最後まで諦めなかったのがよかったとジョセフHCは褒めた。テレビ中継のタイム表示は80分を超えて色表示が赤くなっている。空撮をする画面はボールがこぼれだすのを見せる角度は抜群のアングルとなって、見るものをわくわくさせる。ドローンカメラと思わせるような空中移動カメラで真上からの選手のスクラムのぶつかり合いは迫力そのもの、そこをボールが転がり出て、選手が足で蹴り込みながらおしあいへしあいをしていると、田中選手がひょいと搔き出して、的確なパスを送る姿が手に取るように見える。松島選手をめがけてのボールはダッシュし始めたその手に吸い込まれてひょいと駆け抜けてトライを決めた。なんと感激である。この瞬間を鍛え上げてきたのである。ゲームの終盤に見せた日本選手のチームプレーは、田村選手の見事なキックで成果を現した勝ち点のフィナーレである。 . . . 本文を読む