昨年来のお米の価格高騰を受け、政府は「備蓄米の放出」を決めたが、それでもまだ値上がりが続いている。
一部では「買占め」だとか「売り惜しみ」「転売」だとかいう人もいるが、本当にそうなのであろうか。
私は違うような気がしてならないのだ。
そもそも、政府は21万トンものお米の行方が分からないというが、なぜわからないのか。
評論家たちもあれこれ言っているが、これもイマイチピント外れな感じもある。
で、私が考えるに、政府が「備蓄米」を持っているように、一部の卸業者も「備蓄米」として持っていてもおかしはないだろう。
広い意味では「買占め」「売り惜しみ」という言い方もできるかもしれないが、実際は別なので。
ちなみに、レストランや食堂なので、「お米がないのでご飯もののオーダーはお受けできません」と言ったらどうなるのか。
弁当屋が「お米がないのでお弁当ができません」と言ったら。
おにぎり屋さんが「お米がないのでおにぎりができない」といったら。
一般の家庭なら、「それならパンにしよう」「うどんにしよう」「ラーメンにしよう」「パスタにしよう」などと言うこともできるが、レストランや食堂、弁当屋、おにぎり屋ではそうもゆかない。
となると・・・・。
常にある一定以上の量は確保しておかないといけない。
これは卸問屋でも同じだろう。
万一「品切れ」にでもなったら・・・・。
お客は他所に行ってしまう。
それを明確に証明する自体がすでに起きているのだから。
正直、今年はかなり異常事態になりそうな予感も。
ちなみに、「青田買い」という言葉もあるが、今年はそれどころの騒ぎではなさそうな感じが。
というのは、まだ一部ではあるらしいが、種蒔きもしていない段階て注文が入っているのだから。
ということで、行方不明の21万トンも、実際は卸問屋が米農家から直接買い入れているので統計には乗らないのだろう。
最近は「ネット販売」も増えていて、これも統計には含まれないからね。
なので、政府の備蓄米が放出されても、値上がりの速度は遅くはなるだろうが、値下がりは期待薄かも。
これで「時給10円」などと言う人までいるほど大変だった米農家だが、これで一息つけるかも。