ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」をレンタルDVDで見た。剛力彩芽さん演じる古書店の店長が、古書にまつわる事件を類まれな古書の知識や洞察力で解決していく。
ドラマのキャストが発表され、イメージが違い過ぎると話題になったことを受けて、先に原作を読んでいた(電子書籍で)。ゆえに原作を読みながら、剛力さんを始めとする主要キャストの顔が思い浮かんだりもしたけど、そこまでイメージが違うとも思っていなかった。
確かに栞子を演じた剛力さんは、表紙の絵や作中に登場する容姿の説明とはかけ離れているかもしれない。ただ、原作を読んでいて、私はそこまで容姿の表現を重要視しなかった。そこはあくまでアクセント的な要素で、ストーリーの本質ではないかなと。
ドラマを見てみて思ったのは、原作の人気はあってもやはりドラマ化するにあたって、扱っている内容やテーマが地味だったということだろうか。ドラマオリジナルの要素は含まれていても、ストーリーを大幅に改編するということはなく、その分、盛り上がりを演出やBGMで作っているように感じた。原作の良さを消さないようにしている反面、大して盛り上がるような場面でもないのに、無理矢理盛り上げようとしている感覚が残ってしまった。
全体的にそんなに悪い出来じゃないし、ドラマとしても面白くないというわけではないと思う。ただ、フジテレビのドラマの顔として君臨していた月9という枠を考えると物足りないと思う。
やはり、一番の問題はドラマの出来云々の前に、役者と原作のイメージの違いで原作ファンを惹きつけられなかったことだったのかもしれない。