2012.07.18(水)
梅雨も明けず先の予報では区切り打ちの予定の初日は雨、以降は曇り
の、はずが直前になって7/17で近畿地方は梅雨が明けたらしいと変わり
以降も晴れマーク
雨を覚悟してののっぴきならぬ日程の組み方だったので少し慌てる
とりあえず、勤務を終えて夜行バスの時間までになんとか遍路旅支度を整え出発する
早朝のJR新居浜駅にバスが着き駅構内でリュックに何もかも仕舞いこんで
先月の歩きの終点までタクシーで移動
さぁ~~今回の3日間の区切り打ちのスタート 5:50
前回よりも中身は軽いはずのリュックが早くも肩に食い込む
空を見上げてもう少し雲があっても良いのにと勝手な願いをつぶやきながら歩く
旧街道から国道に合流すると交通量が一気に増えて足取りが重くなる
歩き始めて6km、右手に続くあの山の稜線が遍路道なら楽しいだろうなと思う
やがて右手に松山自動車道を見て新居浜市から四国中央市に入る
騒々しい国道11号線にやっと別れて田園地帯へと入る
一気に風がそよぎ歩きも少し調子が出てくる
村のお堂におじいさんが押し車で朝の日課だろうかお線香を上げにやってこられた
「おはようございます、ワタシもお参りさせてくださいね」
と声をかけるが耳が遠いのか笑顔だけが返ってきた
だんだん気温が上がり別格二十番札所の十二番延命寺に着く頃には体中から汗が噴出していた
スタートより13km 8:30着
トイレをお借りしてからお参り勤行
大師堂に納経所があり御朱印を戴く
車での別格参りの男性二人が「男玉4っつと女玉2つ」と言って念殊を求めていた
別格の念殊はまた特別なものらしい
信仰心の薄いワタシは購入せず
住職さんがワタシのリュックを見て
「歩き遍路は荷物は最小限に!が鉄則
この先の山道の下りに重さが堪えて動けなくなるよ」
と忠告
「はぁ重々承知なのですが
最低限がこうなるのです、見切りが出来ないのですね~
結局いつも肩にくいこんでへばるのです」
と言いお礼申し上げ失礼する
朝の涼しいうちにと少し飛ばしすぎたので延命寺横の公園の東屋で休憩
朝、自販機で買った水がぬるま湯になっている
公園には枯れた土居のいざり松の幹が展示してあった
長く休憩していると今日はどうやら気温はこの後グングンと上昇しそうな気配なので先へと行こう
伊予土居の町を通過して豊岡の町を過ぎ田園地帯から左手に海が見える
里芋が特産なのかあちこちに大きく育った畑が見られる
とにかく暑くなってきた
どこか木陰で休もう
だがなかなか腰を降ろせるところが見つからない
仕方ないので神社の狛犬さんの台座に腰を降ろして足を休めペットボトルを空にする
家から持参したハンディタイプの飲料を飲みながら歩く
歩き始めてからおおよそ20km地点
伊予寒川(いよさんがわ)に差し掛かる 11:25
延命寺さんでのお参りや休憩を入れても5時間半もかかってしまった
暑すぎてここらで体を一度冷やさないと動けなくなりそうだ
旧道には自販機もお店も見当たらない
方向を少し海側へ国道へと出るとひなびた食堂を見つけた
ドアには雲の巣が張っているがドアを開けると初老のおばちゃんが奥から出てきた
ガラスケースの中に大きな稲荷ずしや惣菜があった
しかし咽喉越しの良いものが欲しくてザル蕎麦を注文した
大きな稲荷ずしは一皿に二個だったが一つだけにしてもらった
氷たっぷりの水が一番の御馳走だった
大きな稲荷ずしの中にはなんと甘~いお豆さんが入っていた金時豆かな?
