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ひと

2013-07-29 | 日本語百科
ひと 人を訓じて、どういう意味であったか。人に充てる字には、人間、人類、そして他人をあらわす。指示語、複合語となってその人についての人格、人柄などを示す。漢字は現代中国語で、人、人間、他人、人手、人柄、体を表す。古代に漢字をとりいれて、日本語の ひと について、人としての自らと、月の人、家の人と対比して捉えることがある。ひと の存在と、その特徴は、かんがえることにある。対象となる人をあらわし、ひとびとも意味した。万葉集の ひと 平安時代の ひと には、いまいうところの社会的な関係を含む人の捉え方がある。時代的な変遷に、ひと についての用法も広がりを見せる。日本国語大辞典には、生物中の一類としての人間、社会的に生存する人間、ある人物、またはある種の人間を、一般化、または客観化して表現する、という意義に解説をする。


次の用例は、日本国語大辞典による。万葉以後に、さまざまに使い方がある。

人と、ひとになるもの。

古事記〔712〕中・歌謡「一つ松 比登(ヒト)にありせば 太刀佩けましを 衣着せましを」
竹取〔9C末~10C初〕「月の都の人也」
丹後風土記逸文(釈日本紀所載)〔1274~1301〕「天上の仙(ひじり)の家の人(ひと)なり」

人としての存在を言うもの、考えるものである。

古事記〔712〕中・歌謡「忍坂の 大室屋に 比登(ヒト)多(さは)に 来入り居り」
西大寺本金光明最勝王経平安初期点〔830頃〕七「後に勘へむ者(ヒト)之を知れ」

ほかのひと、また、ひとびとをあらわす。

書紀〔720〕仁徳四三年九月(前田本訓)「百済の俗(ヒト)、此の鳥を号けて倶知と曰ふ」
古事記〔712〕下・歌謡「天飛(だ)む 軽の嬢子(をとめ) 甚(いた)泣かば 比登(ヒト)知りぬべし」




>ひと(人、他人)
人間。
(生物学)人類、現生人。学名 Homo sapiens。直立二足歩行を行い、言語や道具を操ることができる。
  ヒトとチンパンジーの遺伝的な差はわずかだ。

周りにいる他の人。特に、親しくない他人。
  ひとの言うことは気にしません。 (聞き手は含まない)
  ひとの気も知らないで、ひどい。 (話し手が他人として扱われている)

(指示語と共に、あるいは複合語で)大人の人間。
  あの人は働き者だ。
  男の人。


ひと 表記として次を古辞書などに載せる。


>【人】色葉・名義・和玉・文明・伊京・明応・天正・饅頭・易林・書言・ヘボン・言海

【仁】色葉・名義・和玉・文明・明応・天正・易林

【者】色葉・名義・文明・明応・天正・易林

【士】色葉・名義・和玉

【他】名義・書言

【〓】色葉

【子・估・儂・就・臣・〓・〓】名義

【俗】和玉

【〓】書言




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