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御夫婦の油彩肖像画作品の制作については、肖像画をお描きになっている方でしたら皆さん同じようにお考えだと思いますが、仕上がってお部屋に並べて飾った時に自然な感じを出すことを想定し、構図やお顔の大きさ、身体の向きを大切に考えます。お顔の大きさは重要で、とんでもなく大きくすればポスターか、はたまた現代アート。顔幅はキャンバスサイズから不自然にならず、安定感を元に導きます。この度のご依頼は細目キャンバスを使用、細密油彩肖像画仕様でF8号サイズです。
私が最初に構図の位置出し基準にすることは、男性の目線の位置を女性より若干上の位置に配置することです。当然立ち姿の状態では男性の方が一般的に背が高いといったこともあり、一家の大黒柱という尊敬の意味合いも込め、男性の構図を基準に考え、そこから女性の構図を決めます。女性はそっと優しくご主人を支える縁の下の力持ちといったところでしょうか。封建制度の名残みたいな古い考え方とは思いませんが、資料となる元写真の選択が大きく影響します。お互いにやや向き合う構図って良いですよね。
お顔の肌色のベース色を乗せたところですが、明日からは絵の具のウエット状態あるいは乾燥状態を活かしつつ全体を考慮し、少しづつ絵具を重ねていきます。
ところで今日は一歩も外へ出ていませんでしたが、暑そうでしたね。
健康の為に明日はちょっと遠出でもしましょうか。明日の気分次第と言ったところですが・・・。月曜日からは”全日肖展”関係の行事で忙しい一週間になると思います。肖像画の飾りつけ風景やら、展示風景を掲載できたらと思っています。デジカメを忘れづに持っていかないといけないですね。
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