お蕎麦も緑色だがもう味わうより冷えたのをツルン~と胃袋に押し込む感じだ
トイレをお借りしたりこの先の地図の確認をして
今夜の宿に電話を入れる
「昼過ぎには着いてしまいそうだがよろしくお願いします」
と
とても感じの良い女将さんの声で
「いつでもどうぞ、暑いので充分気をつけて、お待ちしてます」
30分も居座りなんとか体も平常に戻ったようだし食堂もお客さんが増えてきたので
お礼申し上げ外に出る
しかし、うへぇ~~暑い!!
さぁ~あと少しお宿まで頑張ろう!!
また旧道に戻りテクテクと歩く
バイパスと国道の交差点にくるとようやく次の札所の石標が現れた
明日は覚悟の65番三角寺さんと66番雲辺寺さんです
はい!よろしく!
時間を見るとまだ 12:55
あんまり早くお宿に行っても気の毒だわね
丁度良いところに真新しい遍路小屋が出来てます
車の音が少々うるさいですが風が通っていい感じです
誰もいないし貸切で過ごせます
靴も靴下も脱いでズボンは膝までたくし上げて壁にもたれてお昼寝しましょうか
暫くすると中学生の男の子たちが6人ほど走ってやってきた
「いや、お遍路さんがいる!」と賑やかになった
孫息子と同じ中学生
「ねぇ~僕たち、三島駅はどっち~?」
と聞くと皆が「真っ直ぐ行ったら直ぐですよ、モウスコシダゼガンバ~、一緒に行きましょうか」
とくったくない
「うんうん、じゃあと一頑張りするね~、ありがとうね~」
と手を振り別れて駅へと向かう
三島駅近くに今宵の宿があるので地図を見ながら訊ねる途中
駅前商店街を抜ける
何処も同じシャッター通り
往年の紙の町も淋しい限りなのか
水曜日定休日であればよいのだが・・・
しばらく路地を探すとありました 14:00
ビジネス旅館高雄さん
戸を開けて
「ごめんくださ~い、少し早いのですが今日お願いしていた○○です、よろしくお願いします」
と大きな声で中に声をかけると
優しそうな女将さんが出てこられ
「暑い中お疲れ様、お部屋は二階の角部屋
今夜はお泊りは一人ですので自由にどうぞ」
と部屋に直ぐ通してくださった
「お湯の元栓を開けますのでいつでもお風呂どうぞ」
と冷え冷えの甘~いスイカを差出し
「夕食は直ぐ近くに息子がやってる居酒屋に案内します、
18:00頃になりますのでそれまでゆっくり休んでください」
と言って階下へ降りて行かれた
ありがたいです
早速汗を流して部屋でゴロリン
暑かったなぁ~~!!
こんなに暑くなるなんて思いもしなかった
26kmあまりの距離をまぁリュック背負って歩いてきたんだね~
季節のいい春や秋ならもっと距離稼げるんだけど
夏遍路はこんなもんさ
と、自分に言い訳をしてまどろむ
洗濯も申し出ると「洗濯機がやりますから」と汗まみれの衣類を洗濯してくださった
クーラーで充分乾くのでと部屋にブラブラと干す
18:00
女将さんが階下から「夕食に案内します」と声をかけてくださり
歩いて駅前の息子さん経営の居酒屋に行く
飲み物の分だけ代金は支払ってくださいとのことで
明日の歩きのことも考えて止めようと思ったが
やはり、今日は一杯だけ頂きましょう
と自分には滅法甘い
先ずは
フルフルマンゴーと梅酒のソーダ割り~
一人で乾杯!!だ!
お刺身四品盛り、新鮮です
ワタシの大好きなクンタマと煮豚
えぇ~~~~~20cmはありそうな豚カツ!!
もう入りません~~
でも
麦飯は1/3にしてもらってきっちり茶碗蒸しも頂きました!
ワカメと白子(何の魚だったかな?)の味噌汁も絶品でした
全て残さずにいただきました
ご馳走様~
と飲み物代だけを支払い宿に帰り
女将さんに声をかけて部屋に戻り休みます
これだけの御馳走を戴いたのですから
明日は泣き言は申しません
しっかし~
明日はきついぜ~~~~!!
