2011.07.07(木)
熊野古道伊勢路歩きもいよいよ泊まりの日程は最終日
世界遺産の古道も昨日のツヅラト峠で終了
今日からは伊勢神宮までのお伊勢参りコースとなる
語り部さんも昨日までの方は管轄が異なるので交代だ
三重県が作って下さってる桧の木札もツヅラト峠で終わり
伊勢路の峠名11枚が集まった
まだまだ熊野街道となっている峠コースは他にもあり興味を引くところだが
とにかく伊勢路コースを一通り歩き通してみることにしよう
朝はどしゃぶりの雨音に目覚める
だが、誰も文句など言わずに朝風呂を楽しみ
朝食バイキングに朝から満腹して、はつらつとバスに乗り込む
昨日足にトラブル起こした女性もまだ少し違和感があるが大丈夫と出発
8:40 JR紀勢線の梅ケ谷駅近くから、雨の中を歩き始めます
雨は小康状態になってきました
今日は殆どがアスファルト道です、国道歩きや旧道歩きです
今日の最初のランドマークを目指して行きましょう
雲が隠しているこのあたりのハイキングコースとなっている行者山
紀勢自動車道の延伸工事がこの先続きます
先月も昨夜も今朝もこの牛さんのヨーグルトやお乳をたっぷり頂戴しました
今日はアスファルト道でも頑張れそうですよ
やがて立派な灯篭のある鳥居を潜ってしばらく里道へと入ります
この様な灯篭はこの辺りでは此処だけに残っているそうです(国昌寺さんのものらしいです)
なんでも今日のゴールの瀧原宮の灯篭に比べると立派過ぎていつしかなくなったとか??
大内山川沿いに田んぼ道を進むと
イヌホウズキやヤブカンゾウが沢山の花を咲かせていました
国道から離れて山裾の古道を晴れていたら歩くはずでしたが
なんとなんと~~~ヒルが出るそうです、雨の日は特に~
おーーーーーーーー!NOーーーーーーーーーー!!
こんなところでその名前に遭遇するなんて
イヤです! 国道を歩きます!
アスファルト道が嫌なんて申しません
なんて呟きながら屋根の向こうに行者山が見え隠れするのに
見とれています
工事のクレーンを見上げながら行者山の登山口までやってきました
山頂667.7mまで登り1時間30分
下り1時間
見晴らしの良い岩場有り、シャクナゲの自生地とありますよ
なんでも役行者様が修行したとか?は不明ですがお像は祀ってあるみたいですから
一度確かめに行ってみたいですね~~
このあたりは標高が200m近くありますから津波の心配はなさそうです
川に沿って歩きます
雨が降ってますが全く濁っていません
魚の泳ぐ姿も良く見えます
ねんねのねむの木ねんねの木~♪
葉っぱは悪戯してみましたが、ねんねしませんでした
偶然にも踏み切りを跨いだ瞬間、警報機が鳴り始め慌てて渡ります
名古屋行き特急が通過して行きます
田園地帯を更に川に沿って歩くと鮎釣りの人が三々五々に見られます
釣果は良好のようです
大紀町役場柏崎出張所には樹齢?年でしょうか?
