日本が戦争で得たのは平和憲法だけだ―城山三郎さんの言葉だ。伏龍に乗るはずだったとか、それは人間機雷だ。本土決戦を防ぐ作戦のために命を賭す。そのようなことが行われようとしていた。伏龍にまつわる話題で中日春秋のコラムが書く。何とも信じがたい戦争末期のことだ。それを真珠湾攻撃の作戦と重ねて司令官の愚考さを言う。何をか況や。
16日送り火を焚いて大文字山にくっきりと大字、屋型船が浮かんで輝いたことだろう。新聞がそろって全国戦没者追悼会の識字を見出しに、朝日の、首相式辞 国内に主眼 とうって、終戦の日 アジア加害触れず とある。そこに掲げるは、それまで歴代の式辞にあった、不戦の誓いがない、と言うニュアンスだ。アジア諸国への反省、哀悼消える、と。
>2013/8/15 12:12 日本経済新聞 電子版
天皇陛下お言葉 全国戦没者追悼式
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来既に68年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
ここに歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。
>安倍首相の式辞…全国戦没者追悼式
天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表多数のご列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。
祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられた御霊みたま、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷に亡くなられた御霊の御前に、政府を代表し、式辞を申し述べます。
いとしい我が子や妻を思い、残していく父、母に幸多かれ、ふるさとの山河よ、緑なせと念じつつ、貴い命をささげられた、あなた方の犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。
御霊を悼んで平安を祈り、感謝をささげるに、言葉は無力なれば、いまは来し方を思い、しばし瞑目めいもくし、静かにこうべを垂れたいと思います。
戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道をまい進してまいりました。
今日よりも明日、世界をより良い場に変えるため、戦後間もない頃から、各国・各地域に、支援の手を差し伸べてまいりました。
内にあっては、経済社会の変化、天変地異がもたらした危機を、幾たびか、互いに助け合い、乗り越えて、今日に至りました。
私たちは、歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた、国の未来を切りひらいてまいります。世界の恒久平和に、能あたうる限り貢献し、万人が、心豊かに暮らせる世を実現するよう、全力を尽くしてまいります。
終わりにいま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆様には、ご健勝をお祈りし、式辞といたします。
(2013年8月15日14時15分 読売新聞)YOMIURI ONLINE