梅雨も明けず先の予報では区切り打ちの予定の初日は雨、以降は曇り
の、はずが直前になって7/17で近畿地方は梅雨が明けたらしいと変わり
以降も晴れマーク
雨を覚悟してののっぴきならぬ日程の組み方だったので少し慌てる
とりあえず、勤務を終えて夜行バスの時間までになんとか遍路旅支度を整え出発する
早朝のJR新居浜駅にバスが着き駅構内でリュックに何もかも仕舞いこんで
先月の歩きの終点までタクシーで移動
さぁ~~今回の3日間の区切り打ちのスタート 5:50
前回よりも中身は軽いはずのリュックが早くも肩に食い込む
空を見上げてもう少し雲があっても良いのにと勝手な願いをつぶやきながら歩く
旧街道から国道に合流すると交通量が一気に増えて足取りが重くなる
歩き始めて6km、右手に続くあの山の稜線が遍路道なら楽しいだろうなと思う
やがて右手に松山自動車道を見て新居浜市から四国中央市に入る
騒々しい国道11号線にやっと別れて田園地帯へと入る
一気に風がそよぎ歩きも少し調子が出てくる
村のお堂におじいさんが押し車で朝の日課だろうかお線香を上げにやってこられた
「おはようございます、ワタシもお参りさせてくださいね」
と声をかけるが耳が遠いのか笑顔だけが返ってきた
だんだん気温が上がり別格二十番札所の十二番延命寺に着く頃には体中から汗が噴出していた
スタートより13km 8:30着
トイレをお借りしてからお参り勤行
大師堂に納経所があり御朱印を戴く
車での別格参りの男性二人が「男玉4っつと女玉2つ」と言って念殊を求めていた
別格の念殊はまた特別なものらしい
信仰心の薄いワタシは購入せず
住職さんがワタシのリュックを見て
「歩き遍路は荷物は最小限に!が鉄則
この先の山道の下りに重さが堪えて動けなくなるよ」
と忠告
「はぁ重々承知なのですが
最低限がこうなるのです、見切りが出来ないのですね~
結局いつも肩にくいこんでへばるのです」
と言いお礼申し上げ失礼する
朝の涼しいうちにと少し飛ばしすぎたので延命寺横の公園の東屋で休憩
朝、自販機で買った水がぬるま湯になっている
公園には枯れた土居のいざり松の幹が展示してあった
長く休憩していると今日はどうやら気温はこの後グングンと上昇しそうな気配なので先へと行こう
伊予土居の町を通過して豊岡の町を過ぎ田園地帯から左手に海が見える
里芋が特産なのかあちこちに大きく育った畑が見られる
とにかく暑くなってきた
どこか木陰で休もう
だがなかなか腰を降ろせるところが見つからない
仕方ないので神社の狛犬さんの台座に腰を降ろして足を休めペットボトルを空にする
家から持参したハンディタイプの飲料を飲みながら歩く
歩き始めてからおおよそ20km地点
伊予寒川(いよさんがわ)に差し掛かる 11:25
延命寺さんでのお参りや休憩を入れても5時間半もかかってしまった
暑すぎてここらで体を一度冷やさないと動けなくなりそうだ
旧道には自販機もお店も見当たらない
方向を少し海側へ国道へと出るとひなびた食堂を見つけた
ドアには雲の巣が張っているがドアを開けると初老のおばちゃんが奥から出てきた
ガラスケースの中に大きな稲荷ずしや惣菜があった
しかし咽喉越しの良いものが欲しくてザル蕎麦を注文した
大きな稲荷ずしは一皿に二個だったが一つだけにしてもらった
氷たっぷりの水が一番の御馳走だった
大きな稲荷ずしの中にはなんと甘~いお豆さんが入っていた金時豆かな?
