へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

がん患者の気持ち

2015年03月01日 21時51分26秒 | Weblog
ガン患者の気持ちは、実際のガン患者になってみないと理解できないかも。

私だって、自分がガンになるまでは、頭ではなんとなく理解していたつもりなのに、いざ自分がガンになってみると、見当違いもかなりある。

また、患者によっても考えていることが違うし、同じ患者であっても、症状やその日の気分によっても大きな違いだ出てくる。

なので、周りの人に理解してもらうことはかなりの困難があるだろう。

なので、苦しみを理解してもらえないことで苦しむ人もいる。

が、そのまた反対に、苦しむ患者の気持ちが理解できずに苦しむ人も。

と言うことで、結論を言うなら「その人の気持ちはその人にしかわからない」のである。

が・・・・。

さらに厄介なこともある。

それは「自分でも自分の気持ちがよくわからない」と言うこともあるのだ。

子供にはよくあることで、わけも分からず泣き叫ぶこともあるように、大人だってわけのわからないことで苛立つこともあるのだ。


また、ガンは一般的な病は違い、「再発」「転移」という恐怖に怯えなくてはならない。

ガン以外にも死亡率の高い病気はいくらでもあるが、その多くは、完治すれば再発も転移も考える必要はない。

「手術後5年の生存率」と言う事がよく話題になるため、「5年経てば完治した」と思っている人もいるが、そうとは言い切れない。

「一つの区切り」「気休め」程度に考えたほうが良いかも。

私の場合は担当医から「5年までは月に1回の経過観察だが、それ以降も3ヶ月に1回くらいの経過観察に来てもらいます」と言われている。

そう、私と担当医の関係は非常に良く、なんでも隠さずに話をしてくれるのです。

時には、人に言えない愚痴もこぼすのです。

手術で長期入院した時も、仕事が終わった頃(消灯時間ころ)に、担当の若い女医さんが恋愛問題で愚痴をこぼしに来たものだ。

隔離病室なので他の患者の迷惑にはならなかったが、いつまでも電気がついているので夜勤の看護師がやってくるが、「先生がいるのでは」と言って黙認。

もっとも、夜勤の看護師が愚痴をこぼしていくこともあったが。


それでも、本当に相手の気持ちを理解するのは困難なのです。

かなりの信頼関係でもなければ、その人の本心はわからないのです。
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