禁煙パイポのCMで使われ、一世を風靡した流行語「私は此れで・・・会社を辞めました。」【動画】も、30年近く経った今では、知らない人も増えて来ている。今回、gooランキングで見付けた「ファンを止めたくなるアイドルの挙動ランキング」なんぞは、差し詰め「私は此れで・・・ファンを止めました。」となるのだろう。
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「ファンを止めたくなるアイドルの挙動ランキング」
1位: 傲慢な態度を取る。(9,787票)
2位: ファンに感謝をしない。(5,761票)
4位: 仕事をドタキャンする。(2,580票)
5位: 常に詰まらなそうにしている。(2,491票)
6位: 事務所とトラブルを起こす。(1,571票)
7位: 他のタレントを攻撃する。(1,437票)
8位: ナルシシストな発言が多い。(983票)
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飽く迄も対象は「タレント」というのでは無く、「アイドル」というのが肝なのかもしれないが、其のアイドルの“抑のキャラ設定”というのが大きく影響して来るだろう。
「雛壇芸人」なんて言葉が在るけれど、途轍も無く売れているアイドルは別として、そうじゃない場合は、一山幾ら的な扱いを受けるだろうから、そんな中で自分自身を強烈にアピールする為には、“本来の自分とは異なるキャラ”、其れも時には可成りエキセントリックなキャラを“演じなければいけない”事も在るに違い無い。何処かの国の王子様だったり、何処かの星から来た宇宙人だったり、超絶なぶりっ子だったりと。
そういうエキセントリックなキャラを演じていて、且つ其れが一般的に好ましく受け取られていた場合、飽きられた時に一寸した仕草で、強烈な反発を食らったりする。3位の「異性の影がちらつく。」、4位の「仕事をドタキャンする。」、そして6位の「事務所とトラブルを起こす。」以外の7項目は、そういった事に起因しているとも言えるだろう。
最初から悪いイメージ、例えば生意気キャラとかならば、余程増長しない限り、其の手のダメージは受け難い。寧ろ、少しでも良い事をすれば、普段とのギャップから良いイメージに転じて行ったりするのだから、楽と言えば楽かもしれない。
2位の「ファンに感謝をしない。」というのも、実は凄く難しい概念だと思う。何を以てして、「ファンに感謝をしている。」とするのか?例えばプライヴェートの時間に、無言で写真を撮られたり、執拗にサインをする様に求められた場合、「プライヴェート(の時間)なので、御免なさい。」と“軽い拒絶”をしたら、「彼奴は何様なんだ!ファンへに対する感謝の気持ちが無い!」なんぞと批判されても、其れはアイドルが気の毒。自分がアイドルの立場で、しばしばそういう目に遭ったとしたら、どう思うか?考えれば、判る事だろうに。
3位の「異性の影がちらつく。」というのは、昔から「ファンを止める(乃至は止めたくなる)」要素として結構在る。「噂が立った相手に対して、剃刀の刃が入った郵便物(封筒)を送り付ける。」なんていう陰湿な話は、良く見聞した事だから。
様々な女性アイドルを好きになって来たけれど、異性の影がちらついたからファンを止めたという経験、自分には無い。抑、全く別世界の人と思っているので、「寂しいなあ。」という思いは在っても、激しい嫉妬心を向ける対象には成り得ないので。だからアイドルの「処女性」や「童貞性」に付いて異常な迄に固執し、其れが汚されたと感じると、常軌を逸した行動に及ぶというのが、正直理解出来ない。
先達て、誰だったか忘れたが、或る著名人が「アイドルに対して『処女性』や『童貞性』を過度に求め、裏切られたと感じると、考えられない様な暴挙に出るファンの割合が、近年、急増している様に感じる。」と書いていた。事実なのかどうかは判らないが、もしそうならば、「何でそんなに迄、熱くなれるだろう?」と不思議。
「ファン、どうでもいいよ。きょうのアタシがあるのは、全部アタシの才能のたまものよ」
「オトコ、え、アイツ、アイツはあくまでオカズよ。主食はこれから探すわ」
「急に旅行したくなったのよ。どうでもいいじゃない。あんな仕事」
「なにが面白いの。バカみたい」
「だって、あんなバカとの共演の仕事持ってくるんだもの。こんなギャラじゃあわないわ」
「え、何?AKB?アホ、こまっしゃくれたガキ、バカのこと」
「ヒマな時?アタシの今までの映画をDVDで見てるわ。やっぱ、アタシって天才!」
「しかたないわね。アタシがうるさいの。あの番組のレギュラーはバカばっかなんだもん。アタシが一人でしゃべって座をもたさなくっちゃ」
「そうよ。ほんとのアタシはウブなのよ。え、カマトト、ひどいわ。あたしって、ウウウ」
どうです。こんな芸能人だと面白いとおもいますが。
雫石様が書かれた言葉の数々、読んでいて頭に浮かんだのは、「エリカ様」と呼ばれていた頃の沢尻エリカ嬢。唯我独尊的なキャラクターに魅了される人が居た一方で、「何様!?」という反発も多く、結局は“普通のキャラ”に戻っちゃいましたね。恐らくは彼も、作られたキャラだったのかもしれません。
売り出す為とは言え、地とは異なったキャラを演じるというのは、辛いだろうなあと思います。少なくとも自分の場合は、絶対に無理だし。
現在開催中のフィギュアスケート。高橋大輔のファンがそうです。知人女性に極度の「大ちゃんファン」がおり、最初は微笑ましく話を聞いていたのですがどんどんエスカレート。家庭崩壊寸前です(に違いないです)。だってアメリカにも行くカナダにも行く、近場は当然。おかげでエアラインカードがダイヤモンドになった。毎回貢物たんまり買う。ってお前の稼ぎって…。旦那大丈夫かよ。と思ってました。やっぱりもめてます。それだけではない。ライバルへの悪口が怖い。冬の世間話がそればかり。この人こんな人だったのとさすがにその人を避けるようになりました。私も、その人と子供の頃から知り合いだった妻も。どうも彼にはこういうファンがゴマンといるようで、検索したら出るは出るは。
「大ちゃんファンの夫」のかわいそうな体験記も
http://blog.goo.ne.jp/tsumasuke
あんなの放置する高橋本人も怖いと思うようになりましたが、おばさん地獄の宝塚や氷川きよしもカンリュウもそうだろうなあ、あんなプロでもああなんだからたかがアマチュア競技選手がコントロールできないだろうけど、怖いよなあ。ぞっとしますよ。
あのかわいいハニュー君もオリンピックでメダル取れそうだからこんなファンがついちゃうだろうな(もうついてるか)。その前に嫉妬した「大ちゃん」ファンに嫌がらせされてないか(されてるだろうな)、心配になって氷よりスケート靴の刃より怖いのが2万は見てると思うとチャンネル変えたくなるが、家族が許さないので1人今日も別室です。
誰を好きになろうとも、其れは全く個人の勝手なのですが、唯、周りの人間に迷惑を掛ける様なケースは論外。韓流ブームの頃も、「こんなに家族をほったらかしにして、韓国に何度も渡る等、入れ揚げてしまって大丈夫なのかなあ?」と心配してしまう人を良く見掛けました。
又、特定の人を応援する余り、ライヴァルを常識外にバッシングする様なケースも戴けないですね。昔、プロ野球でプレー中に選手が大怪我をした際、相手チームのファンがスタンドで大喜び&蛍の光を歌っている光景を目にしましたが、こんな輩はプロ野球のファンでも何でも無い。仮令「敵」で在っても、最低限のリスペクトは持たないと。