ちょうど10年前の2011年6月26日。
その日はプライベートのラウンドだったがそれほど調子良いわけでもなく、それなりに叩きつつ後半インの17番に来た。
距離は180ヤード。今は3番ユーティリティでナイスショットしても届かないが、その当時は180ヤードはちょうど4番アイアンで打っていた。
クラブを振って芯に当たって、ピン方向に飛んだのは見えたが、ティーグラウンドからはグリーン面が見えない。
少し大きかったかなと思いながら行ってみるとボールがどこにもない。グリーン後方を皆で探すが一向に見つからない。そのうち同伴者の一人が「入っているかも」と覗いてみて、「入ってる!」の声。
信じられずに覗いてみると確かに私のボールがカップの中に。なんかあまり調子の良くない日に突然降って湧いたホールインワンのサプライズ。
即、ゴルファーズ保険に入っていてよかったなあと言うのが最初の実感。 キャディーさんにご祝儀を渡して、早速帰りにクラブの支配人さんに「記念の植樹をしたいんですが」というと「はいわかりました」の返事。
今は植樹が多くなって中止になってプレートに名前を入れるだけになっているが、その当時はまだ希望すればできた。あとはホールインワン保険を使っての記念品と宴会。
楽しい計画が頭に次々と浮かぶ。
記念品は京都開化堂の銅製の茶筒を当時ゴルフを一緒にしていた10人ぐらいの友人に送ることにして、高島屋に発注。
ただ記念植樹は支配人さんからの具体的な提案がその後なく、もう一度「植樹をお願いしたいんですが」というとまた「はいわかりました」のご返事。
その後もお話はなく、これは婉曲的な断わりかなと思って、ホールインワン保険の残りをその時一緒に回っていた4人での木屋町の料理屋での宴会と、仲の良いゴルフ友達2人との祇園の街での記念食事会で使いきってしまった。
しばらくして、その年の秋になって突然支配人さんから「季節も良くなりましたから植えましょうか」の一言。いまさら保険金を使い切ってしまったとも言えず、植樹は自腹でもどうしてもしたくて「お願いします」の一言。
自腹10万円でハナミズキをお願いすることに。
植える場所はクラブに一任ということだったが、ある日ラウンドをしていると16番から17番に行くカート道の横の17番ティーグラウンドの入り口の1番目立つところに、しっかり植えられていた。
10年たった今でも毎年花を咲かしてくれて、ラウンドのたびに目を楽しませてくれる。
ある人のホールインワンパーティーに行ったときに、ゴルファーの夢は「ホールインワン、シングルになること、エージシュート」の三つと教えてもらったが、一つは達成することができた。
あとの2つは年齢からもう不可能だが、一つだけでも達成できたのはそれにまつわる色々な楽しい出来事とともに人生の良い思い出となっている。
あれからもゴルフファーズ保険には続けて入っているが、今の所掛け捨てに終わっている。でもこればっかりはまた必要になるかも。