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ギボウシの育成
岩ギボウシの交配実生育成をしています
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ギボウシ春

2010-04-12 14:00:00 | Weblog

 今日は一日小雨の予報となっているが、現在確かに降っている。  
ソメイヨシノの開花は昨日確認した。  
今年も花見シーズンとなり、天気が良くなれば、公園等は花見客で賑わう
事だろう。  
木々の新芽も大きく膨らんでいる。  


          
 春になり、ギボウシの出芽と葉の展開の様子を紹介します。  
まだ夜間のみの加温育成は続いています。  

 こちらは宮崎県産のサイゴク岩ギボウシで、〔夢殿〕と言う品種です。  
前に紹介した時よりも、斑が少し冴えたと思います。  現在柔らかい色彩
です。  最終的には白曙斑となる品種です。  

 こちらは特別に葉柄が赤いので選抜した、岩ギボウシ交配実生のオリジ
ナル個体です。  後冴えですが、斑入りでもあります。  今後の生長が
楽しみな一品です。  
これだけ赤い品種はなかなか出現しないでしょう。  
この様な品種の作出を目標にして来ましたが、なんとなく近付いた気がし
ます。  嬉しいです。  引き続き今後の生長に期待しています。  

 こちらが前の画像の個体を、上から見た状態です。  斑入りが確認出来
ます。  

 こちらはまた別なオリジナルの個体ですが、やはり岩ギボウシ交配実生
選抜の一品です。  私達の間では、この様な個体を通称〔赤軸〕と言って
います。  

 こちらが前の画像の個体を、上から見た状態です。  やはり後冴えの一
品です。  


 こちらは実生から育てた吾妻シャクナゲです。  咲き出しは色が濃色で
綺麗ですが、咲き進むと白っぽくなってしまいます。  


 こちらは前回も紹介しましたが、黄花の大輪トキ草です。  まだ残ってい
る蕾もありますが、綺麗に咲きました。  

今日はこの大輪トキ草について、少し書いてみたいと思います。  
小さい球根には葉芽も伸びて来ていますが、この画像でも分かると思いま
すが、花芽と言っても、葉が花芽を包んだ様な状態で伸びるのです。  
この程度になると既に根も伸び始めて、古い球根から養分を貰いながら、
新しい芽自身も、育ち始めるのです。  
また、古い球根は新しい芽に養分を送り続け、余った養分が、秋の頃にな
ると、古い球根の上にムカゴになる場合もあります。  
そのムカゴからでも大切に育てれば、年数は掛かりますが、大きく育ちま
す。  
前にも書きましたが、花は一年間の肥培管理の御褒美です。  
どんな植物でも同じと思いますが、花が終わった後の肥培管理が大切なの
です。  
花が終わったなら、また来年に向けてのスタートだと思って、肥培管理を続
けましょう。  
花が終わったなら、見苦しいので花軸を抜き取ります。  簡単に引き抜け
ます。  
その後の管理育成の置き場所は、葉焼けがおきない程度の陽当たりで、
適度に風が通る場所が良いでしょう。  
水は乾燥気味に、表面が乾いたらタップリ与えましょう。  
肥料は固形肥料、水肥どちらでも良いので、薄めに時々与えましょう。  
※生の油カスはナメクジを引き付けるので良くありません。  
風が通る場所であれば、あまり病虫害はありませんが、まめに観察を続け
る事が大切です。  

秋から冬の管理については、初霜が降りる頃になったら、水遣りを中止し
て、霜の当たらない環境に取り込み自然乾燥させ、あまり温度変化の無い
冷暗所に置いて管理します。  冬の間は水は与えない方が安全です。  
その様にして冬越しさせ、春になったら、また新しい水ゴケに植えて水を与
え、レースのカーテン越しに陽が当たる様な、暖かい室内で、管理を続け
れば、上の画像の様に大きな球根は花が咲くでしょう。  
※あまり難しく考えないで、以上の記述の様な管理で綺麗な花を咲かせま
しょう。  管理育成のコツさえ掴めば簡単なのです。  
尚、上の画像は水ゴケに植えてありますが、水ゴケだけではなく、水ゴケの
下は鹿沼土、桐生砂、軽石、赤玉土等の土が入っています。  
植え方は球根の半分が上に見える程度に植えます。  
以上、私流の大輪トキ草の育て方を紹介しました。  
最近のアクセス解析を見てい
ると、検索キーワードに〔黄花大輪トキ草〕
言うのが多いです。  

          



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