お蕎麦も緑色だがもう味わうより冷えたのをツルン~と胃袋に押し込む感じだ
トイレをお借りしたりこの先の地図の確認をして
今夜の宿に電話を入れる
「昼過ぎには着いてしまいそうだがよろしくお願いします」
と
とても感じの良い女将さんの声で
「いつでもどうぞ、暑いので充分気をつけて、お待ちしてます」
30分も居座りなんとか体も平常に戻ったようだし食堂もお客さんが増えてきたので
お礼申し上げ外に出る
しかし、うへぇ~~暑い!!
さぁ~あと少しお宿まで頑張ろう!!
また旧道に戻りテクテクと歩く
バイパスと国道の交差点にくるとようやく次の札所の石標が現れた
明日は覚悟の65番三角寺さんと66番雲辺寺さんです
はい!よろしく!
時間を見るとまだ 12:55
あんまり早くお宿に行っても気の毒だわね
丁度良いところに真新しい遍路小屋が出来てます
車の音が少々うるさいですが風が通っていい感じです
誰もいないし貸切で過ごせます
靴も靴下も脱いでズボンは膝までたくし上げて壁にもたれてお昼寝しましょうか
暫くすると中学生の男の子たちが6人ほど走ってやってきた
「いや、お遍路さんがいる!」と賑やかになった
孫息子と同じ中学生
「ねぇ~僕たち、三島駅はどっち~?」
と聞くと皆が「真っ直ぐ行ったら直ぐですよ、モウスコシダゼガンバ~、一緒に行きましょうか」
とくったくない
「うんうん、じゃあと一頑張りするね~、ありがとうね~」
と手を振り別れて駅へと向かう
三島駅近くに今宵の宿があるので地図を見ながら訊ねる途中
駅前商店街を抜ける
何処も同じシャッター通り
往年の紙の町も淋しい限りなのか
水曜日定休日であればよいのだが・・・
しばらく路地を探すとありました 14:00
ビジネス旅館高雄さん
戸を開けて
「ごめんくださ~い、少し早いのですが今日お願いしていた○○です、よろしくお願いします」
と大きな声で中に声をかけると
優しそうな女将さんが出てこられ
「暑い中お疲れ様、お部屋は二階の角部屋
今夜はお泊りは一人ですので自由にどうぞ」
と部屋に直ぐ通してくださった
「お湯の元栓を開けますのでいつでもお風呂どうぞ」
と冷え冷えの甘~いスイカを差出し
「夕食は直ぐ近くに息子がやってる居酒屋に案内します、
18:00頃になりますのでそれまでゆっくり休んでください」
と言って階下へ降りて行かれた
ありがたいです
早速汗を流して部屋でゴロリン
暑かったなぁ~~!!
こんなに暑くなるなんて思いもしなかった
26kmあまりの距離をまぁリュック背負って歩いてきたんだね~
季節のいい春や秋ならもっと距離稼げるんだけど
夏遍路はこんなもんさ
と、自分に言い訳をしてまどろむ
洗濯も申し出ると「洗濯機がやりますから」と汗まみれの衣類を洗濯してくださった
クーラーで充分乾くのでと部屋にブラブラと干す
18:00
女将さんが階下から「夕食に案内します」と声をかけてくださり
歩いて駅前の息子さん経営の居酒屋に行く
飲み物の分だけ代金は支払ってくださいとのことで
明日の歩きのことも考えて止めようと思ったが
やはり、今日は一杯だけ頂きましょう
と自分には滅法甘い
先ずは
フルフルマンゴーと梅酒のソーダ割り~
一人で乾杯!!だ!
お刺身四品盛り、新鮮です
ワタシの大好きなクンタマと煮豚
えぇ~~~~~20cmはありそうな豚カツ!!
もう入りません~~
でも
麦飯は1/3にしてもらってきっちり茶碗蒸しも頂きました!
ワカメと白子(何の魚だったかな?)の味噌汁も絶品でした
全て残さずにいただきました
ご馳走様~
と飲み物代だけを支払い宿に帰り
女将さんに声をかけて部屋に戻り休みます
これだけの御馳走を戴いたのですから
明日は泣き言は申しません
しっかし~
明日はきついぜ~~~~!!