肖像画教室が4日間続いて、ちょっと休憩したいのですが、そうもいきません。先ほどから依頼品を描き始めています。午前中は肖像画展出品用の肖像画制作で時間を使いました。ただし、マリナーズのイチローのプレーも気にかけながら・・・。今日の試合内容はマリナーズ圧勝でしたね。
肖像画教室では最初にご家族あるいはご親類の方等をモデル写真に描いていただいていますが、写真から肖像画を描き起こす際に気をつけていただいていることがあります。お写真はあくまでも一瞬を切り抜いたもので、その瞬間がその方のお人柄をすべて盛り込んでいることは稀です。お写真を撮影される際の光の条件によっても、いろいろな見え方に変身していまいます。お写真に写っている方を、お写真を真似る以前に、人物画としてお顔の構造が骨格的に筋肉的にもデッサンがしっかりしているか注意してみて頂くようにアドバイスしています。
”写真は時には嘘を平気でつく”と有名な写真家の方も語っていたように、描く方が写真の表面的な事に惑わされることのないように、キャンバスに向かっていただきたいと考えています。人物画の制作の手順とは違ったものもが多々ありますが、おそらく”人物写実肖像画”という点では目指している方向は共通だと思っています。肖像画教室では写実という方向から入り込んでいます。肖像画ですからご本人に似ていることが大前提になるからです。それと肖像画をお求めのお客様の率直なご意向としても、リアルな表現ばかりではないところがあります。人相学的な目線での修正も介在します。芸術的なコントラストの強さ、アカデミックな背景構図を用いて制作してもお客様に受け入れていただくことには疑問符が付きます。実際自分がお客様の立場ではと考えてみても同様ですね。
肖像画家業としての肖像画の理解は理屈ではなく、直接に沢山のお客様と係わらなければわかりづらいところがあり、肖像画のうまい下手はその後に来るものと思います。お客様から学ぶことが多く、それは経験として肖像画をよりうまく(理想的に)描ける後押しになります。
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肖像画が初めてといった方 HPで内容を分かりやすく掲載しております。