あなたの想いを描く吉田肖像美術”四方山話”

肖像画家のたわごと・日常便り

生後間もなく弟様を亡くされ「生きられた証としての肖像画」

2009年04月14日 | 肖像画

現在制作している肖像画の中には、ご本人のお写真がないご依頼もあります。過去にも同じようなご依頼の経験があるのですが、これには、時代的背景が大いに関係しているように思います。カメラの普及率もさることながら今日のように気軽にスナップ写真とはいかなかったことも推察できます。

現在73歳になる女性の方のご依頼で、この方の1年後にお生まれになった弟様ですが生後40日でお亡くなりになったそうです。赤ちゃんのお写真が一枚も残っていないとのことです。弟様の肖像画を祖父様にあたる方の、すでにセピア色に変色したお写真からイメージで制作するといった難題ですが、お姉様はもちろんご家族のお気持ちを背負っての、むしろ心温まる素晴らしい仕事と思っての制作です。

鹿児島県の画廊様からのご依頼です。以前にもお仕事のご依頼をいただいたこともあり、仕事のスケジュール上、納期延長のご無理をお願いしてたものですが、今月の納期のお約束は外せません。お待ちしているお客様のお気持ちにお応えすべくこれも集中作業で頑張ります。(鹿児島県のお客様)

写真は内容と関係ありませんが、お気に入りのロボットのキーカバークッションにプリントされているのは、数年前に天国へ旅立った我が家の天使クーにゃんです。今、ちょっと幾つかの思い出がよぎりました。
肖像画制作のご依頼はウイングエレガンス

 


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