And…今回は、
本物語に今まで無かったような、
陰惨な妄想の衝撃シーンになってしまいましたが、
本当は相当なセンチメンタリストのウォルポールさん、
もし、こういうシーンに本当に出くわしたら、
平気で、何もせずにいられるんでしょうか?
もし、2コマ目で
「 私はそんなんじゃありません…私は本当はコレコレな男なんです。 」
― とか、泣きそうな顔しちゃって、
本当の心の中を、御方様に話してしまおうとした場合、
御方様の、 「 あら、どうして? 」
― とかいうセリフを導き出してしまい、
別方向のトンデモナイ方へと
話が行ってしまう所だったんですが ― 。
まあ、ここはさすが、本物語のクール&ダンディ系の
筆頭人物らしく、よくぞ持ち堪えてくれましたな。
芝居がかった馬鹿っ丁寧な物腰。
御方様に決して恥はかかせないように、
かつ縁がキッパリとは切れないように、
でも、心身の距離は取れるようにと、
まるで、日本の武士階級の子供が親に接する時のような言い回しで、
話をすっかりすり替えてしまい、
本心は決して見せないで済ませているのでした ― 。
〈 次回の更新予定は、出来次第です。 〉