日本語表記論7
語をどの文字種を用いて書き表すか。ものの名前には漢字をつかい、漢字で表せないものには仮名文字を使い、使い分けはその語にふさわしい書き方が選ばれる。書き手の選択は文字種に加えて、それを縦書きにするか、横書きにするかを選ぶ。漢字を縦に書き連ねることは伝統にしたがう、あるいは漢字伝来の歴史があるので、縦には上から下へ、右から左へと行を移す。毛筆は縦書きか、ペン書きは横書きか。それは表記の道具によって変遷を遂げるようである。長く親しまれた縦書きは急速に横書きのスタイルに変化している。このブログを書く表記もワープロを使う横書きである。書式のひとつとして定着し、縦横のすみわけもできてきた。電子媒体による表記は縦に書くことを選ばなかった。これは日本語の表記法に大きな影響を与えているが、書き方が表現内容また表記意識にどうかかわるかについては、まだその体験する段階にあると言っていいだろう。
文書における書字方向として説明がある。ウイキペディアに、次のようである。
>世界に存在する文書は、その言語および表記する文字体系の組合わせによって文字を書き進める方向(書字方向)が異なる。書字方向には、大きく分けて縦書き(たてがき、縦組み)と横書き(よこがき、横組み)がある。
>縦書きは、文字を列ごとに上から下に縦に連ねる。縦書きには、列を右から左へ(←)順に並べる右縦書きと、左から右へ(→)順に並べる左縦書きがある。
横書きは、文字を行ごとに一方向に横に並べる。横書きには、文字を右から左へ(←)順に並べて行を左に進める右横書きと、文字を左から右へ(→)順に並べて行を右に進める左横書きがある。
日本語の横書きについて、次の説明がある。
>日本語学者の屋名池誠の調査によれば、日本で出版物に横書きが現れるのは、(ごくまれな先行例はあるものの)18世紀後半に蘭学が紹介されてからのことである。1788年(天明8年)に大槻玄沢が刊行した『蘭学階梯』が初めて幕府の公認の下にオランダ語の文字(すなわちラテン文字)を紹介したのをきっかけに、民衆の間に横書き文字の存在が広く知られるようになった。一般民衆向けの出版物にも、オランダ語の文字を模倣して日本語の文章を横書きするものが現れた。たとえば1806年(文化3年)刊の式亭三馬による『小野ばかむら嘘字尽』(おののばかむらうそじづくし)は往来物のパロディだが、平仮名を左横書きし書体も欧字に似せた「おいらんだ文字」なるものを記している[2]。
次に横書きが用いられたのは、外国語の辞書であった。最初の日本語の外国語辞書は、外国語が左横書き、日本語が縦書きで、本を回転しないと普通に読めない。1885年(明治18年)の「袖珍挿図独和辞書」では語釈(日本語)を横書きしている。
現代の書字方向の勢いは表記と文書のかかわりで、次のようfである。
>横書き(横組み)は、例えば、外国語、数学、科学、音楽になどに関する専門書、つまり、横書きの言語、数式、楽譜を含むような文書のほとんどで使われる。コンピュータの出力もほとんど横書きである。映画・ゲーム情報誌なども、横長の画面写真を扱うレイアウトの性質上、横書きが主流である。 左横書き基調の綴本は、左開きに製本される。
>学校教育の教科書では、国語に属する分野以外はほぼ横書きが用いられる。社会科が縦書きだった時期も昭和60年代まであったが、その後は横書きになった。
語をどの文字種を用いて書き表すか。ものの名前には漢字をつかい、漢字で表せないものには仮名文字を使い、使い分けはその語にふさわしい書き方が選ばれる。書き手の選択は文字種に加えて、それを縦書きにするか、横書きにするかを選ぶ。漢字を縦に書き連ねることは伝統にしたがう、あるいは漢字伝来の歴史があるので、縦には上から下へ、右から左へと行を移す。毛筆は縦書きか、ペン書きは横書きか。それは表記の道具によって変遷を遂げるようである。長く親しまれた縦書きは急速に横書きのスタイルに変化している。このブログを書く表記もワープロを使う横書きである。書式のひとつとして定着し、縦横のすみわけもできてきた。電子媒体による表記は縦に書くことを選ばなかった。これは日本語の表記法に大きな影響を与えているが、書き方が表現内容また表記意識にどうかかわるかについては、まだその体験する段階にあると言っていいだろう。
文書における書字方向として説明がある。ウイキペディアに、次のようである。
>世界に存在する文書は、その言語および表記する文字体系の組合わせによって文字を書き進める方向(書字方向)が異なる。書字方向には、大きく分けて縦書き(たてがき、縦組み)と横書き(よこがき、横組み)がある。
>縦書きは、文字を列ごとに上から下に縦に連ねる。縦書きには、列を右から左へ(←)順に並べる右縦書きと、左から右へ(→)順に並べる左縦書きがある。
横書きは、文字を行ごとに一方向に横に並べる。横書きには、文字を右から左へ(←)順に並べて行を左に進める右横書きと、文字を左から右へ(→)順に並べて行を右に進める左横書きがある。
日本語の横書きについて、次の説明がある。
>日本語学者の屋名池誠の調査によれば、日本で出版物に横書きが現れるのは、(ごくまれな先行例はあるものの)18世紀後半に蘭学が紹介されてからのことである。1788年(天明8年)に大槻玄沢が刊行した『蘭学階梯』が初めて幕府の公認の下にオランダ語の文字(すなわちラテン文字)を紹介したのをきっかけに、民衆の間に横書き文字の存在が広く知られるようになった。一般民衆向けの出版物にも、オランダ語の文字を模倣して日本語の文章を横書きするものが現れた。たとえば1806年(文化3年)刊の式亭三馬による『小野ばかむら嘘字尽』(おののばかむらうそじづくし)は往来物のパロディだが、平仮名を左横書きし書体も欧字に似せた「おいらんだ文字」なるものを記している[2]。
次に横書きが用いられたのは、外国語の辞書であった。最初の日本語の外国語辞書は、外国語が左横書き、日本語が縦書きで、本を回転しないと普通に読めない。1885年(明治18年)の「袖珍挿図独和辞書」では語釈(日本語)を横書きしている。
現代の書字方向の勢いは表記と文書のかかわりで、次のようfである。
>横書き(横組み)は、例えば、外国語、数学、科学、音楽になどに関する専門書、つまり、横書きの言語、数式、楽譜を含むような文書のほとんどで使われる。コンピュータの出力もほとんど横書きである。映画・ゲーム情報誌なども、横長の画面写真を扱うレイアウトの性質上、横書きが主流である。 左横書き基調の綴本は、左開きに製本される。
>学校教育の教科書では、国語に属する分野以外はほぼ横書きが用いられる。社会科が縦書きだった時期も昭和60年代まであったが、その後は横書きになった。