月刊 日本語論 5月1994 Vol.2 No.5 特集――文章の技術 入社試験・小論文でのタブー 太田俊郎氏による。文章論というものはほかのハウツーものと違って、どれほどマスターしてもいっこうにいい文章は書けない、と言う。けだし、正鵠を得る物言いである。新聞社入社試験の800人の学生の小論文をみて、経験するところから、これだけはするなと言うタブーを挙げる。第一は、主語をけちるな。第二は、同じ表現を繰り返すな。第三は、文体で乱れるな。このタブーを、最初の400字くらいで見分ける。900人受験者がいて、そのうちの600人はまずふるいにかけられるが、それでも、このタブーはすべきでないとして、残る300人が、こうして本選に入る、というわけである。表現の正しさは言うまでもないが、鱗が落ちましたと言って、目からを省略するようなのはやはりいただけない。この文にあるタブーの指摘は、文章を読むものをしてイライラさせないことである。正鵠を得るか、射るか、などの表現のことはやはり、気になるところだろうし、主語をけちるなとなると、これはもうほとんど、わたしには文章の書き方として、これでは失格である。
http://.jp/contents/cap1/index2.html
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タブーな10項目(前篇)
文章作成は仕事をしてれば誰しも日常的に行っているとは思いますが、やってはいけない10箇条という情報を見つけたのでご紹介します。
1.常体(である調)と敬体(ですます調)を混同してはいけない。
これは小学生の作文の時から言われていた注意事項のように記憶していますが、 この部分を理解していない人は意外と多いようです。
2.書き言葉と話し言葉を混同してはいけない。
ここは無意識のうちにやってしまいそうなので注意が必要ですが、話し言葉を書き言葉と混同することはご法度なので、冷静によく考えて文章を作成する必要があります。
3.一人称を頻繁に使用しない。
4.語尾に「~と思う」「~と考える」などを多用しない。
5.「~ではないだろうか」といった弱腰文を多用しない。
これを使用することにより、文章の論旨自体が弱い印象となり、信頼度に欠けることになります。
6.主語を曖昧にしてはいけない。
主語を明確に提示しないままに文章を記述しても意図が正確に伝わらない恐れがあります。
http://.jp/contents/cap1/index3.html
7.指示語(「それ」「これ」「その」等)を曖昧にしない。
気持ちの赴くままに文章を綴っていると、指示語を多用しがちになります。
指示語も意図した内容が伝わらず誤解を招く恐れがありますし、読み手も明確さに欠け、信用に欠ける状態で読み進めることになります。
8.主語に長すぎる修飾語をつけない。
修飾語が長いと、主語の存在が曖昧になることに加えて、含まれる情報の優先順位がわかりにくくなるため、 一番伝えたいことが伝わらない可能性が高くなります。
9.パワーポイントなどのツールに頼りすぎない
プレゼン資料などを作る際、パワーポイントなどの機能で文字を見やすくしたりhttps://blog.goo.ne.jp/admin/showtplcategory/、イラストを挿入するなどして分かりやすくすることは可能です。
しかし、伝えたいことが伝わるかどうかは、基本的な文章がしっかりしていなければ伝わりません。
10.無断で引用をしない
他者の著作物に関して無断で転用することのないよう、許可を得て記載するようにしましょう。
詳細な内容に関しては、『働く大人の教養課程』(岡田憲治著、実務教育出版)という書籍にあります。
https://works.sagooo.com/kobuta/3817/
2016/08/29 | 初心者
知識欲の赴くままに電脳の海に潜るネットの住人
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話し言葉とは異なる書き言葉!普段はあまり意識しない文章表現のタブー
文章の真意が理解しにくくなる二重表現
「なので」の正しい使い方 「なので」の代わりに「だから」、「ですから」、「したがって」などの接続詞
意外と知られていない三点リーダーのルール
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