1995年の事。彼は1969年生まれなので、25~26歳の時だ。物事の分別が付かない年齢では無いし、公の場で過去の出来事とはいえ、虐めや暴行(下のリンク先で詳細を確認出来るが、虐めの一言で片付けられない、実に悍ましい行為だ。)に付いて自慢気に話していたというのは、正直神経を疑ってしまう。
余程の人格者で無い限り、人は誰しも過ちを犯してしまう物。過去の記事でも書いたけれど、自分は虐められた経験も、虐めた経験も共に在る。だから、「虐めた側は虐めた事を忘れてしまうけれど、虐められた側はずっと忘れられない。」という事を含め、何方の立場も理解出来る積りだ。小学生の時、ミャンマー(当時はビルマ)から遣って来た転校生を嘲笑するという虐めをしたけれど、「申し訳無い事をしてしまった。」という悔恨の念未だに在るし、其の思いを過去に記事にもした。
小山田氏が行った虐めや暴行は“学生時代の事”だが、調べてみた所「小学校から高校迄、何人かの障害の在る生徒を虐めたり、暴行していた。」と言う。「年齢が若ければ許される、年齢が高ければ許されない。」という話では無いけれど、高校生になってもそういう事を行っていたというのは、非常に悪質だと思う。
“芸能界の御意見番”を気取る某女性ミュージシャンは、若かりし頃に不良だった事を「昔は悪い事許りしててさあ。」なんぞと自慢気に、良く話している。一方、矢張り若かりし頃は不良で、暴走族のリーダーを務めていた事も在る某男優は、当時の事を聞かれると「色々迷惑を掛けたと思うし、本当に申し訳無かったと思っています。」と申し訳無さそうに話し、多くを語ろうとはしない。上記した様に「人は誰しも過ちを犯してしまう物。」なので、「過去の愚行を心底反省した上で、“今”を生きている人。」を責める気は無いが、某女性ミュージシャンの様に、「過去の愚行を、今も誇り続けている馬鹿。」は大嫌い。
小山田氏の場合、雑誌で過去の愚行を自慢気に(最後に)話してから26年間経つ訳で、カズレーザー氏の指摘が事実ならば、其の間、一切愚行に関する謝罪の気持ちは表して来なかった訳だ。公の場で過去の愚行を誇れたのだから、逆に公の場で其の事を謝罪する機会は幾らでも在ったろうに。「ずっと愚行を誇り続けて来た。」と言われても、仕方無いだろう。「東京五輪の開会式で楽曲制作を担当する事が明らかになった事で、過去の“自慢話”が改めて取り上げられ、『不味い!取り敢えず謝罪し、批判を躱そう。』という“底の浅さ”。」しか、自分には感じられない。
今回の件に付いて有名人が色々話したり書いたりしているけれど、カズレーザー氏の主張が一番腑に落ちる物だったので、紹介させて貰った。
同感です。
彼のやったことは「いじめ」ではなく明らかな「犯罪」だと思っています。
それでもこれまでに本心から謝罪し後悔していると態度で示していたなら、ここまで批判されることはなかったでしょう。
今回の謝罪は経緯を考えればgiants-55さんの考えておられるとおりだと思います。全く世間を舐め切ったものです。
日本に限らず世界を見渡せば、芸術家や天才と言われている人たちの中には、とんでもない奇行や犯罪者もいて、一方ではその作品や業績が評価されている場合も少なくありませんね。
どう考えたらよいのか迷う場合もありますが、仕事の結果として作品や業績は大いに評価しても、その人物の人間性の免罪符としてはいけないと思います。
「仕事の結果として作品や業績は大いに評価しても、其の人物の人間性の免罪符としてはいけないと思います。」、全く同感ですね。男女間の問題等、明々白々に違法行為で無い物に関しては、個人的に当事者間で解決すれば良い話で在り、他者がどうこう言うべき事では無いと思っておりますが、今回の件は「虐め」なんていう“軽い表現”で済ませてはいけない、実に酷い犯罪行為。小山田氏が心底反省しているならば、少なくとも紙切れ1枚の謝罪文で済ませるべきでは無く、真摯に会見すべきでしょうね。
又、此れは飽く迄も私見で在りますし、ファンの方々には失礼を承知で書きますが、「抑、何故小山田氏が、東京五輪の開会式で楽曲制作を担当する事になったのか?」が不思議でなりません。バブル期の頃ならいざ知らず、今の小山田氏を抜擢するのは、時代に合っていないと感じるからです。「又しても、誰かに対する忖度が働いたのか?」と、思ってしまったりします。