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理解語彙 発表語彙 日本語語彙論5

2013-07-29 | 語と語彙
理解語彙 発表語彙 日本語語彙論5


語彙を見て、日本語の語をいくつぐらい、理解語彙にし発表語彙にしているのだろうか。日本語では表現と理解を対比させるので、表現語彙ともいう。

英語語彙について学習のサイトに英米人の語彙数とあって、理解語彙 passive vocabulary と、使用語彙 active vocabulary について述べるところがあった。
それは、ケンブリッジ英語百科事典による、成人の理解語彙数と使用語彙数の関係を示したものである。
秘書 理解語彙数 38,300 使用語彙数 31,500 並んで、読書家 73,500   63,000  そして大学教師 76,250  56,250  となって、読書家と大学教授は理解語彙に比べて使用語彙に差があったことがわかる。
それぞれの理解語彙と使用語彙は25%の違いがあると結論付けているようだ。

さらにある調査で、頻度の高い語がどれくらいを覆うことができるかについて言及する資料から、興味のある事実を述べている。最高頻度語彙数  135語 で、カバー率50%であるという。順次、頻度語数を増やすと彙どうなるか。
最高頻度使用語彙数  カバー率
 2,500        78%
 5,000        86%
 10,000        92%
この調査で英語の場合には、2,500語で以ておよそ80%近くをまかなうということになるが、およそ86%以上の理解をするためにはもう5000語を増やさなくてはならないし、それでも92%の理解になって、これでは2,500語にプラスして10,000語近く使用すると言うようなことになるだろうか。
それに、135語の内の1位は、定冠詞の the であって、この語だけで、6.9%になるようだ。

 TOEICガイダンス5 - ナラボー・プレス  www.nullarbor.co.jp/guidance/toeic_g05.html‎ より。

英語の語数と比較できる日本語の語数データは見られないのだが、どうなっているだろうか。 

日本語教育で学習のための基礎語を選ぶことがあった。教科書を分析して留学生の学習に役立てようとしたもの、あるいは専門家や教育者による2000語の選定などを試みた。しかし、語種を複数有することでその抽出、選定には基礎となる語の特定に困難があった。日本語教育用の基礎語彙は2000語を3倍にして6000語を数えることになって、どの語を基礎とするかの語種による違いのために、語の数が多くなることが調査実験されたことになる。

1994年の雑誌語彙調査で異なり語数39,659語について、
和語  10,970  27.7%
漢語  14,092  35.5%
外来語 12,190 30.7%
混種語  2,407 6.1%
のように、本文での語彙の構成が分析されている。

国語辞書の収載語数は事典の編集によるが、語数の大きさで日本語をとらえることができる。机上辞書に中型辞典のものがあいつぎ、その語数は20万語を載せる。その小型国語辞書は5万語を数えていたが、いまはおよそ8万語を数えるようになった。

日本国語大辞典 2000年  50万語
広辞苑  2007年     23万語
大辞林  2006年     23万語
大辞泉  1998年     22万語
旺文社国語辞典 2005年  9万語
三省堂国語辞典 2008年  8万語
新明解国語辞典 2011年  7万7500語
明鏡国語辞典  2010年  7万4000語


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