立派な枝垂桜が道にトンネルを作っています
春その盛りに見てみたいですね~~
先程の行者山ももう反対側からの魅力ある山に変わっています
まだお腹は空きませんが雨足が少し強くなったので「山海の郷紀勢」で食事休憩します
11:30~12:00
やっぱり残してしまいました、、、もったいないことですが仕方ありません
おにぎりなら帰りのおやつにでもできたのですが、、、、
雨は止むどころか益々強くなってきます
でも歩かねば今日のゴールに辿り着けません
今日の語り部さんの氏神様の大皇神社に立ち寄り
紀伊山地の木地師達の歴史を学びます、、、が、惟喬親王との結びつきと小椋の地名の起こり
何々木屋と付くところは木地師たちの活躍の場だったことぐらいしか頭に残りません
脳みそのヒダは歳と供に伸び行く悲しい現実~~
気(パワー)を戴いてまた里道を歩き川を渡り阿曾の観音堂にやってくると大きなご神木が両手を広げて
何か話したげに下を見下ろしています
このあたりは巨木が多く探索の道にもなっているようです
阿曾の町には炭酸鉱泉が湧き出る泉源があり今も脈々と湧いており街中の
側溝は赤茶色に変色しています
沸々と湧き出る炭酸を砂糖水に混ぜれば立派な炭酸ソーダの出来上がり
雨の中をトイレ休憩に小学校跡に立ち寄ると町の物産館になっておりその奥に
日帰り入浴の出来る<阿曾温泉>があるではないですか
添乗員さんにここがあることを知らずに昼食後に
雨の中歩いた後には温泉にでもサッと浸かって帰りたいものですね
と訴えていたワタシ、、、、
シメシメ、、、添乗員さん皆に賛否のお伺いを立ててくれました
「帰りが遅くなっても温泉に入りたい人~」
半数以上で決定~~ ゴメンナサイネ、、、遠くから参加の方もありますもんね、、、
そうと決まったら1時間歩きを短縮せめて30分でも~~
歩こう、雨にぬれても、どんどん行こう♪♪
民家の石垣の上にもイヌツゲの立派な木があります
暫くして国道42号線に合流する処に行き倒れの人を葬る立派な墓標とお地蔵さんがありました
行き倒れたのは何でも信州の出身の方で
熊野への旅の途中の同郷の俳人鈴木何がし?(名前出てきません、メモも取ってません、、)さんが
地元の方の手厚い供養に痛く感心されて句碑を寄せられたそうです
案内板の文字も消えかけてるしじっくり見る暇もなし~~
大宮の辺りは古墳があったところだと言われ広い平地には
学校やグラウンドが整備されています
昔から古墳、即ちお墓として人家を建てることなく立ち入りを控えておられたようです
そして大内山川が渓谷になる大滝渓谷は
この地の人々が神聖な特別区として崇めてきた場所だそうです
本来ならこの渓谷沿いに歩く筈でしたが雨が降って足元が滑るのと例のアレが~~残念~~
お~~伊勢まで44kmとなりましたよ
このまま歩き続ければ2日で到達ですよね~~
新宮からは122km歩いてきましたよ
雨も降ったり止んだりで足も段々軽くなります
古道の方が随分低いところを通っていたようで
川べりのお宅は一階部分から渡り廊下で二階三階へと増築して三階の部分で現在の道路に接しています
皆さん頑張りました~~予定の時刻より随分早く今日のゴール
瀧原宮に到着です 15:10
トイレを済ませて参拝に向かいます
一礼して鳥居を潜り進むとまるで内宮と同じです
玉砂利を踏みしめて禊を済ませます
雨が上がり川面に何やら霧が立ち込めて神聖な雰囲気が漂います
古木に迎えられて更に進みます
内宮の別宮だけあって宮域は44haと広大で山を背後にして南面し前方には川が
東から西へと流れる地勢が内宮の雛型になったと言われます
中央構造線上に建てられておりパワースポットとして密かに脚光をあびているとか
樹霊なる苔むした巨木の杉の根元に新しい桧が宿り
瀧原竝宮がひっそりと佇む様に暫し固唾を呑んで立ちつくします
檜皮の屋根は朽ちて剥がれそうでしたが
語り部さんは
内宮の式年遷宮の翌年にこちらも遷宮を行い
それまでは一度も修理は施さないのだとおっしゃいました
20年に一度の遷宮の日まで何も加えない
それだけに遷宮には力と知恵と祈りを込めるのでしょう
参拝を済ませて帰り道の参道
何があったのか身をよじって高く高く大きくなってます
参道の灯篭はといえば
とても質素ですね
これであの立派な灯篭が一基だけになっているのも伺い知れますね
今日の歩きの最後になんだかエモイワレヌ不思議なパワーを戴いたようです
9月には再びここを訪れて伊勢神宮40km程の距離を3ヶ月に分けて歩きます
それでは、楽しみの温泉に向かいます 15:45
2時間もかけて歩いた距離をバスは10分足らずで戻りました
ゆっくり1時間も時間をとっていただき
18人中17人が入浴しました
小さいながらもとってもスベスベのお湯でした
炭酸温泉ですから有馬温泉と同じ泉質ですね
雨で濡れた服も着替えて気持ちよいバスの車中
今回は殆どが二人席に一人でしたので荷物も手近に置けて
ぐっすりとオヤスミタイムです
バスはシーンと静まり返って運転手さんが居眠りしないか心配でした
が、そこはプロ
無事に大阪梅田まで送ってくださいました
今日も楽しく熊野街道歩きが出来ました
皆様とともに歩けばこそです
ありがとうございました